321 五大国を繋ぐ魔導列車と交わす誓い
特記戦力達の指導によるエデン国軍の強化鍛錬が続く中、時はさらに進んだ。
ついに、エデン城下の中央に聳え立つ、白亜の巨塔にも似た巨大な始発駅『エデン・セントラル・ターミナル駅』から、新たな二つの巨大な鉄路が完成した。
一つは、西へ向かい、タドリア、フィン、リュウホウといった都市を繋ぎ、武大国アーシェラへと至る『アーシェラ号』の路線。
もう一つは、南へ向かい、ミュンワ、テティス、トレノといった都市を繋ぎ、マギナ魔法国へと至る『マギナ号』の路線である。
これによって、エデンを中心とした『五大国』全てを網羅する、魔導列車網が完全に開通することとなった。
その歴史的な日。
歓声に湧き返る城下の『エデン・セントラル・ターミナル』では、新たな路線の開通を祝う、盛大なテープカットの瞬間が今まさに近づいていた。駅前の広大な広場を埋め尽くす群衆の数は、優に万を越えている。
やがて、以前のルミナス、ヨルシカ、アレキサンド線の開通時と同じように、豪華に飾られた駅舎の巨大なバルコニーに、エデンの国王であるカシューが、威風堂々とした足取りで姿を現した。
その背後には、エデンが誇る特記戦力であるカリナ、カグラ、サティア、エクリア、グラザ、エヴリーヌの六人が、それぞれ各軍の長としての正装を纏って一列に並び立っている。
さらにその後方には、王国騎士団副団長ライアン、近衛騎士団長クラウス、戦車隊隊長ガレオスといった重鎮達に、各特記戦力を支える代行の面々、そして、執政官アステリオンが、誇らしげな顔で揃って控えていた。
バルコニーの中央、カシューの目の前には、真新しい純白の絹で編まれた太いリボンが張られている。カシューは、隣に控えるカリナ達とぐるりと目を合わせ、彼らからの無言の祝福を受け取ると、静かに、そして力強く短く頷いた。そして、アステリオンから手渡された美しい装飾が施された黄金のハサミを右手に取ると、一呼吸置き、迷いなくその白絹のリボンを真ん中から綺麗に切り裂いた。
「開通!!!」
カシューの力強い言葉を合図に、駅舎の奥深くで待機していた最新鋭の魔導列車から、天高く向かって純白の魔導蒸気が勢いよく噴き上がった。
ドォォォォンッ!!
それと同時に、王城の城壁に配備された数百門の魔導大砲から、色鮮やかな祝砲が放たれ、エデンの空を激しく震わせた。
「エデン万歳!!!」「カシュー陛下、万歳!!!」
広場を埋め尽くした数万の国民達から、地鳴りのような凄まじい歓声と拍手が轟き、エデン・セントラルは瞬く間に熱狂の渦に包まれた。
カシューは魔法マイクを手に取り、国王としての威厳に満ちた声を、魔導拡声器を通してエデン全土へと響かせる。
『愛すべきエデンの国民達よ! 皆のたゆまぬ努力により、ついに今日、ルミナス、ヨルシカ、アレキサンドに加え、アーシェラ、そしてマギナまでの全ての鉄路が完全に繋がった!』
カシューの言葉に、再び割れんばかりの歓声が上がる。
『今や、文字通りこの世界の中心は、我らがエデンにある! 物流、文化、そして人々の絆。その全てが、このエデンから世界へと血液のように巡っていくのだ!』
国民達は自国の圧倒的な発展に感極まり、互いに肩を抱き合って喜ぶ。
『だが、忘れてはならない! それは同時に、我らが今まで以上に、あの忌まわしき悪魔達の「最大の標的」になることも意味している』
カシューが声のトーンを落とし、国民に警鐘を鳴らす。広場が水を打ったように静まり返る。
『だが、決して恐れるな! 我が国には素晴らしい戦力達が揃っている! 国民達よ、これからもエデンを支え、共に未来を歩んでくれ!』
カシューの演説が終わるや否や、国民の興奮と愛国心は完全に頂点に達した。
「エデン最高!!!」「国王陛下に忠誠を!!!」「特記戦力、万歳!!!」
数万人の熱狂的な歓声と咆哮が、エデンの青空をどこまでも高く揺らした。
こうして、ついにエデンから五大国全てを繋ぐ、歴史的な魔導列車の開通式典は、最高の盛り上がりの中で幕を閉じたのだった。
◆◆◆
開通式典の熱狂冷めやらぬ、その日の午後の玉座の間。
玉座にはカシューが座り、その左右には、執政官のアステリオンと近衛騎士団長のクラウスが、微動だにせず控えている。
玉座から続く赤いカーペットの左側には、カリナ、カグラ、サティア、エヴリーヌの四人が並び、右側には、グラザとエクリアの二人が並び立っている。
さらにその後方には、各軍の代行達、各国やエデンの騎士団の団長格、そしてルミナスの神聖術士軍団長であるウィンディが、静かに控えていた。
「さて……。これで、五大国全てとこのエデンが、完全に一つの鉄路で繋がった」
カシューが、玉座の上から満足そうに全員を見渡して口を開く。
「この歴史的偉業を祝い、数日後にはここエデンにて、五大国の国王全てを招いた『五大国連合祝宴』を盛大に挙げる予定だ。ルミナス、ヨルシカ、アレキサンドの国王達は、すでに魔導列車に乗り慣れているため『直属の護衛のみで向かうゆえ、迎えは不要』と仰られた」
カシューが、事前の根回しの状況を説明する。
「だが、今回が初めての魔導列車の乗車となるアーシェラとマギナへは、道中の護衛も兼ねて、こちらから礼を尽くした使者を送らねばならん。すでに、アーシェラの誇るAランクギルド、エリック率いる『ドラゴンベイン・オーダー』の精鋭達や、ルミナス側にはエデン領内のチェスターの『シルバーウイング』のセリス達にも、道中の協力の声はかけてある」
カシューの言葉に、カリナ達が真剣な表情で頷く。
「だが、先程の演説でも言った通り、悪魔の脅威がこの国を虎視眈々と狙っている今、我が国の要である『特記戦力』を、不用意に城から動かす訳にはいかん」
カシューが、赤いカーペットの左右に立つ六人を見て言う。
「そこでだ。……格闘術士代行クリス、魔法使い代行レミリア」
カシューが、後方に控える代行達の中から、二人の名前を呼んだ。
「「はっ!」」
クリスとレミリアが、力強い返事と共に玉座の前に進み出ると、赤いカーペットの上で恭しく片膝をついて跪いた。
「クリス、お前にはアーシェラのサキラ女王に、ドラゴンベイン・オーダーのエリック達、そしてアーシェラの格闘術士軍と騎士団の精鋭達の案内を任せる。レミリア、お前はマギナのシャーロット女王に、魔法騎士団、魔法使い軍の精鋭達を案内し、このエデンへと安全にエスコートせよ」
カシューが、二人の有能な代行に重要な任務を命じる。
「はっ! 畏まりました」
「道中の絶対の護衛も兼ねて、二カ国の国王を、必ずやこのエデンに無事にご案内致します!」
クリスとレミリアが、誇りを持って力強く返事をする。
「うむ、任せたぞ。出発は明日の朝だ。今日は長旅に備えて早目に休み、明日に備えるがいい」
「はっ!」
二人は深く頭を下げると、踵を返し、玉座の間を足早に退室して行った。
「ふぅ……」
カシューが、一つの大きな手配を終えて小さく息を吐いた。
「では、数日後には国を挙げての非常に派手な祝宴となる。……各々、これまでの厳しい鍛錬の疲れをしっかりと癒し、来たるべき日に備えるがいい。解散!」
カシューの号令により、玉座の間での短い謁見は解散となった。
◆◆◆
カシューの執務室。
部屋の奥にある重厚なソファーセット。執務デスク側の大きなソファーの左端にはカシューが腰掛け、その真ん中にはエクリア、右端にはグラザがリラックスした様子で腰掛けている。
そしてテーブルを挟んだ向かい側のソファーには、真ん中にカリナを膝の上に乗せて背中から抱きしめ、最高にご満悦な表情のサティアが座っている。その右側にはカグラが優雅に腰掛け、左側にはエヴリーヌが静かに座っていた。
テーブルの上には、メイド隊が淹れた最高級の紅茶のセットと、スリーティアーズに美しく盛り付けられた色とりどりのお菓子が置かれ、特記戦力の六人は、久しぶりの全員揃ってのプライベートな時間を楽しみながら談笑していた。
「ふぅ……。これで、魔導列車が五大国全てに繋がったよ。ようやく大仕事が終わって、ある程度は肩の荷が下りたね」
カシューが、香り高い紅茶を一口飲み、心底安堵したような笑顔を見せる。
「まあなー。でも、残る魔軍の幹部は、四天王が最後の一柱、それに災禍六公もまだ一柱残ってるからな。完全に安心できるって訳じゃねえけどな」
エクリアが、クッキーを頬張りながら現実的な脅威を口にする。
「災禍六公は、あれから全く動きがない。……あれほどの力を持つ悪魔が沈黙を保っているということは、裏で何か厄介なことを企んでいるかもしれないな」
カリナが、サティアの柔らかい膝の上で腕を組み、真剣な顔で推測する。
「まあ、そうだな。悪魔の考えることなど、俺達人間にはさっぱりわからんがな。油断は禁物だ」
グラザが、紅茶を飲みながら同意する。
「以前、三カ国への魔導列車が開通した際にも、悪魔は絶好の機会と見てエデンに攻めて来ているんでしょ? ……各国の王がこのエデンに一堂に揃う『五大国連合祝宴』の瞬間は、悪魔からすれば、これ以上ない格好の標的よね。間違いなく、そこを狙っているかもしれないわね」
カグラが、冷静な分析で最悪の可能性を指摘する。
「ええ……。あの時も、ルミナス行きの列車に乗っていた私とカリナさんが一緒のところを狙われましたし、同時にエデンにも大規模な襲撃がありました。……今回の祝宴の機に、さらに大規模な襲撃がある可能性は、非常に高いですね」
サティアが、過去の襲撃を思い出し、カリナの小さな身体をさらに強く抱き締める。
「ん、確かに、その可能性は極めて高い。悪魔にとって、五大国の指導者をこのエデンでまとめて潰せる大チャンス。……そう考えていても、全くおかしくない」
エヴリーヌが、マカロンを齧りながら淡々と同意する。
「ああ、エヴリーヌの言うことは間違っていないだろうね」
カシューが、少しだけ表情を曇らせて頷いた。
「だからこそ、その事態に備えて、我が国の要である『特記戦力』を全てエデンに残しているんだ。他国の王達がエデンに集うその瞬間を狙う可能性は高い。……他国の王達を、悪魔をおびき寄せる『囮』にしているみたいで、僕としてはあまりいい気分じゃないんだけどね。でも、この機にエデンが総力を挙げて狙われる可能性は十分にあるから、万全の備えをしておく必要がある」
カシューが、国王としての苦悩と覚悟を語る。
「まあ、来るなら来ればいいさ」
カリナが、サティアの膝の上で不敵に笑う。
「特記戦力が全員揃った今のこのエデンを落とすことなど、所詮は連携の取れない悪魔一体如きには絶対に不可能だ。私達は、いつ奴らが来てもいいように、常に迎え撃てる準備をしておこう」
カリナの頼もしい言葉に、場の空気が引き締まる。
「にししっ! 次は四天王か、それとも災禍六公か。……まあ、どっちが来ようが、俺の極大魔法で全部まとめて消し炭にしてやるぜ!」
エクリアが、好戦的な表情で笑う。
「ん、その通り。どっちが来ようが、全部私の弓の錆にしてやる」
エヴリーヌが、静かに、しかし絶対の自信を持って言う。
「ええ、その通りよ。VAOでの『最強』を誇ったこのエデンの本拠地が、そう簡単に落とせるものなら、落としてみなさいってものよ」
カグラが、優雅に扇子を開いて妖艶に微笑む。
「まあ、奴らの能力は反則じみて厄介なものが多いが……このメンバーが全員揃っていれば、一切の隙はない。……それに、カシューも最近の合同訓練で、多少は剣の勘が戻っただろうしな。いざという時は、頼りにしてるぞ、国王様」
カリナが、正面に座るカシューを見てからかうように笑う。
「そうだね。……いい加減、僕もあの悪魔達には腹が立っているんだ。何度も何度も、僕達のこの美しいエデンを理不尽に侵略しようとしてきたからね」
カシューの瞳に、静かな怒りの炎が宿る。
「それに……最近の訓練でみんなと剣を交えていたら、やっぱり『前線で思い切り剣を振るいたい』という純粋な気持ちも大きくなってしまってね。……正直、身体がうずうずしてるんだよ」
カシューが、堪えきれない様子でニヤリと笑う。
「はははっ! カシューが『戦場に直接出る』なんて言い出したら、アステリオンや城の文官達が、顔を真っ青にして全力で止めようとするだろうけどな!」
グラザが、生真面目な執政官の顔を想像して大笑いする。
「カシューが自ら前線に立てば、各軍の兵の士気も最高に高まるだろうけどな。……私も、またお前と背中を預けて、最前線で一緒に戦いたいもんだ」
カリナが、かつての『最強の聖騎士コンビ』の再結成を夢見て微笑む。
「ふふっ、まあ、余程の国の危機でもなければ大反対されそうですけど……カシューさんが、あの『聖剣エクスカリバー』と『魔剣レーヴァテイン』の二刀流で本気で戦えば、並の悪魔程度じゃあ、全く相手にもならないでしょうね」
サティアが、カシューの本当の恐ろしさを知る者として微笑む。
「ん、剛剣のカーズと、流剣のカシュー。……二人が揃った時の破壊力は本当に凄かった。私も、あの立ち合いをまた実戦で見たい」
エヴリーヌが、当時の興奮を思い出して珍しく饒舌に語る。
「まあ、さすがに今回、幹部クラスの悪魔が直接攻めて来たら、僕も前線に出るよ。……アステリオン達にどれだけ大反対されようが、いざとなれば『王権』を発動してでもね」
カシューが、仲間達と共に戦うという固い誓いを立てる。
「いいわね。カーズの中身が、今はこんなに可愛い『カリナちゃん』になってはいるけど……私達七人の戦いのコンビネーションは、全く錆びついていないわ。……って、まあ、そもそも肝心の悪魔が攻めてこないと意味がないんだけどね」
カグラが、クスクスと笑いながら紅茶を飲む。
「五大国の国王達が集うおめでたい時には、正直、血生臭い面倒ごとは嫌ですけど……どの道、悪魔は全て駆逐しなければなりませんからね。遅いか早いかの違いのみですね」
サティアが、聖女としての使命感を持って静かに頷く。
「そうだね。この世界を平和にするためには、いずれは全ての悪魔を駆逐しないといけない。……向こうからさっさと攻めて来てくれた方が、探す手間が省けて、僕としては都合が良いんだけどね」
カシューが、王としての冷徹な顔で言い切る。
「…………スゥ…………スゥ…………」
「……ん?」
彼らが真剣な戦いの話で盛り上がっている間。
カリナは、サティアの柔らかく温かい膝の間の感触と、彼女から漂う甘く安心する香りに包まれ、いつの間にかうとうととし始めていた。そしてついに限界を迎えたのか、サティアの柔らかな巨乳の谷間に倒れ込むように顔を埋め、完全に無防備な居眠りを始めてしまった。
「あらら。カリナちゃん、気持ち良さそうに寝ちゃったわ。……やっぱり、連日の厳しい鍛錬の疲れが、まだ抜けきってないのかしらね」
カグラが、カリナの可愛らしい寝顔を見て優しく微笑む。
「ん、後ろに、肉のだらしない極上のベッドがあるから、安心しきってカリナが寝てしまった」
エヴリーヌが、サティアの巨乳を指差してジト目で言う。
「えええっ!? だ、だらしなくないですよ!」
サティアが、カリナを起こさないように小声で必死に反論する。
「魔導列車が完全に開通する今日まで、ずっと各国の騎士団を付きっきりで厳しく鍛えて来たんだ。今のうちに、少しでも寝かして休ませてやった方がいいかもな」
グラザが、カリナの過労を労って優しく言う。
「にしし、こんだけ寝たら現実なら相当育つな、こいつは」
エクリアが、カリナを見て冗談めかして笑う。
「カリナの『精神侵食』による疲労は、僕達にとっては最優先で解決すべき問題だからね。……サティア、悪いけど、カリナをそのまま自室のベッドまで運んでやってくれるかい? いざ肝心な戦いの時に、カリナの身体に問題があったら困るからね」
カシューが、国王として、そしてかつての親友として気遣う。
「はい、わかりました。……このまま、大事に抱っこで運びますね」
サティアは優しく微笑むと、カリナの小柄な身体を、起こさないようにそっとお姫様抱っこし、ゆっくりとソファーから立ち上がった。
「あ、私も一緒に行くわ。途中で疲れで急に症状が出たりしたら大変だもの」
カグラが、心配そうにサティアの後に続く。
「ん、私も行く。カリナのお世話は、私にとっての最重要課題。……エロ巫女とエロ聖女の二人だけには、絶対に任せられない」
エヴリーヌが、謎の使命感を燃やしてスッと立ち上がる。
「ちょっと! 誰がエロ巫女よ! いい加減にしなさいよね!」
「えええっ、私エロくないですってば! カリナさんのケアは大切な事なんですよ!」
カグラとサティアが、エヴリーヌの暴言に小声でわいわいと言い合いながら、眠るカリナを囲むようにして、賑やかに執務室を出て行った。
「はははっ! いつもカリナの周囲は女の子達が取り合いになって、本当に賑やかだね」
カシューが、嵐が去った後のドアを見つめて楽しそうに笑う。
「にしし! あいつら、無事に現実に戻っても、絶対あの調子で付き纏いそうだな」
エクリアが、現実世界でのドタバタな未来を想像してケラケラと笑う。
「まあ、カリナの『精神侵食』の問題は自我を失いかねない、かなり深刻な問題みたいだからな。あいつら三人が、ああやって毎日手厚く世話を焼いて見守っているのなら、まあ大丈夫だろうさ」
グラザが、女性陣の愛情の深さに感心して深く頷く。
「うん、そうだね。……カリナの自我が、完全にアバターの記憶に塗りつぶされてしまう前に、僕達は何としても、悪魔を全滅させてこの世界を抜け出さないといけない」
カシューの表情から笑みが消え、真剣な決意の色が宿る。
「かつて僕の荒んだ人生が、彼……カーズに救われたように。……今度は、僕達みんなの手で、カリナを救おう」
「そうだな。俺も、アイツには拾ってもらった恩がある。絶対に助け出す」
グラザが、力強く頷く。
「ああ! 大切なエデンの仲間は、誰一人欠けずに、全員で一緒に現実に戻るぜ!」
エクリアが、誓う。
深い疲労によって女性陣に運ばれて行った、彼らにとっての最も大切な存在であるカリナを守るため、残された三人は、執務室の静かな空間で、来るべき悪魔との最終決戦と、現実世界への帰還を、改めて固く、熱く誓い合うのだった。




