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巫女姿の妹、ジュン子が叫んだ。
「可愛い!」
「離せー!」
ジュン子はお狐様を抱きしめた。
「儂は稲荷神じゃぞ!」
「神様!?」
「健太、こいつはなんじゃ!?」
「妹のジュン子だよ、巫女さんのバイトもしてるよ」
僕は説明した。
するとお狐様はジュン子に言う。
「儂はタマモ! 健太は儂のものじゃ!」
「違うもん! お兄ちゃんは私のだもん!」
ジュン子のものでもないよね。
ジュン子はお狐様に抗議する。
「可愛くない!」
「なんじゃと!」
「この女狐めー!」
「様を付けんか神様じゃぞ!」
「何様!」
「そうではない!」
ジュン子の様の付け方は独特だった。
「お兄ちゃんの世話は私が焼くんだもん!」
僕は「ええ!?」と驚く。
お狐様は僕に言う。
「なんじゃ健太妹に世話してもらってるのか!」
「違うよ!」
「王様気分か!?」
僕に様がついてしまった。なので提案する。
「ぼ、僕も世話を焼くよ! えっと…お狐様の」
「お兄ちゃん!?」
「だって…神様だし」
「そうじゃろそうじゃろ」
「ふ~ん。でもこれだとお世話をしてるの私とお兄ちゃんだけだよね」
お狐様は問う。
「それがどうかしたか?」
ジュン子はお狐様とやりとりする。
「タマちゃんは世話がやける存在」
「う…」
「居候」
「か、神様じゃぞ!」
「でも何もしてないよね。やっぱり様を付けるような存在じゃないと思う」
「うぬぬ…どうしたら様を冠する存在じゃと示せるのじゃ…」
僕は提案する。
「何か人のためになる事をしたらいいんじゃないかな」
「人のため?」
「僕もお狐様も世話をやいてもらってるから、ジュン子がフリーだよ」
「じゃあ儂は、ジュン子の世話をやくのじゃ…」
みんなで労いあう事にする。
そしてジュン子は言う。
「それじゃ実行! はいお兄ちゃんお菓子!」
ジュン子はお菓子を僕の口に突っ込んだ。
もぐもぐ。
「美味しい! じゃあ僕はお狐様の肩を揉むね」
もみもみ。
「気持ちいいの~。じゃあ儂はジュン子の髪を梳かしてやろう」
梳き梳き。
「それじゃ私はお兄ちゃんに追加でケーキも食べさせる!」
もぐもぐ。
「甘い! じゃあ僕はお狐様にお祈りしよう!」
なんまいだ~なんまいだ~。
「うむ! 尊敬するその意気やよし! じゃあ儂はジュン子の宿題を手伝ってやろう!」
「これが助け合い…あっ!」
みんなで声をそろえる。
「「「お世話様!」」」




