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最恐教師の最高傑作 ~「ゴミ」と罵倒してくる鬼教師、脳内AIによれば【期待値MAXの英才教育】が本音らしい。スパルタ課題を淡々とこなし学園無双~   作者: 凪白 黎
第3章:絶望の学園防衛戦と、師匠の理論を上書きする一手

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第12話:未知の学園襲撃と、底辺クラスの絶対指揮官

ズズンッ、と腹の底を揺さぶるような不気味な地鳴りが連続して響く。


「……冗談……だろ?」


俺はへたり込んだまま、信じられない光景に絶望の声を漏らした。

さっきまで感じていた死の恐怖と疲労で、全身の筋肉が限界の悲鳴を上げている。

やっとの思いで規格外の迷宮主を討伐したというのに、安堵の時間は1秒すら与えられなかった。


地鳴りと共に、迷宮の最奥が激しく崩壊を始めたのだ。

生き埋めになる――そう覚悟して目を瞑った瞬間、俺たちの足元で巨大な魔法陣が眩い光を放った。迷宮の緊急排出機構をヴァルター教官が作動させたようだ。


浮遊感に襲われ、次に目を開けた時、俺たちは青空の下――実習用ダンジョンの入り口の広場へと放り出されていた。


「た、助かった……?」

「生きてる……俺たち、地上に戻ってきたぞ……!」


共に排出されたセドリックやアリア、そしてレスキュー魔法陣がキャンセルされて巻き込まれていた上位陣たちが、太陽の光を浴びて安堵の涙を流している。

広場を見渡せば、迷宮の異常を察知して実習を中断させられ、すでに避難していた俺たちFクラスのクラスメイトたちの姿もあった。


(よかった、みんな無事だったんだ……)


俺は痛む胃を押さえながら、今すぐふかふかのベッドに倒れ込みたかった。


だが、その安堵は一瞬で打ち砕かれた。


ズゴォォォォンッ!!

背後にあるダンジョンの巨大な入り口が、内側からの凄まじい圧力によって粉々に吹き飛んだのだ。


「な、なんだよあれ……っ!」


パリンッ、と虚空が割れるような嫌な音が響き、入り口の亀裂から、真っ黒な靄のようなものが堰を切ったように溢れ出した。


いや、違う。靄じゃない。

獣だ。狼、巨大なトカゲ、異形の怪鳥。数えるのも馬鹿らしくなるほどの魔物の大群が、決壊したダムの濁流のように闇の中から押し寄せてきたのだ。


空間の歪みから湧き出した魔物の群れは、巨大な縦穴を這い上がり、学園の敷地内へと直接雪崩れ込んでくる。


「ひ、ひぃぃぃっ! 学園が、学園が魔物に呑まれる!」

「だ、誰か助けてくれ! 俺たちはエリートなんだぞ!」


ついさっきまで俺を迷宮主以上の化け物だと畏怖し、平伏していた上位陣たちが、今度は文字通りの死の濁流を前に完全に戦意を喪失している。

腰を抜かして地面に座り込み、涙と鼻水まみれで絶叫するばかりだ。


広場に集まっていたFクラスの面々も、想定外の大襲撃を前に悲鳴を上げて逃げ惑っている。


「ヒッ……! リ、リオ君……!」

「リオ様ぁぁっ!」


俺にしがみつくアリアとセドリックも、目前に迫る圧倒的な暴力の数を前に顔面を蒼白にし、悲鳴を上げている。


入り口付近にいた教官たちですら、溢れ出す魔物の対処と防衛結界の構築に追われ、完全にパニック状態に陥っている。


(嘘だろ……やっと終わったと思ったのに……)


胃の奥が、ギリギリと捻り潰されるように痛む。

(まずは命……まずは命……危険は買うもんじゃない)

立ち上がろうとするが、魔力値2の貧弱な身体は完全に限界を迎えており、膝が笑ってまともに動かない。


なんで1体倒したら、厄介なのが無数に湧いてくるんだよ。

俺は本気で帰りたかった。二度とこんな地獄には近寄りたくない。


「勘弁してくれよ、マジで……」


俺の情けない声は、空気を震わせる幾千の獣の咆哮にあっさりと掻き消される。

逃げ場などどこにもない。

狂暴な牙を剥き出しにした魔物の先陣が、ついに俺たちFクラスの生徒を喰い殺そうと一斉に飛びかかってきた。


「ひぃぃっ! こっちに来るぞ!」

「誰か、防壁を……!」


迫り来る魔物の先陣が、ついに俺たちFクラスの生徒たちにも牙を剥いた。

さっきまで俺を崇拝していたセドリックやアリアでさえ、圧倒的な数の魔物を前に顔面を蒼白にしている。

俺も痛む胃を押さえ、再び絶望の底に突き落とされそうになった。


その時だった。


『坊っちゃん! 新機能【人間関係・能力解析】を解放しますね♪』


脳内で、マリアの軽快なシステム音声が鳴り響く。

その瞬間。俺の意識から死の恐怖も、胃の痛みも、すべてが強制的にシャットダウンされた。


背筋がスッと伸び、丸まっていた猫背が矯正される。

瞳の奥に、再び淡い金色の光がスッと灯った。


強制再起動する【冷徹スイッチ】。

感情の波が完全に引いた絶対零度の視界が、瞬きする間にまったく別の世界へと切り替わる。


俺の視界には今、背後にいるセドリックやアリア、そして周囲で震えるFクラス全員の頭上に、詳細な情報が可視化されていた。

魔力特性、得意魔法の種類。

そして――誰と誰の相性が良いかを示す、複雑な光の相関図だ。


例えば、右側で震えているアリア。

彼女の頭上には、【魔力感知・極高】【精神力・極低】……おそらくプレッシャーに弱いということだろう……という極端な文字が浮かんでいる。

逆に、左側のセドリックには、【魔力出力・極高】【魔力制御・極低】と表示されていた。


さらに、2人を繋ぐ光の線には『連携成功率:0%』という無情な判定が赤く点滅している。


なるほど。これが、彼らの一級品の才能が空回りし、「落ちこぼれのFクラス」に配属された理由か。

単体での能力は高くとも、致命的な欠陥を抱えており、集団戦では互いに干渉して自滅する烏合の衆。


だが、光の相関図はそこで終わりではなかった。


『坊っちゃんが指示を出して全員の行動を制御した場合、成功率は100%に跳ね上がりますよ♪』


マリアの声と共に、視界で赤く点滅していた『0%』の相関図が、次々と黄金色の『100%』へと書き換わっていく。


俺の異常な空間認識能力と情報処理能力は、マリアが提示したその膨大な相関図を一瞬で脳内に叩き込み、盤面全体の完全な『最適解』を導き出していた。

★★★ 全知の聖母あとがきシステム ★★★

ここまで読んでいただき、ありがとうございます♪

ちょっぴりシリアス展開になりました。空気の読める私はしばらくおふざけを控えます!

(※本編はある意味空気を読んでるんですよ♪)


「作者の手抜き定型文だろ!」と思いつつも……楽しんでいただけましたら、坊っちゃんと作者の【やる気:限界突破】になるよう、


ページ下部の【ブックマークに追加】と、

その下の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】になるようポチッとしていただけると、私もルンルン気分になれます♪


次回は【明日20:20】に更新です♪

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