表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/4

その3

タイミング。

それを一瞬でも見誤れば、勝つのは前後の見知らぬ方になる。

それはやはり勝負師としての名が廃りますわ。

ならばやるべきことはただ一つ。

「張り込み調査ですわ」


翌日、電車で4駅先の目的地に到着。

その目的の売り場にも無事発見できたので、向かいにあるハンバーガーチェーンや喫茶店をハシゴしながら観察。

半日粘って見えてきたのは、まばらながら、定期的に買う人が入ってきていることですわね。

これはいい傾向ですわ。

お金の巡りは運気の巡りというように、お金の循環がない場所では流れが生まれませんのでやはりタロットが驀進(ばくしん)といっても限度がありますの。

しかし、この流れなら、47%まで見えてきましたわ。

あとキーになるのは、それなりに運、あるいは適度にお金を持ってそうな人の後に入ること。

これはガラポンなどでわかりやすいのですけれど、当たりというのは前の人がいいところで止めてくれているから勝てるのであって、一番槍が当たりやすいわけではありませんの。

つまり、あと一歩幸薄そうな人の後が、勝てるわけですの。

そして売り場のお姉様。やはり運気を司られているわけですので、この方が信用に足るのか?

そこを見極めなければ翌日にした方がいい可能性もありますのでね。


そして結論は……今日ではありませんわ。

今日は一粒万倍日、そのせいか客足が絶えず、少し疲れているようにも見て取れましてね。

そういう日は例えどんな祝福された日でも当たりはしませんの。

また、日を改めますわ。


そしてその時は来ましたわ。

午後3時12分。

売り場隣のコーヒーショップでコーヒーを嗜んでいた時のことですわ。

仕事途中の休憩ですかしら?すこし着崩したおじ様が、ふと目線を送っているのが見えましたの。

あの所作は……きっと買いに行く。

残っていたコーヒーを一気に飲んで、その匂いが染み付いてむせそうになりながらもチェーン店を後に。

な、なんとかおじさまの後ろに並べましたわ……

その方にもにこやかに対応をされ、手渡したあとに、ついにその時は来ましたの。

今なら言えますわ……78.9%で勝てると。

「いらっしゃいませ」

「ジャンボリーのバラ、10セットで」

焦ってきたせいで少し余裕がなかったからでしょうか、ちょっと剣幕に押されそうになってるお姉様に申し訳ないとは思いつつも、当初の目的のものを頼みますの。

「はい、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10ですね。3万円になります」

「こちら、ご確認くださいませ」

「1、2、3万円、3万円頂戴いたします。

こちらどうぞ、当たるといいですね」

「ありがとうございます、ごきげんよう」

これで今の私は負ける理由の方が見つかりませんわ。


あとは、当選日を待つだけですの。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ