レコード8:岩山と再び
9月21日
01「にゅふふふふ〜」
03「な、何あれ…?」
04「…分かんねぇ」
ヒカリはナゴムの変な様子に驚くどころか、少し引いていた。
05「僕たちが来たときからあんなんだもんね」
06「結局、どうしたのか聞いてないし…」
どうやら、先に来ていたマナブ達もナゴムの様子について何も知らないらしい。
02「ナゴム君、どうしたの?」
アケミがナゴムにどうしたのか聞いた。
01「ん?あぁ、いや。とあるアニメを思い出してて、にゅふふ、その内容が尊くて尊くて、にゅふふ、つい、思い出し笑いを、にゅふふ」
ナゴムは少し、体をクネクネさせながら話していた。
03「は、はぁ…、変な笑い方…」
ヒカリ達は、呆れたというか、意外というか、どちらとも言えないというか、そのような顔をしていた。
02「アニメが好きなんだ…どういうの好きなの?」
アケミが興味満々に聞いた。
01「え、なんていうか、まぁだいたい戦闘系かな?というかストーリー的にも色々あるし…、刑事ドラマ系とか謎解きドラマ系とかも見るし…、あ!特撮とかも見るな。まぁ興味あるのは見るかな?」
ナゴムがにこにこしながら答えた。
02「へぇ…。あっ、じゃあ、あの特撮ヒーローとかも見るの?」
アケミが嬉しそうに聞いた。
01「見るけど、他の世界にはなかったりするんだよな…」
02「そうなんだ」
しばらくアケミとナゴムが二人で話していた。
04「アケミ、お前そういうの見てるの?」
マナブが意外そうな声で聞いた。
01「そういうのはよくないぞ。他の世界の特撮は、元々子供用に作られたもんなんだけどな、ストーリーが良くて、ヲタクに限らず大の大人も観ているやつだっているんだ。そういうのって差別になるんじゃないのか?」
ナゴムが早口でマナブを責めた。
04「いや、別にそんなつもりはなくて…。ただ気になっただけで…」
マナブが驚き、後ずさりしながらそう言った。
02「あ、いや、この世界のナゴム君が好きで、一緒に見てただけ。かな」
03「あぁ…」
ヒカリが思わず声を出した。
02「あっ、なんかごめん…」
アケミは申し訳なさそうに謝った。
06「いや、別にいいよ」
05「そうそう。アケミちゃんが大丈夫ならいいと思うよ」
ヒカリ達がアケミが大丈夫ならと誤魔化した。
02「あ、私ならもう大丈夫だよ!」
03・04・05・06「…」
それからしばらく沈黙が走った。
『ピーピーピー』
「エリアT2、魔獣の通報あり、現場に急行せよ」
ナゴム達は通報があったエリアT2、岩山にやって来た。
今回は岩山に魔獣が現れた。
04「ここに魔獣が現れたのか」
06「何処かにいたら分かりそうなのに、いないね」
ーー〜〜ーー
ナゴムは目を閉じ、俯いていた。
02「どうしたの?ナゴム君?」
01「…見つけた」
ナゴムは突然アケミを見つめた。
02「ん?どうしたの?」
01「いや、行くぞ」
ナゴム達は魔獣のところへ向かっていった。
05「ここか?」
たどり着いたのは大きな洞穴だった。
01「先に変身しとけ」
03「ん?分かった」
ナゴム達は変身して洞窟へ入っていった。
そして、大きな空間に出たとき、ナゴムは立ち止まりその先を睨みつけた。
タッ、タッ、タッ
06「何?」
01「ヒート」
ナゴムの炎が周りの壁で燃え、あたりを明るくした。
スコーピオン「来たか」
02「!」
そこにいたのはコバ・スコーピオンだった。しかし、この前とはさらに姿が違った。そう、進化体コバ・スコーピオンだった。
04「コバ・スコーピオン!」
スコーピオン「ほう、これを使えば呼び出せるのか」
コバ・スコーピオンが持っていたのはスマホだった。
スコーピオン「この山を登ってきたやつを殺して手に入れたんだ。なかなか便利じゃないか」
コバ・スコーピオンが笑いながらそう言った。
02「やろう、みんな」
03「アケミちゃん」
ヒカリが心配しながらアケミを呼んだ。
02「大丈夫、みんなで倒そう」
アケミは決意に満ちた顔でそう言った。
05「よし!行こう」
04「あぁ」
アケミ達は、コバ・スコーピオンの方へ走り出した。
スコーピオン「ハァ!」
コバ・スコーピオンは、しっぽの針で攻撃してきた。
06「フッ!」
05「よっ!」
攻撃をかわしたが、しっぽは向きを変えてやって来た。
01「フッ」
カンッ!カンッ!キンッ!
しかし、その攻撃をナゴムが剣で防いだ。
スコーピオン「くっ…」
02・03「ハァァァ!」
バン!バン!バン!
ビュン!ビュン!
スコーピオン「ぐっ…!」
コバ・スコーピオンはアケミとヒカリの攻撃をくらい、後ろに吹き飛ばされた。
04・05・06「ハァァァ!」
ザグッ!
スコーピオン「グハッ!…この!」
ドガーン!
コバ・スコーピオンは大きなハサミで攻撃をしたが、アケミ達は、その攻撃をかわした。
01「フッ」
01(あの練習の成果が出たって感じか)
ナゴムはアケミ達の動きを見て小さく笑った。
スコーピオン「ハァァァ!」
ドガーーーン!
コバ・スコーピオンは、魔力の弾を撃ってきた。
02「ハァァァ!たぁ!」
しかし、アケミたちには当たらず、逆にアケミ達が反撃をした。
スコーピオン「グハッ!」
コバ・スコーピオンは、アケミ達に攻撃を当てることができず、アケミ達の攻撃をくらってばかりいた。
スコーピオン「グゥゥ…、おりゃーーー!」
ドガン!ドガン!ドガーーーン!
コバ・スコーピオンは、しっぽ、ハサミ、魔力の弾で攻撃をしてきた。
02「これで終わらせる!」
03「 バーニングショット!」
05・06「ライトニングスラッシュ!」
04「ブリザード!」
02「ハリケーンストライク!」
スコーピオン「グハッ!」
ドテッ
アケミ達の攻撃を食らったコバ・スコーピオンは、なすすべもなく倒れた。
06「やった!」
04「よっしゃ!」
05「イエーイ」
03「よかったね!アケミちゃん!」
02「うん、うん!」
はずだった。
ーー〜〜ーー
01「っ!おい待て!」
スコーピオン「グゥゥ…」
コバ・スコーピオンが立ち上がった。
06「嘘…、倒したはずなのに…」
04「何だ…、体が変わっていく!」
アケミ達は何が起こっているのか分からず、驚いていた。
スコーピオン「何だ、この湧き上がる力は…、そうか、これが…」
01「超進化しやがった」
ナゴムさえもこの状況に驚いていた。
スコーピオン「うおおお〜〜〜!」
ドゴゴゴ〜〜〜!
突然地面が揺れ、壁にヒビが入っていった。
02・03・04・05・06「うわぁぁ〜〜〜!」
〜ナゴムの解説〈マジカル⊕ワード〉のコーナー〜
『進化体』
進化体とは、強化体の魔獣のうちの一部のみが目覚めた姿。強化体になるときと同じように、身体能力は強化され、さらに新しい能力を手に入れるものもいる。S級に分類されている。
どうもこんにちは。稲荷Asです。まず、最初の会話ですが、不自然に思った方々、不快に感じた方々、すみません。自分はこんな会話などした覚えがなく、ほとんど想像ですので、ご了承下さい。
そして、戦闘シーンについてですが、ナゴムは基本的に誰かと戦う時は支援や援護をしながら戦うのですが、今回はほとんど何もやっておりませんでした。また、魔獣の成長スピード、強くなっていくのは、それぞれであり、何かのきっかけで成長したり、自然に成長したりなど、様々あります。そもそも成長出来ない魔獣のほうが多いです。なので、こんな短期間で成長出来たのは、偶然と言っても過言ではありません。また、この短期間で強くなったため、コバ・スコーピオンは調子に乗っており、自身の能力(出来ること)についてあまり知ろうとせず、ほとんどゴリ押しで勝てるだろうと思い、動きがほとんど単純になったが故に、アケミ達に当たらず、負けたということになっています。
そして最後に、超進化体になったとありますが、偶然超進化体になることができたということです。たまたまです。
それではまた、次のお話で。




