レコード6:反省とクジラ
コバ・スコーピオンと戦い、町の片付けをした後、ナゴム達は本部に戻ってきた。そして、それぞれ家に戻って、体を休めていた。
9月15日
01「昨日の反省点を言うぞ。ヒカリ、弾がバラバラに飛んでいる。もっと狙って打て。マナブ、リュウ、マサミ、1回攻撃したあとの次の攻撃が遅すぎる。流れるように止まらず攻撃し続けろ。アケミ、今回の戦いで思ったが、近接戦の動き自体は悪くない。が、隙が多かった。あと、弓での攻撃は狙いが定まってない。ヒカリと一緒に狙って撃つ練習をしたほうがいいだろうな」
04「すげ〜分析」
マナブが感心した。
05「あれ?でも、僕たちのところにはいなかったよね?」
リュウが疑問を言った。
01「アニマロイドで見てたんだよ」
球体を取り出したと思うと、急に形を変え、鳥のようになった。
01「ホーク・アニマロイドだ。他にもホッパー、ゴリラ、スネーク、ウルフ、オクトパス、シャークがある」
ナゴムはそう言いながらアニマロイドを出していった。
06「へぇ、こんなに」
アケミ達が少し驚いていた。
01「それぞれ役割が違うからな。あと、基本的にホークは世界中に飛ばしてる」
05「へぇ〜」
ヒカリ達は、ナゴムの言葉に感心していた。
01「…そんなことはどうでもいい。せっかくだから、タイムトライアルをやる。マナブ・リュウ・マサミはホッパーとウルフを倒す。ヒカリとアケミはホークとウルフを倒せ」
ナゴムが少し怒ってそう言った。
03「えっ、いいけど…。壊れないの?」
ヒカリが不思議に思いながら聞いた。
01「ほとんど消耗品だし、まだあるし、作れるから気にしないでいい」
そう言ってナゴムはどこからかたくさんのアニマロイドを取り出した。
04「いや、そもそもどっから出してんの」
06「どこにそんな量入れてんの…」
マナブ達がツッコんだ。
01「……。気にするな」
ナゴムは少し黙った後、真顔でそう言った。
05「気にすんでしょ」
今度はリュウがツッコんだ。
01「ほら行った行った」
04「分かった。行くぞ」
結局ナゴムに言われマナブ達は訓練場に行った。
03「アケミちゃん、行くよ」
02「うん…」
ヒカリも続いて訓練場に行った。しかし、アケミは動こうとしなかった。
01「…どうした?」
02「ナゴム君、あれ、なんで私がやったって言わなかったの?」
アケミが聞いた。瓦礫の山などはコバ・スコーピオンではなく自分がやったのに、ナゴムがヒカリ達にも言わなかったことに罪悪感を感じているらしい。
01「…はぁ」
ナゴムは少しため息をついた。
01「反省してるなら言う必要はない。それに、俺は「許すか許さないか」じゃない、「信じるか信じないか」だ。それに俺たちは復讐のために戦うんじゃない、人を守るために戦う。そのことを忘れるな」
その言葉にアケミは、また何かを思った。そうナゴムは感じた。
02「うん、分かった」
アケミは少し笑い、ヒカリたちのところへ向かって行った。
パンッ!パンッ!
ザクッ!ザクッ!
アケミ達は銃でアニマロイドを撃ち抜き、マナブ達は、アニマロイドを切っていた。
そして終わった後、アケミ達はタイムトライアルの結果を聞いていた。
01「マナブ達は4分13秒、アケミ達は5分25秒か。…まあまあだな」
ナゴムが結果を言った。
05「にしても多すぎでしょ〜」
06「結構すばしっこかったしね」
ヒカリ達は少し愚痴を言っていた。
02「もうちょっと頑張ろう」
アケミが声をかけた。
03「まあそうだね、アケミちゃんが言うならやるかぁ」
01「あぁん!俺が言うとやりたくないってことか?」
ナゴムが怒った。
03「怖っ!」
04「まあまあ、とりあえずやるか」
マナブが進行を促した。
01「はぁ…分かった。とりあえずマナブ達は2分、アケミ達は1分切るのを目標にな」
03「いや早すぎでしょ」
ヒカリが文句を言った
01「早くない。俺の理論上、銃は一番強いんだから当然だ」
04「理論上?」
01「あぁ。遠距離・中距離はもちろん有利、近距離なら攻撃を避けてゼロ距離で撃てばいい。まあ、銃の腕がいいことが前提だがな」
03「何それ…」
そして、アケミ達は数回やったがあまり縮みはしなかった。
『ピーピーピー』
「海に魔獣の通報、現場に急行せよ」
どうやら海に魔獣が現れたらしい。
06「海!?」
05「間違いじゃないんだよね…」
そうして、その現場近くにやってきた。しかし、魔獣のいる気配はしなかった。
ーーーーーー
01「…分かりにくいな。よし、サメ行け」
ナゴムはシャーク・アニマロイドを取り出した。
02「それってさっき言ってたシャーク・アニマロイド?」
01「あぁ、水中の行動に適しているからな」
そしてシャーク・アニマロイドを入れて6分後、
01「見つけた!」
ナゴムが叫んだ。
02「えっ!どこ?」
アケミが聞いた。
01「前方2359m、深さ82mのとこ」
かなり具体的な数値にアケミ達は驚いた。
03「あっ、はい」
04「けど、どうすんだこれ?」
マナブが聞いた。
01「これを使う。ゲート!」
そう言うと魔法陣が形成され、大きな穴が空いた。その中にナゴムが手を突っ込み、引っ張ると、最初の時に乗っていたバイクが出てきた。
01「スプラッシュモード!」
すると、バイクだったものが変形し、後ろにあったものが、運転席の上に被さり、運転席を覆うように変化し、潜水艇のようになった。
05「すげー!」
03「なにこれ〜」
その場にいた全員が驚いた。
04「ちなみにこれ、全員は入れないよな?」
マナブが聞いた。
01「あぁ、だからこれで打ち上げる」
06「ん?」
ザパ〜ン!
ナゴムの乗り物が海の中に入ってから1分後、
ザッパ〜ン!
ナゴムの乗り物が魔獣に突進しながら出てきた。
ホエール「グォォーー!」
その大きさは想像していたものよりも、はるかに大きかった。
03「デカっ!」
02「ちょっと離れよ!」
ドッシーーン!
ホエール「グォォーー!」
その魔獣は、跳ねながらナゴム達に攻撃した。
05「危なっ!」
01「とりま、雷の攻撃をしてみろ!」
ナゴムは少し離れたところに移動して、カメラで撮影しながら見ていた。
02「ちょっとナゴム君もやってよ!」
01「何事も経験だ」
04「雷か…、サンダー!」
ホエール「グォォーーー!」
魔獣は雷の攻撃を受け、少し動きが止まった。
02「よし、今!サンダーストライク!」
03「サンダーブラスト!」
05「サンダースラッシュ!」
04・06「サンダー!」
アケミ達は雷の攻撃をし、見事魔獣を倒すことに成功した。
01「ん〜、ただデケェだけだったかぁ」
〜ナゴムの解説〈マジカル⊕ワード〉のコーナー〜
『アニマロイド』
アニマロイドとは、球体の形のボールモードから、様々な動物の形のアニマルモードに変化する道具のことだ。アニマロイドは基本的に消耗品。アニマロイドには複数の種類があり、ホーク、ホッパー、ゴリラ、スネーク、ウルフ、オクトパス、シャークの7つがある。ホークはカメラやセンサーがあるためたくさん世界中を飛ばしている。ホッパーは通信や録音ができる。ゴリラは基本アラーム担当。スネークは狭いところを通ることができ、少しの電気を流して麻痺させることができる。ウルフは速く動き噛み付くことができ、戦闘特化になっている。オクトパスはくっついて離さないことができるため、拘束などもできる。シャークは水中の索敵に適している。また、どれも戦闘に使用することはできる。俺は、かなり重宝しているな。
どうもこんにちは。稲荷Asです。今回、アニマロイドというアイテムが出てきました。このアニマロイドはナゴムが他の世界で手に入れ、それを複製したものです。世界中にカメラやセンサーがあるたくさんのホーク・アニマロイドが飛んでいるので、世界中のどこでも、ホーク・アニマロイドが見つけられる限り、ナゴムが飛んでいくことができます。まぁ、アニマロイド自体は小さいので移動手段にはならないので、別のを使ったりして移動しますが。
また、銃が強いと思うのは、あくまで自分が考えたことです。腕が良い前提として、離れていれば、狙って撃って、当てればいいし、掴まれるほど近づかれた時は、銃口を相手の腹などの体に直接付けて、引き金を引けば、当たるよね。という話です。まぁ、相手がバケモノの場合、撃った弾を全て剣などで切り落として近づき、銃口をつけられた時は、撃たれる前に避けるという奇妙なことをすると思います。つまり、そんなバケモノでない限りは、銃が強いと思います。もう一度言いますが、腕が良い前提の話ですので。
あと、ナゴムが「信じるか、信じないかだ」と言いましたが、実際のところ、まずかなり便利な「世界の知識」を見て、相手のことを知り、良い人ならよし、悪い人なら関わらない、などという風に考えているので、ナゴム本人も、「これって信じていることになるのかな?いや、ならないな」などと思っております。だから自分は、「なんでこんな人を作ったんだろう?」と早々に思ってきてしまいました。まぁ、まだ作りますが。
それではまた、次のお話で。




