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2、国道で寝てたら人生終わったと思ったら始まった件 〜黒糖飴を奪い返したら大富豪に拾われた〜完璧な世界編  作者: Nao9999


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第25話:上層の構造

第25話です。


上層へと足を踏み入れた主人公。


そこはこれまでとはまったく違う、

“管理する側の世界”。


そして彼は、

この世界の“構造そのもの”を知ることになる。

「……ここから先です」


教育係の声。


今までと違う場所。


さらに奥。


「……雰囲気変わったな」


小さく呟く。


静かすぎる。


人はいる。


だが――


気配が薄い。


「無駄がありません」


教育係が答える。


「上層は、“効率”だけで動いています」


なるほどな。


だから、冷たい。


「行きます」


扉の前で止まる。


カードをかざす。


ロック解除。


「……」


開く。


中に入る。


その瞬間――


空気が変わる。


広い。


だが、整いすぎている。


無機質。


「ようこそ」


一人の女性がこちらを見る。


落ち着いた声。


「新規の“特例”ですね」


俺のことか。


「……どうも」


軽く返す。


「案内を担当します」


近づいてくる。


「まずは、全体像を」


そう言って、歩き出す。


ついていく。


「ここは、“流れ”を管理する場所です」


「流れ?」


聞き返す。


「人、金、情報」


三つの指を立てる。


「すべての流れを制御しています」


スケールが違うな。


「……つまり」


少し考える。


「全部、ここで決めてるってことか」


女性は小さく笑った。


「正確には、“最適化”です」


言い換えただけだな。


「……」


周りを見る。


画面。


数字。


動き。


全部が繋がっている。


「……これ、全部リアルタイムか」


「はい」


即答だった。


「常に更新されています」


化け物かよ。


「で」


一歩止まる。


「俺の案件はどこだ」


本題だ。


女性は少しだけ視線を動かして――


指を指す。


「こちらです」


画面に映る。


見慣れたデータ。


だが――


桁が違う。


「……広げたな」


思わず呟く。


「上層に上げた時点で、スケールを拡張しています」


当然か。


「利益も出ています」


数字を見る。


確かに。


だが――


「……消耗も増えてるな」


すぐに分かる。


人の負担。


限界値。


全部、見える。


女性は少しだけ黙って――


言った。


「効率です」


冷たい答え。


「……」


分かってる。


ここはそういう場所だ。


「一つ、質問いいか」


女性を見る。


「どうぞ」


「壊れたら、どうする」


シンプルな問い。


女性は迷わず答えた。


「交換します」


即答。


感情ゼロ。


「……だろうな」


苦笑する。


「それが最適です」


否定はしない。


それが、この世界だ。


「……」


少しだけ考える。


ここで戦うのか。


この構造と。


「あなたの役割ですが」


女性が続ける。


「観察と、提案です」


「提案?」


「はい」


うなずく。


「改善案を出してください」


なるほど。


「壊すのもありか?」


試すように聞く。


女性は一瞬だけ止まり――


答えた。


「結果が出るなら」


来たな。


この世界の答え。


「……いいね」


小さく笑う。


「やりがいある」


本音だ。


「では」


女性が一歩下がる。


「自由にご覧ください」


それで終わり。


一人になる。


広い空間。


だが――


全部繋がってる。


「……」


画面を見る。


流れを見る。


人の動き。


金の流れ。


全部。


「……見えてきたな」


小さく呟く。


この世界の“歪み”。


効率を優先しすぎてる。


だから――


「余白がある」


そこだ。


狙うのは。


「……面白ぇ」


自然と笑う。


壊せる。


この中から。


「やるか」


静かに呟く。


ここが戦場だ。


外じゃない。


中だ。


この構造の中で――


価値を変える。

読んでいただきありがとうございます。


第25話では、上層の構造が明らかになりました。


人・金・情報――

すべてが管理される世界。


その中で主人公は、

“効率の歪み”に気づきます。


次回、その歪みに対して

初めて具体的な行動を起こします。


引き続きよろしくお願いします。

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