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36章「漆黒のRevolution 7」
清水の言葉を聞いた瞬間、僕と佐藤は慌てた。そして同時に不安な気持ちが押し寄せた。
「な・・・清水!別にお前じゃなくていいだろう!」
「落ち着け、清水!負けたら何をされるか分からないんだぞ!」
ランサーは呆れた顔で、その金髪をいじっていた。つまらないのだろう。奴はレース狂だ。
「・・・もしかしたらって、思ったんだ。俺は小さい頃よくレースゲーをしていた。それに、よくレースも見せてもらった・・・。経験が無い2人よりは、良いだろ?」
清水の意見はもっともだった。否定しようが無い。だが。
もし清水が負けて仲間が減ったら。その時はたまったものでは無い。
・・・いや。清水が負ける。そう思うのが間違いなのかもしれない。
「・・・分かった。やるなら・・・絶対に勝ってこい」
僕は清水にそう伝えた。自信に溢れた顔だった。
聞くうちに佐藤も納得したのか、今は何も言わない。ただ心の中に不安な気持ちは残っているのだろう。それは僕だって同じだ。
でも今は清水が勝つことを祈るしかない。
「・・・よし。始めようぜ。黒エボ野郎」
ランサーは顔を上げ、口角を上げた。
「いいだろう。車を選べ。ただし同レベルの物にしろ。そうでないと俺は走らん」
それに答えるまでの時間は短かった。最初から決めていたのだろう。
「・・・GDBインプレッサF型・・・赤色の」




