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35章「漆黒のRevolution 6」
「何のつもりだ」
佐藤が男を睨みつけた。佐藤は普段優しく、こんな表情を見せることは無かった。
「戦う相手を、見つける為だ」
男は黒いランエボの鍵を閉めた。
「俺は、ランサー。シュソウの護衛三王の1人だ。車は漆黒のエボ4」
ランサーエボリューション4はそれに反応するように鈍く輝いた。
「護衛三王?」
僕は呟いた。山本から聞いたことが無い。
「三王は、俺と、コーシュカ。そしてもう1人。コーシュカ、無様だったな」
そう言いながら、ランサーはグローブを着けた。
「まあそんな事はどうでもいい。俺はな、今戦いたくてうずうずしているんだ」
ランサーは僕達に向かい指を指した。
「誰か1人、俺とレースする奴を連れてこい。そうでなきゃ、俺は倒せない」
衝撃が走る。この中に、当たり前だが車を運転した事がある者はいない。なら、何らかの形で車に触れた事がある者が・・・。
「俺が。俺が行く」
名乗りを上げたのは。
「歓迎しよう。俺のターゲット」
清水だった。




