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37章「漆黒のRevolution 8」
そう清水が言うと、彼の隣にその通り、GDB型インプレッサが現れた。それは重い真紅に染まっていた。
「・・・これは思い出の車なんだ。今はいないが・・・レーサーだった祖父もこの車に乗っていた。全く同じの」
清水は誰にも聞かれていないようにそう吐くと、インプレッサのフロントを静かに撫でた。
「この世界は車を想像して出現出来る。そして思いが強ければ性能も良くなる。俺と、お前の思いの対決だ。
お前の爺さんへの思い、俺のこのランエボへの思い。どっちが強いかな?」
そうランサーが言うと、ランエボ4は更に黒く暗くなった気がした。
「勝負は、このゴールラインに戻ってきた方の勝ちだ。途中が何があるかは知らんが、必ず戻って来れる。俺が勝てば、手を引いてもらおう。だが、その後は分かるな?」
「ああ。俺はこのレースに全てを賭ける!」
二人の距離には電流が走っている。熱い。
「・・・さあ、始めるぞ!楽しいレースにしよう!」
そして命運は賭けられた。




