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怨霊の化R  作者: 新山翔太
33/48

33章「漆黒のRevolution 4」

「まさか・・・奴が」

思わず僕達はその車に近づいた。

周りは騒がしい。だがこの黒のエボ4だけは異様に静かだった。まるで誰かを待つような、まるで獲物を狙う獣の静けさのような。

「どうする?ここで殺るか?」

従兄弟がそう言う。だがここでこれが奴だと決めつけるのは余りにも早計だ。偶然という物はいつでも侮れない。僕とバケの出会いもそうだったのかもしれない。

その時。


「俺の車がどうかしたか?」


背後から声をかけられる。

冷たいが、暖かい矛盾した声だった。

僕達は少し下がりながら相手の方を向く。

それは金色の髪をしていて、いかにも走り屋の典型だった。でも奴が。

ドライバー殺しのエボ4。

「良い色をしているだろ?特注で塗ってもらった光をあまり反射しない黒なんだ」

金髪の男は車をさすりながら話す。

右側でカチャリと物音がした。

「!・・・」

清水が空気を切り吹き矢の矢を男に刺す。

終わりか。そう思った時。

男は矢を手で受け止めていた。

「解放団か。妖怪を成仏させておいて解放だと?ふざけるな」

男は矢を折り、足でグリグリと踏み潰す。

奴は、やはりそうだった。あの黒色で気づくべきだった。それはもう遅かった。

意識が遠のいていく。

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