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22章「依頼」
ねえ、お兄さん。本当に私の願い、叶えてくれるの?
「もちろん、約束するよ」
じゃあね、私──
・・・・・・
設立から1ヶ月程経ったある日、依頼が来た。
今日は香が休み、2年生は学校だったので、僕ことバケが、神社に来た。
鳥居を潜って、本殿に向かう。
「・・・あ、バケ君。こっちですよ」
香は巫女服に体を包みこちらを見た。
・・・・・・
本殿は怨霊の身体では気持ち悪いかと思ったが、清々しく良かった。
香が裏から紙を取ってきて、床に開いた。
・・・・・・
ようかいかいほうだんのひとへ
わたしには、ようかいのおにいさんがいました。
だけど、ぼくにぬしができたって、きゅうにきえてしまいました。
わたしは、かいほうだんのひとたちがようかいをたおすだけじゃないときいて、いらいしました。
どうか、おにいさんをたすけてください。おねがいします。
・・・・・・
そう、ぎごちない字で書いてあった。
その下には手紙を書いた人ではない、住所が書いてあった。
「・・・多分この子、妖怪に育てられたんだと思います」
「そんな例あるの?」
「あります。私の祖母がそうでしたから」
少し悲しそうな顔をした。
僕は気分を変えるため、話を進めた。
「そうなんだ。・・・今から行こうか」
「そうですね」
また笑顔になった。よかった。




