20/48
20章「血飛沫に染るステージ」
「・・・私だって、そうしたかった。自分の目的を果たしたかった。でも、出来ない・・・」
「何故だ」
清水は冷静にしている。クレセリアの思いを受け止めている。
「私がこの世に出ても、誰も受け止めてくれない。孤独になるだけ」
「なら、俺が受け止めてやる。お前が活躍出来る、”ステージ”を用意してやる」
クレセリアが涙をその青い目に浮かべた。
「・・・ありがとう。私、この世で活──」
言いかけた瞬間だった。
クレセリアは、頭が破裂し、死んだ。
醜い血飛沫の音と、真紅に染まった床。
「・・・え」
衝撃を隠しきれない。
そして・・・
カツカツと足音が近づいてくる。
「無能が。消え失せろ」
そう声が聞こえて、クレセリアの体が破裂し、完全に塵となった。
影から、その姿が現れる。
笠をその頭に身につけ、白と紫の法衣を身につけた。
血に濡れた、敵の姿が。
「・・・こんにちは。解放団のお2人」




