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18章「DJ.Cresselia 4」
「やるしかないか!」
清水が化け物に向かい、筒を咥える。
矢が発射され、直線を描き飛び、化け物の頭に刺さる。
だが・・・化け物は痛がる様子は無く、全く気にしていない様だ。
「なんだコイツ・・・不死身か!?」
清水は絶望を顔に浮かべた。
矢は突き刺さったまま、床に拳を化け物は叩きつけた。
何とか回避出来た。
衝撃と、揺れが起こる。
拳が上がると、床に窪みが出来ていた。当たれば骨折で済まなそうだ。
ステージから僕達を見ている、クレセリアが呟いた。
「これは、私のステージで見た絶望、欲望、恨めしさ。それを具現化した物。そして、私の意思でもある。・・・私は、貴族の生活から抜け出した。そうするしか無かった。DJ生活は魅力的だった。今更家に戻っても、礼儀なんて1つも覚えてない。勉強もしてないから、働きも出来ない。私は、例え妖怪になっても、この道しか生きる方法が無いのよ!」
クレセリアは泣いていた。怒りだ。
それと共鳴する様に、化け物はさらに大きくなっていく。
駄目だ。これは手が付けられない。僕らには、この思いを止めることが出来ない。
大きすぎる。




