15章「DJ.Cresselia 1」
辺りが騒がしく響く場所。そこには夢、欲望、絶望が入り交じり、混沌としている。
そこに1人のDJコントローラーに立った少女がいた。DJ.クレセリア。名家の少女だった。彼女は夢を見た。そして、舞台の絶望、欲望をその目で見た。それでも彼女は舞台に立ち続ける。
たとえ妖怪になったとしても。
・・・・・・
ソファーに寝転がり天井を見上げ、スマホでサイトを見ていた。
「・・・」
間違えて広告を押し、ページが開かれた。
DJコントローラーの広告だ。
「・・・高音質、ビギナーにもおすすめ、最新コントローラー・・・か」
そういえば、前にDJが講師として来たことがあった。ノリが良すぎて、皆から引かれていたが。だが、その夢は伝わった。同時に、その混沌の様子も。
「興味は無いけどな・・・」
ページを閉じた。
・・・・・・
翌日、学校。
2時限目の、現代社会が終わった。担当の若い男の教師が、話を締めた。
「という訳で、これで授業を終わります。ノートも書いておいて──」
その時だった。
「・・・つまんねぇ授業だなおい。それならDJした方が10000000000000000000000000000000000000倍マシだ」
1人の生徒が言った。彼は普段とても大人しいのに。
プツリと来た音が聞こえた。
「・・・知らんが、あまり調子に乗るな」
「・・・!」
大音量の低い音が教室中に響いた。皆思わず耳を塞ぐ。そして教師の耳から血が流れた。
悲鳴が上がる。ただ皆の心を恐怖が支配した。
「クレセリア。そう、私の名前」
生徒が消え、外国人顔の少女が姿を現した。




