13章「武器選択」
その翌日、連絡先を交換した山本から、メールが来た。
清水、佐藤、そしてバケを連れて、五香神社に来いとの事だ。
・・・・・・
「なあ、急にどうしたんだ?」
清水が手を頭の後ろに抱え、言った。
「いや、後輩から来てくれと言われて」
「何だ?彼女かぁ?」
「違う」
そんな会話の中でも、佐藤は動じず歩いている。
紅葉咲き誇る道の中、バケは先導して浮いていた。
そして鳥居が見えてきた。
「・・・ここ、多分結界が貼ってあったんだろうね。今でもちょっと入りにくい」
「入れそうか?」
「このくらいならいけるよ」
鳥居を潜った。
バケの言っていた通り、確かに空気がここだけ違う。
山本がこちらに来た。
「お待ちしていました、さあ、こちらへ」
紅白の巫女服に着替えていた。
・・・・・・
本殿の中、山本は弓矢、筒と矢、日本刀、それに大量の札の様な物を引き出しから持ってきた。
落ち着く空気が流れている。
「この武器達には、『抗妖薬』が塗られています。弓と吹き矢なら鏃に、日本刀なら刀本体にですね。抗妖薬は妖怪に対して特攻を持っています。栗島先輩ならご存知だと思いますが・・・」
佐藤には日本刀が、清水には吹き矢一式が手渡された。僕にはコーシュカの猫相手に使った同じ弓矢だ。
「これを持っていておいて下さい」
そして札に山本は目を向けた。
「これは妖怪に対抗する為の札です。ただあまりいい物が無くてですね・・・妖怪の妖力を上げてしまう札とか・・・まあ一応持っておきます。
次はシュソウについてですね・・・」
シュソウ・・・。コーシュカが主と言っていた存在だ。




