表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「TOKIの世界譚 」宇宙の神秘と日本神話な物語  作者: ごぼうかえる
七話

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

330/332

高天原東は何を?2

 一方、プラズマはアヤ、こばると、気を失ったルナ、ライを連れてツルが引いている駕籠に乗っていた。


 「……ライをワイズに引き渡すか、どうかだよな。ワイズ……自軍の不祥事を嫌うのに、芸術神を放置した理由があるよな……。気を失っているライをワイズに引き渡していいのか」


 「……私はルナを家で寝かせようと思うのだけれど、とりあえずライも寝かせておく?」

 アヤにそう言われ、プラズマは悩みつつ頷いた。


 「そっちのがいいかもな……。ライはワイズに渡さず、うちで寝かせよう。ライが起きて判断ができるようになってからワイズに引き渡すか」


 「ええ……その方がいいかと」

 アヤは目覚めないライを少し心配した。神力を消耗している。


 「ツル、俺達の家に向かえ。極秘だ。何もまわりに話すなよ」

 「わかりましたよい!」

 プラズマの言葉にツルは反応し、時神のおうちへ向かって飛んでいった。


 「……俺だけワイズのところに向かう。サヨが俺達の状態を知ったら間違いなくワイズに文句を言いに言っているはずだ。サヨは機転が利きすぎるからな」


 「ええ、サヨはあんまり恐れないから。私にも勇気があれば……」

 アヤの肩にプラズマの手が乗った。


 「あんたはあんただよ。望月家の記憶に入った時にもそれっぽいこと言ったけど、適材適所。できる者がやればいい」

 「……そう」

 アヤは少しだけ安心し、こばるとを優しく撫でた。

 

 時神達の家にアヤが入り、ライとルナを布団に寝かせるところまでプラズマが手伝ってから、アヤはプラズマを不安そうに見上げていた。


 「プラズマ……大丈夫よね?」


 「……大丈夫だよ。ワイズのところに行くだけだから。ワイズは融通のきかないバカな神じゃない。それぞれの主は俺達を下に見たり、バカにはしてこないから、理不尽に蹂躙されるようなことはない。こないだ、俺がワイズにボコボコにされたのは、冷林の指示ミスでおこったことだ」


 「心配だわ……」

 「プラズマ! 僕もついてく!」

 心配するアヤの横でこばるとが声を上げた。


 「あなたは危険よ……」

 「プラズマが心配だから僕も行くよ」

 こばるとがアヤにそう言い、アヤは頭を抱えた。


 「こばると、やめなさい。あなたはまだ神力もなくて幼すぎるのよ。五歳なのよ」

 「で、でもっ」

 こばるとが行く理由を考えているとプラズマが横から口を出した。


 「こばると、ついてきてくれるだけで心強い。あんたには経験を積ませないといけない。ついてきてくれ」

 「……プラズマ……」

 「不安な顔で怖じ気づくなよ。ついてくるなら返事をしろ」

 プラズマにそう言われ、こばるとは慌てて返事をした。


 「は、はいっ! ついていきます」

 「プラズマっ! こばるとは……」

 アヤはプラズマを引き留める。


 「アヤ、こばるとは俺が守る。経験をさせたいんだ。ワイズに会わせる。不安なのはわかるからあんたの意見も聞く」


 「……あなたがいるのなら……平気かしら……」

 アヤは悩んでいたが送り出すことにした。送り出すことに決めたが、アヤはずっと不安げだ。不安そうなアヤにプラズマが近づき、耳元でささやいた。


 「あんたは俺も心配なんだろうが、俺はアヤのところに戻ってくるよ。絶対戻る。俺は未来神だ。明日がわからない人間とは違うんだ。知ってるだろ?」

 プラズマは静かに離れると再び口を開いた。


 「アヤ、心配するな。俺達はまた、ここに戻ってくる。家がここだからね」

 プラズマはアヤに笑顔で答えるとこばるとの背を押し、歩き出した。


 「……お気をつけて」

 アヤは息を吐くとそう言ってふたりを送り出した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ