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慌てて家を飛び出し、公園にいる二人に伝えた。
全員でリビングに集まり、封筒の中身を全て机の上に広げる。
「え?」
「これは……」
俺も全部見たわけじゃないので、一枚づつ確認しながら並べていく。
うちから一番近いコンビニの前でいろんなところを調べる3人、バッティングセンターの前で看板を覗き込む三人、駅前のベンチで並んで座る三人、コンビニでお菓子を買い込むヘヴンさんを駐車場で待つ俺と鳥羽。
最後の一枚は、黒森公園で竹刀の素振りをする鳥羽と、ベンチに座るヘヴンさん、立っている俺が写ったものだった。
「これ、ついさっきのじゃん」
「そうでござるな」
「気持ち悪い……」
俺は椅子に座り込んだ。
「この写真、どうやって現像したのでござるか?普通写真を撮ってから現像までには一週間ほどかかると思うのでござるが‥‥‥」
「え!?」
「え!?」
僕もヘヴンさんも驚きの声を上げてしまった。鳥羽はパソコン関係に疎いと思っていたけれど、ここまでとは。
「今はデジカメで撮ってプリントアウトしたらすぐに出来るのよ」
「そうなのでござるかーヘヴン殿は何でも知ってるでござるなー」
この辺でデジタルプリント出来るところというと、駅前の小さい写真屋さんくらいしか思い浮かばない。最後の写真を撮ってから家に帰ってあの封筒を見つけるまでどのくらいの時間が経ったのだろう。時計を見ると現在は17時43分。公園にいたときに5時のチャイムが鳴ったので、写真を撮ったのは5時くらいだろう。
「家のプリンターとか、あとはお店でも出来るの。携帯で撮った写真なんかもこういう、ちゃんとした写真になるのよ」
「ほう、では”組織”の奴は携帯で撮って送りつけたということでござるな」
でも5時のチャイムが鳴ってすぐに俺は家に帰ろうと公園を抜け出したはずである。写真を撮って、駅前まで行って、俺の家に投函するのには時間が足りないのではないか?車かなんかにプリンターを積んで、そこで印刷したのだろうか。それとも近所の家にストーカーの知り合いがいるとかだろうか。
「携帯で撮ってもすぐには写真にならないのよ。今撮るでしょ?」
フラッシュが光った。
「それで、こうして、ここに送ると」
「‥‥‥送る?」
「まあ、いいわ。こうすると近くのコンビニで写真が出来るのよ」
「え?コンビニで出来るの?」
俺は驚いた。知らなかったのだ。
「そうよ。でもやっぱカメラ屋さんでやった方が綺麗みたいだわ。値段も変わらないし」
時間の謎はあっさり解けてしまった。ストーカーは公園で写真を撮り、素早く近くのコンビニでプリントして俺の家の郵便受けに突っ込んで逃げたのだ。時計を見ると時間は7分すすんで50分になっていた。これだけ時間があったら駅にも行けるし、もうこの辺にはだろう。
「確かこの辺のコンビニは、朝行ったところしかなかったはずでござるな」
「そうだけど」
「あそこなら人の利用も少ないし、店員殿が犯人の姿を覚えているかもしれないでござる」
「あ!」
俺は鳥羽を見た。ドヤ顔だった。
「とりあえず行ってみるだけ損はないと思うでござる」
俺たちはコンビニに向かう。ヘヴンさんが一番後ろで、少し浮かない顔をしているのが引っかかった。




