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【2巻発売9/2】契約婚ですが可愛い継子を溺愛します【コミカライズ進行中】  作者: 綾雅(りょうが)年末年始も新刊!
第五章

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893.レオンなりの理由があった

 最初に選んだピンクの生地に、私のスカートのミント、柔らかなイエロー、空に似た青、紫も入れたいと言い出した。それから、濃桃の生地を指差す。


「これも! ろじぃの色」


 もしかして? 同じことを考えたらしいユリアーナが、私を見て微笑んだ。任せて、という意味かしらね。私に背中を向けたレオンは、端切れの入った箱を覗いている。白いレースの切れ端を見つけて引っ張り出した。


「こりぇ!」


「少し待ってね。今準備するわ」


 興奮してぴょんぴょん跳ねるレオンに、ユリアーナは頷いた。部屋のお針子に指示を出して、カラフルなリボンとレースを出してもらう。両方とも綺麗に円形に巻いてあった。


「これとこれ、どっち?」


 レースとリボンをピンクの生地の上へ並べて尋ねる。白いレースは透けているし、リボンは艶があった。じっと見つめたレオンはレースを指差した。


「こっち、ふあふあ」


 ふわふわ? 変わった表現をするのね。見守る先で、順番にレースを選んでいく。並べられたレースを見て、はっとした。これは虹のようなグラデーションなのね。感心しながら見守る先で、レオンは綺麗に並んだレースに手を叩いて喜んだ。


「ろじぃ、にあう!」


「……ローズにあげるの?」


「うん」


 最初からそのつもりだった。当たり前のことだよ? そんな声が重なって聞こえてきそうな、返答に驚く。無言で見守っていたユリアンが「なるほど」と納得した。それからリボンを持ち上げて、レースの先に並べる。色の順番は同じだが、艶のあるリボンの間からピンクが覗いていた。


「レオン、こっちはカッコいいだろ? そんで、これは可愛い」


「うん! ぼく、かっくいいのにする」


 ちょっと落ち込んでしまう。レオンのことは一番わかっているつもりだったのに、まさかユリアンが先に読み解くなんて! リボンを使うとカッコよくて、レースは可愛い。レオンの感性ではそうなっていて、カッコいいから自分はリボンにするのね?


 子どものマスクは小さいから、下のピンクはほんの少ししか見えない。それでも満足そうなレオンの黒髪を撫でた。振り返って「かっくいい?」と笑うから、「すごくカッコいいわ」と褒める。


「んとね、ろじぃ……おへぁから出るの。これ、いるでしょ?」


 皆がマスクをし始めたから、部屋の外に出るにはマスクが必要だと思った。でもローズは持っていないので、可愛いマスクをプレゼントしたかったみたい。


「ありがとう。レオン、ローズも喜ぶわ」


「うん」


 お兄ちゃん子だから、レオンがくれたら草でも喜びそうなローズを思い浮かべる。これなら嫌がらずにつけてくれそうね。


「お姉様。私が仕上げるわ」


 リボンは細いものを使い、レースはひらひらと重ねて縫う。そうすれば面積が小さい子ども用のマスクでも、綺麗に色が重なると提案された。


「ええ、お願いするわ。ありがとう、ユリアーナ」


 カラフルマスクで雰囲気違いのお揃い、ちょっと羨ましいわね。

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― 新着の感想 ―
レオン君優しい!てっきりレオン君がピンクでフワフワキラキラヒラヒラの可愛いマスク付けるのかと…w…普通に似合いそう…。ローズちゃんは、お兄ちゃん子だから、喜びますね!
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