呪いと復讐4
「ご注文お伺いいたします」
「あっ、キャラメル、フラペチーノ…」
「なつき、それは無いよ…」
「えっ、じゃあ…。ビックメロンソーダとプレーンワッフルひとつ」
「かしこまりました、ご注文は以上でよろしいでしょうか?」
「はい」
「ビックメロンソーダおひとつと、プレーンワッフルおひとつですね、それでは…」
「あのー、ワッフルにキャラメルってかけたりできますか?」
「できねーよ…」
「恐れ入ります、当店では…」
「あっ、すみません。それじゃあ別皿でキャラメルソースとかって…」
「おまえはどんだけキャラメル好きなんだよ!」
「えーっと…それでは、少々お待ちください」
「なつき、いい加減にしろよ?あっ!店員さんっ!いいですよ、注文は以上で」
「か、かしこまりました。それでは失礼いたしますぅ」
「駄目なのか、都会のくせ…」
店員さん。気まずそうに去っていく。
僕の知るカフェの店員さんはもっと愛想が良くて、フレンドリーで。
こんなことをあの島.街と比べても意味はなくて。
今一番に集中しないといけない現状は、父さんを目の前に座って、何を口にしていいかと言うことだ。
しかしまあ、清々しくも若々しくも。
何かやる気のある人間とは思えないほど死んだ目つき。
何か他人とは違うオーラでも放たれていると思っていた僕が、父さんを見て現実に呼び戻されているみたいだ。
「とうさん?」
「お父さんって言え…」
「なんで?」
「ん、んんん…」
父さんが仕切りに入ろうとするけれど、僕からしたら特に意味もないことで、復讐を兼ねてこの場所へ来た僕は強気だ。
でも、久しぶりの父さんを見て、声を聞いて、雰囲気を感じているこの瞬間は、別に悪い事象だとは思えない。
「父さん久しぶり」
「お父さんって言え!」




