表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕らは浅瀬で恋をする  作者: 秋乃しん
239/243

呪いと復讐


 東京って奴は。

人混みにでかい建造物、目がチカチカするライトの数。

だんだんと慣れ始める視界。今日の目的は父さんに会いにいくことだ。それに、住む場所も父さんと同じ家だ。移動如きでへばっていたら先が思いやられる。

 コンビニに入ってアイスを買い、触れそうな段差に腰掛けて木陰でアイスを一口。

 忙しそうな人、疲れていそうな人、楽しそうなカップル。通り過ぎる人々を眺めながら、僕はあの浅瀬と比較しいた。

 同じようで同じではない。懐かしいようで懐かしくない。繰り返しているだけの記憶。


 「おっ、ちょっとそこのお兄さん、一人か?」


 唐突な声にアイスを落とした。


「あっ、あいすがぁ…」


「わりぃ!ちょっと買ってきてやるから待ってろよ!」


「いえ、大丈夫ですよ」


 中年で小太りなおじさんは、僕の否定を聞かないままコンビニへ入って行ってしい、黙ってこの場を過ぎてしまっても良かったけれど、それはなんだか薄情にも思えて…。

 

「いいやっ」


やっぱり、余計なことは考えたくない。

無駄な人と関わるのはやめておこう。

いいや、無駄と言っては偏見がすぎるかも知れない。だから、怪しい人間と関わるのはやめておこう。


「はあ、ちょっと暑いなあ」


都会のこの籠った暑さは異常だ。

まるで、建物が人の熱気を反射しているようだ。

 そろそろであり、この辺りだ。

父さんの会社ということは聞いていたけれど、父さんが社長ということなのか、それともただの社員として働いているだけなのだろうか。

まあ、どちらにせよ。僕が父さんの会社へ入社したかったので、特に気にはしていないけれど、コネ入社ということには変わりなくて、上手くやって行ける気はしていない。

 前向きに成れないでいた中、ひとつの高いビルを見上げている。

そして、そのビルこそが父さんの会社だということを確信していた。


【寺田 しん 村おこし・街おこし】


なんとも主張の強い会社だ。

ちょっぴり恥ずかしい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ