第1話
ボチボチ更新して行きます。
毎日投稿ではありません。。
学園ランキング戦で、俺がベルゴールを退けてから二ヶ月以上経った。
皆は忘れていると思うが、試合の前に俺らは賭けをしていた。
それは負けた方が勝った方の言うことを一つ聞くということ。
試合の翌日にそれを思い出した俺はその日の昼休み、早速ベルゴールと食堂で会った。
そして、
「ベルゴール先輩これ飲んでくださいよ」
と善意っぽい雰囲気を醸し出して飲み物を差し出した。
奴は何やら怪訝そうだったが、罰ゲームのことを持ち出して無理やり飲ませた。
一口飲んだ瞬間にベルゴールは盛大に液体を吹き出した。
そこから飛び出したのはシュワーっという爽快感のある音と、ネバッとした何かである。
そう、その正体はリューネ先輩愛飲の納豆サイダー。
それから奴のあだ名は【ネバネバスプラッシャー】になったとさ。
とまぁ特に大きな出来事といえばそれくらいかな。
後は何ら変わらない前と同じ日々。
強いて言うならそろそろ夏休みに入るからみんなのモチベが上がってるくらいかな。
まぁそんなこんなで俺らEクラスはいつも通り自習というなの模擬戦闘だ。
「オラァ!!」
「あぶなっ!!!」
今回は俺とシンが戦っている。
忘れてるかもしれないが、シンは強化魔術のエキスパート。
他の魔術はからっきしだが、こと強化することに関してはすげーやつなの。
普通に自分の拳を強化して殴るだけでも強い上に、他の何かを強化することもできるという補助機能付き。
というか今、シンの拳が俺の頭をかすめた!かすめたよ!!
とまぁ何とかかわせたので、少し忘れてると思うみんなの能力について話して行こうと思う。
俺達から少し離れた所で戦ってるのが、グランとリリーの二人。
グランは俗に言う超能力を駆使して戦う。
まぁ、細かく言えば振動系魔術と重力系魔術を使っている。
得意技は空気を振動させてその波動で攻撃するサイコキネシス(勝手に命名)。
その空気の振動を上手く調整して物などを動かすという力もある。
まんまポルターガイストですね。
障害物がある場所ならあいつは強そうだ。
お次はそのグランと戦っている女子、リリーだ。
本名リリネット・ツィー、通称リリー。
赤髪のポニーテールに銀縁のメガネをかけた美少女。
だが、悪意の塊としか思えないコメントを次々と吐き出す辛口女。
まぁ容姿性格はこのくらいにして。
彼女はMWである銃を使う。
その銃はマガジンに魔術式を組み込み、それをぶっ放す。
それと、自身の魔力を込めた魔力弾も撃つことができる。
本人の得意魔術と相性が合わなくても使えるのがミソだが、マガジン一つにつき一系統の魔術しか組み込めないのが難点。
例えばリリーが今使っているのは電気系統の魔術。
そのマガジンを仕込んでいる間火系統の魔術は撃ちだせない。
リリーは確か電気系統と、雷系統のマガジンしか使っているのを見たことない。
そしてリリーが自分で魔術を使ったことはない。
一体誰にその魔術式を組み込んで貰ったのだろうか。
まぁ考えても特に解決はできないので、次へ行こうか。
お次は一人で座って何やら精神を集中させている女子でも。
彼女はテトラ・シルベス。
黒髪セミロングで最近毛先にウェーブを当てたらしい。
おっとりしててマイペース、だが優しい子でもある。
得意な魔術は幻術。
そのクオリティは教師を欺くほど。
しかも彼女の幻術は五感を支配する。
味覚、嗅覚、視覚、聴覚、触覚。
上手くはまると精神にスゴイダメージがあるらしい。
んで何か新しい技が掴めそうだからこうやって最近はずっと瞑想してるんだ。
ったく自由にも程があるぜ。
そしてそれをタバコを吸いながら眺めてるのが、俺達の担任であるベルド・ゴーズ、通称ベルさん。
元ここの卒業生でEクラス、つまり俺らの先輩にあたるわけだ。
黒髪のもさもさ天パだが、本人に言ったら何故かキレる。
やる気があるようなないような感じだが、実力はマジで本物。
忍にして古代魔術の使い手。
戦っても勝てるイメージは全くわかない。
あ、あと変態。
とまぁこんなメンツで俺は学校生活を過ごしている。
少人数なのでまとまりやすく、こいつらは気が合うので中々いいクラスだと俺は思う。
難点は逆に他の人と知り合いになりにくい……ということか。
クラス外だとAクラスにいる妹のフィル、先輩のファウスト、ミラ、リューネ先輩、エレノア先輩くらいかな?
いや、まぁ知り合いなら他にもいるか。
まぁそいつらは後々ということで。
「っと……」
説明してる間にもシンの奴は俺に殴りかかって来る。
このまま防戦一方ってのも面白くないので反撃に出てみようか。
「ハッ!」
気合と同時に地面を思い切り踏みつける。
すると俺の立っている場所を中心に地面に亀裂がはしった。
「うおっ!」
当たり前のようにシンはバランスを崩す。
その隙を見逃さずに俺はシンの眼前に拳を突き出す。
「俺の勝ちだな?」
「くっそ~」
シンは素直に両手をあげて降参の意を示す。
「お前はまだまだ単調なんだよ。もう少し緩急をつけたら攻撃が生きてくるぜ?」
生意気かと思うが一応は思った改善点を口にする。
俺の言葉通りシンはあんな性格だから攻撃にもそれが現れる。
だからこそ少し工夫すればあいつはかなり化けるだろう。
ついでに俺は奴に手を差し出してやった。
「流石、学園九位様は言うことが違うなー」
そう言って俺の差し出した手を取るシン。
「どっせーい!!」
「うおっ!!」
何か無性にイラっとしたのでシンが俺の手を掴んだ瞬間に思い切りぶん投げてやった。
「ちょ! おまっ!!」
突然の出来事に驚くシン。
抵抗できないままに宙を舞う。
向かう先はベルさん一直線。
理由はなんとなくに決まっている。
「おい、リオード危ねえだろ」
それに気づいたベルさんは右手をシンに向かってかざす。
「先生受け止めてーー!!」
「おう任せろ、雷網」
そう言ったベルさんの前に雷で出来た網が出現する。
「え!? ちょ! せん……待って……あぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
我がクラスは今日も平和ですなー。




