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バカと天才は"神"一重  作者: 抹茶
入学編
62/88

エピローグ


お知らせがあります。

詳しくは活動報告を読んでください。




 草木も眠る深夜丑三つ時、闇が辺りを取り巻き正しく漆黒と呼ぶに相応しい時間帯。


 しかし、月明かりがあるためさしずめ闇に一筋の光が見える……といったところだろうか。


 フォルス大陸某所。


 そこにある廃れた神社。

 ここにはもう何年も訪れる人がいない。

 鳥居は既になく、境内もあちこちがボロボロでこれでは参拝客など来ないのも頷ける。


 しかし今宵は珍しく人がいた。

 一台のバイクの上に腰掛ける男性が。


 暗闇で詳しいことはよくわからない。

 辛うじてわかるといえば男性、長めの前髪、黒の革ジャンに黒のジーンズといったところか。


 さながら不良のような出で立ちだった。

 男はバイクに腰掛けたままタバコを吸っていた。


 そよ風に流されていく煙、この場所もあいまって中々どうして奇妙な光景だ。

 十数秒何事も起きずにそのままの光景が続いた。


 その沈黙の終わりを告げるように男のジーンズから恐らくは着信であろう音が流れた。


 男は気だるそうにポケットに手を突っ込む。

 そこから取り出したのはバンドツール。


 その画面を見た男はそれを待っていたかのように笑みを浮かべて電話をとった。


「あー何?」

『何? じゃねえよ! お前今どこで何してんだ!?』


 のんびりと話す男に対し、電話先の方はかなり焦っているようだった。

 しかし男は特に顔色も変えることはなかった。


 ゆったりと、マイペースに煙を吐いている。


「外れの神社で一服してるけど?」


 うまそうに煙を吐きながら答える男。

 それを聞いた電話の相手はホッとしたように息を吐いていた。


『はぁ!? ったくそれなら早く言いやがれ。追われてたって聞いたからビビったぜ』

「あぁわりーわりー。でも、大丈夫。ちゃんと撒いてきたから」


 悪い……と言いつつも声の調子は微塵もそんなことを思ってるようには見えなかった。


『そんな事より、ノルマはキッチリこなしたのか?』


 その言葉が出た途端に、その場の気温が少し下がったような気がした。

 電話先も、こちらも……。


「もちろん……この町唯一の魔術研究局は潰してきた」


 しれっと恐ろしい事を男は言い放った。


『そうか。どうだった?』

「どうもこうも研究ばっかりの奴らだ。大した苦労もしなかったぜ?」


 そう言って2本目のタバコに火を着ける。

 一瞬ジッポの火により明るくなる。


「次はもっとやりがいがあればいいけどな~。次はどこだったっけか?」

『次は……ミストレア』

「お、大都市だな。ってかフォルス大陸の中心じゃん」

『とりあえず今まではしょぼいとこばかり潰したからな。今度は中々にデカい所だ。しかも魔術界の未来を担う学園もある。確か……ミストレア学園って言ったかな?』

「ふーん……。ま、別に潰すならどこでも関係ねぇよ」

『そうだな』


 2人の話ではわからないところは多すぎるが、かなり過激な計画が進行しているのはわかった。


『とりあえず明日12時アジトに集合だ。おくれんなよ、リュウ』

「わかってる」


 リュウと呼ばれた男はそう言ってニヤリ……と笑みを口元に浮かべ左手で前髪をかきあげた。


 その時、今まで謎だった男の顔が明らかになった。

 整った顔立ち、切れ長で見たものを射殺すような鋭い瞳、そして……眼帯に覆われている左目。


 物語は何本もの糸からできている。

 そう言ったのは誰だっただろうか。

 糸が結ばれ、絡み合い、断ち切られ、また結ばれる。


 その積み重ねにより物語は動いていく。

 そしてその物語はまだ……始まったばかりだ。






今日で更新ストップします。

詳しくは活動報告を読んでください。

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