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五話『初めての夜』

タイトルに深い意味はありません。

色々買い物も終え、家に帰ってきた俺とキサラは買い物のおかげか少し仲良くなったとは思う。

夕食の準備をする前に、確認しておくことがあった。


「キサラ、ちょっといいか?」


「はい、なんでしょうか?」


「キサラは料理できるか?」


「料理ですか?えぇ、一応はできますが。今からお作りになるのですか?」


「そうだ。」


「あの、失礼を承知で申しますがもう夕方を迎えるのですが。」


「知っている。」


「では夕食には間に合わないのでは?」


「は?」


「作るには時間がないと思うのですが。」


「本気で言ってるのか?」


「えぇ、料理は専属のシェフが時間をかけて調理をしていたのを何度かお手伝いしたのを覚えていますが時間がかかっていました。」


「成程、心配するな。その専属のシェフのように時間のかかるものは作らない。まぁ質は落ちるだろうがな。」


「かしこまりました。ではお手伝いします。」


「あぁキサラは見てるだけでいいから。俺の作り方を覚えてくれ。」


「かしこまりました。」


俺とキサラはキッチンに向かい先ほど服を買いに行ったついでに買ってきた食材を机に並べる。


「ご主人様、購入する時も思いましたがこれを全て調理して食べるには多すぎませんか?」


「それは心配するな。」


俺はそう言うと収納魔法を使い買って入れていた扉付きの棚を出す。

その天井にとある魔法陣を描く。

そして魔力を補給し扉を開くと先ほどまで外気と同じ気温だった棚の中はキンキンに冷えていた。


所謂、冷蔵庫の完成である。

まぁ棚も鉄製のを買っていたので周りを結界で覆うことで結露を塞いでいる。


「これに今日使う分以外の食材を入れてくれ。」


「これはなんですか?」


「冷蔵庫と言って食材を保存するものだ。」


「冷蔵庫ですか。中が冷たいですね。先ほどこの棚に書いていたのは魔法陣ですか?」


「そうだ。冷却魔法と名付けている。」


「ご主人様は魔法使いなのですか?」


「まぁそんなものだ。」


「ですがこの中に入れて本当に長持ちするのですか?」


「う~ん、そうだな。寒い国の名前は分かるか?」


「ええっと確か、ドルティという国があります。」


「その国は外に食材を保存してないか?」


「そういえばドルティでは食材を外で保存すると精霊が腐らせるのを遅らせてくれると言われていますね。」


「まぁこの冷蔵庫もそんなものだ。」


まぁ本当は冷やすことによって酸化などを遅らせる云々カンヌンなのだが魔法の世界では精霊でも間違いないだろう。


キサラは納得したのか食材を冷蔵庫の中に入れていく。


「それで私は何を食べてよろしいのでしょうか?」


は?何を言ってんだこの娘は?


「今から俺が作る飯に決まっているだろう。」


「ですがそれはご主人様が食されるのでは?」


「俺も勿論食べるがキサラも食べるんだぞ?」


「そんな!ご主人様と同じものを食べさせて頂けるのですか?!」


「???当然だろう?」


「他の貴族や冒険者なら幾ら保障されているとは言え主人と同じ食事をとれる奴隷はいません。」


「そうか、だが余所は余所、ウチはウチだ。キサラにも同じ飯を同じ机の上で食べて貰う。」


「あ、ありがとうございます。」


「当然だ。それにキサラには一緒に働いて貰わないといけないんだからな。力を付けてもらわないと困るし、明日からは頑張ってもらう。」


「かしこまりました。ご主人様の為に精一杯に働かせていただきます!私はご主人様に買っていただいて幸せです!」


「褒めても何もでないぞ?取りあえず作るか。」


今日は魚が安く買えたので焼き魚とサラダを作る。

取りあえず一番手っとり早いサラダを作る。

一皿作ってそれをキサラに渡す。


「キサラ、これと同じものをもう一品作ってくれ。分からなければ皿から出してもいいから。」


「かしこまりました。お任せ下さい。」


俺は焼き魚を作るのと同時に隣でとある店先で見つけた米を土鍋で炊いている。

この国では米を食べる習慣はないのだが家畜や魔物の餌で販売していたのだ。

勿体ない。

おいしいのに。

まぁ米を炊くと言う発想はないようなので食べなかったようだが。


魚の内臓を取り出し三枚におろす。

身をそのまま網で焼くのだが、この世界では高価な塩をまぶす。

実際、高かった。

今度、海を探して塩を作ることにしよう。

金はあるが節約するには越したことないしな。




その後は程よく焼けた魚を皿に盛り付けて、ご飯をこれまた見つけた茶碗もどきにつぐ。

この茶碗もどきはスープ皿らしいのだがどう見ても茶碗だった。

キサラもサラダを盛り付けれたようなのでリビングに持っていき食事にする。


「キサラ、飯を食う前に何か儀式的な事をすることはあるか?」


「いえ、皿が運びこまれた時点で各々のタイミングで食べることが多いです。勿論、客人を招いたときなどは別ですが。」


「そうか、なら俺流の流儀を今日から食べる前にしてもらう。まぁそんな難しい事はない。」


「それがご主人様の命令なれば。」


「これは命令してやるものじゃない。まずは手を合わせろ。」


キサラは俺を真似て手の平を合わせる。


「そしてこう言うんだ。『いただきます。』」


俺は軽くお辞儀しながら食事を取る時は必ずしていた挨拶をする。


「いただきます。あのこれはどういう意味があるのでしょうか?」


「いただきますと言う言葉がこの食材の命を『頂きます』という感謝の言葉だ。」


「宗教によって神などに感謝する人達がいるのは知っていましたが食材の命を頂く感謝をするのは初めて聞きました。」


「俺達の命はこの食材たちの命を食すことで生きている。確かに食材を貰えるのか神様のおかげと思う人もいるかもしれないが命を差しだしているのはこの食材たちだ。なら神様より命を頂く食材たちに先に感謝を述べるのが当然だと思うんだ。」


「素晴らしい考えだと私は思います。」


「分かってくれたか。じゃぁ改めていただきます。」


「いただきます。」


その後は黙々と食べていく。

俺は自作した箸で。

キサラはナイフとフォークを上手に使いながら。

正し、ご飯は上手く掴めていない。


「うん、適当に焼いたがこの魚中々旨いな。」


「ご主人様の料理はおいしいです。特にこの米という食べ物は格別です!」


どうやらキサラは米が気に入ったようだ。

この米を買う時、実はキサラの顔はそんないい顔はしていなかった。

だが家畜の餌でも奴隷である自分が食べるのだからとでも思っていたのだろう。

だから俺も食っているのを見て最初は驚いていた。


「ご主人様、その二つの棒はなんでしょうか?」


彼女は俺の持つ箸を指さして質問してきた。


「これか?これはお箸という。」


「オハシ?」


「そうだ。俺の居た国で使われている食器だ。」


「食べづらそうですね。」


「慣れればそうでもない。こうやって食べ物を切ることも刺すことも掴むこともできる。」


俺は魚をとりわけ、身を差し口に運び、米粒を1粒だけつまんで見せた。


「ご主人様、凄いですね。私にもできるでしょうか?」


「なんだ?キサラも箸で食いたいのか?」


「興味があります。」


「そうか、なら明日にでも買いに行くか。」


「いいのでしょうか?」


「良いも悪いもいつかは挑戦してもらおうと思っていたしな。」


「ありがとうございます。」


「気にするな。」


食事を終えキサラと皿を一緒に洗い、終わるとイスに座る。


「風呂に入りたいなぁ。」


「お風呂ですか?」


「あぁ。そうだ。」


そういえばこの家にはタイルだけの部屋があったな。

どうやらシャワールームらしいのだがそれにしては広すぎたな。

流石、貴族様だと思うほど無駄に広かった。


「よし、ちょっと店に行ってくる。」


「ご一緒いたします。」


「いいよ。キサラは家で留守を頼む。」


「かしこまりました。」


俺はまた商店街に向かった。


そして昼に見つけた面白い店に向かう。

この店の特徴はとにかく大きくだ。

雑貨屋のようだがありとあらゆるものが大きい。


「すみませ~ん。」


「なんだい?今日は店じまいだよ。」


「ちょっと注文したいものがありまして。」


「明日にしてくんないかい?」


「大きい桶を作ってほしいんですよ。人が5人ほど寝ころべるサイズの。」


「そんな大きな桶、何に使うんだい?」


「風呂ですよ。」


「風呂ぉ?まぁいいさ。残念ながら丁度そんな大きな桶があるんだよ。誰も買わないからお蔵入りにしていたのが。」


「流石、コンセプトは大きいの店だ。」


「在庫処分として買ってくれるな今日ぐらいこの時間に店を開こうじゃないか。」


「ありがとうございます。それで幾らになります?」


「そうだねぇ、まぁ売れ残っていずれ解体して違うものに加工するつもりだったから銀貨20枚でいいよ。」


俺はお金を払い外でその大きな桶を収納魔法に入れる。


「まいどあり。今度来るときは昼に来てくんな。」


「是非そうさせて貰います。」


俺は急いで家に帰る。


「お帰りなさいませ。どちらに行かれたのですか?」


「まぁ取りあえずついてこい。」


俺はシャワールームに入り先ほど買った桶を出す。


「これを買ってきた。」


「桶ですか?」


「そうだ。これにお湯を張って中に入る。」


「お湯を張るのですか?!」


「なに入ってみろ。気持良いぞ?というか入ってもらう。一緒にな。」


それを聞いた彼女は顔を真っ赤にした。


「か、かしこまりました。買われた時から覚悟はしておりましたし、その、頑張ります。」


別に始めてをお風呂でするのはムードが無さ過ぎるので手は出さないが........まぁちょっとつまみ食いはいいだろ?

俺は魔法ウォーターを使って水を大量に桶の中に生み出す。

その中に手を突っ込んで洗濯の時にも使った熱魔法で40度くらいにする。


「よし入るとするか。」


俺は意を決して脱衣所で全裸になり桶の前でお湯を浴びて中に入る。


「ふぃい~、気持良い~。」


宿住みの時は身体を服か任務中に見つけた湖などで水浴びをしただけだったのでお風呂に入った時の気持ちよさが半端なかった。

ちなみにキサラは「心の準備を」と言いながら今日来た時に与えた自室に戻った。

勿論、その部屋にはベットなんて置いていない。

俺の部屋のベットで寝て貰うためにな!


風呂に入って開放的になったのか欲望がドバドバ溢れてくる。


身体はまだ洗わない。

キサラに洗ってもらうためだ。

逆もまたしかりキサラの身体は俺が洗う!


欲望を開放しているとキサラが脱衣場に来た。


「ご主人様、準備が整いました。し、失礼します。」


彼女は身体にタオルを巻いて浴室に入ってきた。

その様はまさに女神のようで俺の身体はまさにたぎっていた。

だが風呂にタオルはマナー違反なのだ。


マナー違反なのだ。


「キサラ、お風呂に入るのにタオルを中に付けるのはマナー違反だ。恥ずかしいのは分かるがタオルはそこに置いておけ。」


これはマナーなのだ。決してキサラの見事なプロポーションを生で見たいとかじゃない。

そうマナーなのだ。

大事な事だ。

大事、大事。


「か、かしこまりました。」


彼女は了承するとタオルを脱衣所に置く。

すると俺の目の前に出たのはまさに服の上からでも分かった見事な胸に本当に奴隷なのかと疑うくらいの綺麗なくびれ。

そこからプクリとした綺麗なお尻。

お尻から足にかけての見事な太もも様はタオル越しにでも見えていたがこうも身体全体を改めてみると俺はいい買い物をしたのは間違いない。


「そこの桶で湯船のお湯を掬って身体にかけてから入ってこい。」


「かしこまりました。」


ザバァ。


彼女は身体にお湯をかけ身を清めお風呂に入って来るがどこに座るのか迷っているのかキョロキョロして最終的に困ったような顔をしてこっちを見る。

そ目で見ないでくれ、俺の穢れた心が凄く痛む。


「立ってないで俺の隣に座ればいい。」


「はい。失礼します。」


黒髪は後ろで結われお湯に入らないようになっている。

これも俺が入る前に教えたマナーだ。

キサラの髪なら入っても俺が洗うから気にはしないが、まぁ今日ぐらいは風情を楽しみたい。


ちなみに俺の相棒はこの時すでに限界を迎えている。

だが俺の理性がまだ今じゃないと訴え心の雄たけびと野生を抑えている。


キサラはそれに気がついたのか顔を真っ赤にして俯くがそれじゃぁ余計に目に入らないか?


「あの、ご主人様。どうすればよろしいでしょうか?」


きっとあの話をしているんだろうがそれはベッドでだ。

そんな綺麗な顔で聞かれると俺の理性が吹っ飛びそうになるじゃないか。

あとそんなに見られると俺のエクスカリバーが戦闘態勢なのが恥ずかしいがおくびにも出さないようにする。

せめてもの意地だ。

許せ。


「...何もしなくてもいい。お風呂の気持よさを堪能しとけ。」


いぃよっし!普通に言えたはずだ。

伊達に今まで彼女いない訳じゃないぜ!

獣を制御するのは慣れている!


10分ほど両者無言で浸かると流石に暑い。

そろそろ身体を洗うか。


「キサラ身体を洗うぞ。湯船から出てそのイスに座れ。」


風呂には小さなイスが元々2つ置いてあったのできっと前の貴族も同じような使い方をしていたんだろう。

間違いないとは言えないが。


「ご、ご主人様が私を洗うのですか?」


「そうだ。逆に俺の身体をキサラに洗ってもらうから。」


「ですがご主人様に洗ってもらうなど―――」


「キサラ、勘違いはするな。洗ってあげるんじゃない。俺がキサラを洗うんだ。拒否権はない。」


「何が違うのでしょうか?」


彼女は首をかしげる。

一々動作が可愛い奴だな!



俺は理性を最大限に働かせながら彼女を洗い流す。


俺のまさに理想と言える彼女を隅から隅まで余すことなく。


いや、石鹸を作っといてよかった。

だがシャンプーがないのは辛いな。

どうにかできないものか。


こう言う時に魔法に頼ってみよう。


手の平に魔力を集め、イメージするのは髪にダメージを与えない石鹸だ。

凄く曖昧なイメージなので魔力がガンガン吸われていく。


だが彼女の髪を綺麗に維持するには必要な事なのだ!


そして、完成した。


形は石鹸その物だが匂いが全然違った。

なんというんだろう俺の作った石鹸より安心する匂いというか母親の匂いというか。


それを泡だてて彼女の髪も洗う。


やはり奴隷としていたためもあるがこの世界でお風呂に入るという習慣もないせいか言いたくはないが彼女の身体からは垢がいっぱい出てくる。

まぁこれからは毎日のようにお風呂に入るのだがら問題はない。


というかキサラを洗うと女の子特有の良い匂いが俺の鼻をくすぐる。

それに先ほど風呂に入るより明らかに肌の艶やハリが違う。


元々艶もハリもよかった彼女だがまるで美しい白鳥が本来の姿を取り戻したかのように輝いているように見える。


「よ、よし。終りだ。次は俺の身体を頼む。」


「はうぅ。か、かしこまりました。」


先ほどまで身体を洗うと同時に色々させてもらった。

彼女の目がトロンとなってトランス状態だが一応は反応をしめしてくれたので大丈夫だろう。


そのあとは俺の身体を洗ってもらう時に彼女の身体を使(以下略)


その後にもまた湯船につかり彼女にセクハラしまくって上がった。


出るときには俺の腕を抱いて足がプルプル震えながら上がったので流石に身体を拭いてあげて寝間着を羽織らせて脱衣所に持ってきた椅子に座らせて自分の身体を拭く。

拭き終ると俺は全裸のまま彼女をお姫様だっこしてベッドに連れていく。


その頃には彼女も意識を完全に取り戻しており、ベッドに寝かせると。


「ご主人様、やさしくお願いします。」


この後、無茶苦茶(ry

最後まで読んで下さりありがとうございます。

毎度、拙い文章で申し訳ないです。

優しい目で見てもらえると幸いです。


今月はリアルが忙しいので更新は遅めになります。

ですができるだけ早めに更新をしたいと思いますので長い目で見てやってください。


ではまた次話もよろしくお願いします。<(_ _)>

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