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十話『シンの杞憂』

だいぶ遅いですが新年明けましておめでとうございます。


今年もどうぞよろしくお願いします。


今回は短めになってます。

案の定、入り口入ると直ぐにちょっと太ったいかにも一般人からむしり取って楽に過ごしてそうなでかい男と、ここでも、もしくは直ぐそこの入り口付近で恐喝慣れしている筋肉質の男が立っておりこちらを見つけると向かってきた。



スラム生活しているような身体を二人ともしてはいないがここで上手く狩ってきたのだろう。

近付いてきたのもいいカモがやってきたとしか思ってないのだろう。


こちらとしては都合がいい。


「おいおい、兄ちゃん。こんなところに何の用だ?中々綺麗な姉ちゃん連れてさ。」


「まさか、そういうのを見るのが好きなのか?なら俺達がやってやっても良いぜ?ガハハハ!」


どうやら二人とも俺を貴族出の坊っちゃんで奴隷を陵辱させるためにここに入ってきたと勘違いしているらしい。

虫唾が走る。


「その女置いていくついでに金目のものも置いてけよ?その代り、兄ちゃんの欲望にキチンと答えてやるからよぉ。」


「...まれ...せろ。」


「あ?何て言った?聞こえねぇよ。」


「黙れ、失せろと言ったんだよ。この糞デブ。」


「何だと?!」


キサラを置いて尚且なおかつ金目の物を置いていけだ?

それに加え俺の目の前でキサラを犯すだと?


「それにそこのファッキン筋肉ダルマ。」


「ファッキン?なんて意味だ?それに今、筋肉ダルマとか言わなかったか?」


「言ったよ、もう一度言ってやろうか?このファッキン筋肉ダルマと糞デブ。」


「ッてンメ!ふざけてんのか?!」


「俺達二人がお前の欲望を叶えてやろうって言ってやってんじゃねぇか!あぁ!?」


「そもそも誰がそんなことを言った?こっちそこ言いたいね、ふざけるのも大概にしやがれ。」


本当は最初にあったこいつらから優しく奴隷商の話を聞こうと思ったが計画は変更だ。

死より恐ろしい目にあわせてやる。


現にキサラも切れる一歩手前のようだ。


「テンメェ!殺してやる!」


まずは筋肉ダルマの方から俺に突進してきた。


頭に血が上っているのか直線的なただ力に物言わせたパンチ。


そんな技が魔法を使い、マンガの技をカンコピできる俺からすればただの良い的であった。



直線的な右ストレートパンチに俺は右の手の平を当てつつ威力を殺すように後ろに引く。


「おわ!」


相手はビックリしたのか力任せに攻撃を止めようとするが俺は筋肉ダルマの右拳を握りつぶす勢いで握りまだ体重が乗ってるのを利用し更に後ろに引く。

すると筋肉ダルマはいとも簡単にこちらに引き寄せられる。


俺はそのまま右拳から手首に持つ場所を滑らかに移動して更に引っ張りこちらに来る速度を上げつつ俺の体重を乗せた左ストレートの拳をクロスカウンターで顔面頬に叩きこむ。


「ぐぉおおお!」


拳には顎の骨が砕ける感触と意識を刈り取る感触を同時に感じ取った。


筋肉ダルマは顎が砕けると同時強烈な脳震盪を起こす。


間違いなく死んではいない。

だがこの先、碌な治療もせずに放置すれば顎の骨が変な形に繋がり、更には脳に強烈なダメージが入ったであろうせいで少なくとも下半身は使い物にならなくなっただろう。


だが俺は1撃で仕留めたせいでまだ気が晴れない。

だが筋肉ダルマはもう使い物にならないだろう。

一応腕を後ろで組ませて収納魔法に入れておいた結束バンドもどきを親指同士で締める。


筋肉ダルマが一撃でのされたのを見た糞デブは確実に勝てないと悟った。


デブの方は筋肉ダルマに依存していたためだ。


狩りは筋肉ダルマの役目。


食事の調達や調理はデブの役目であった。


それに筋肉ダルマには特殊な性癖が存在し、女を犯した後に違う男に襲わせる。

しかも自分とは真反対のデブに犯させることで欲求が満たされるドがつく変態だった為だ。


デブも筋肉ダルマの後で犯すのは最初は抵抗あったが筋肉ダルマに激しく犯され脱力した女を更に自分が痛めつけるように犯すことに徐々に興奮するようになった。


まさにWin-Winの関係だったのだ。


戦闘係の筋肉ダルマがやられたことでデブには抵抗する余地が無かった。


「す、すまなかったよ。許してくれよ!もうお前の女には手を出さない!だから!」


「だからどうした?」


「―――え?」


「だからどうした?お前は急いでる俺をキレさせたんだぞ?」


「い、急いでる?ここに用があるんだな?!なんだ奴隷商か?!」


「知っているのか?」


「も、勿論!俺達が潰した女を偶に売ってたりするからな!」


「ほぅ。」


「俺が案内してやるよ!だから命だけはさ!」


「ふむ。」


確かに今はこいつに構う暇はないが俺はこいつを許すつもりは一切ない。

だが今から探すのは手間なのは確かだな。


「なら2つ約束しろ。」


「お、おう!何でも聞く!」


「1つ、嘘の情報を流すな、分かった瞬間、躊躇なく殺す。お前を真っ先に。2つ邪魔だけはするな。」


「わ、分かった!嘘はつかない!邪魔もしない!」


「なら直ぐに案内しろ。」


「こ、こっちだ。」


まぁ躊躇なく殺すとは言ったがそんなことはない。

殺す必要はないからな。


デブの案内で1つの建物に入っていく。


「ここだ。」


「案内どうも。」


「じゃ、じゃぁ俺はこれで。」


「なに言ってるんだよ。お前も入るんだよ。」


「な!なんで?!」


「当然じゃないか。嘘をついてるかもしれないからな。」


「嘘なんてついてない!」


「じゃぁ来れるだろう?ほら行け。」


俺はデブの尻を蹴りあげ前に促す。


ちなみにキサラはずっと笑顔のままだが目が笑ってない。

これは相当キレてるな。




「これはこれはジャミ。今日はお客さんを連れてきたのか?」


奥に向かうと先にもう1枚扉がある部屋に着き、少しボロく、穴があいてスポンジが出ている革の2人掛けのソファの真ん中に座ったいる男がいた。


「そ、そうだ。こいつらがお前に用があるらしい。」


「貴方がお客様ですか。」


「そうだ。少し話があってな。」


「そうですかではそこに御掛けになってください。」


「お、俺はもう帰っていいよな?!」


「ダメだ。」


「くっ!」


俺は奴隷商であろう奴の長机を跨いだ先にある男が座ってるのと似たような傷み方をしている2人掛けのソファに座る。


「こんなところなのでお茶は出ません。申し訳ない。」


「気にするな。用事を済ませたら直ぐに帰る。」


「ほう、では用事とはどういったご用件で?」


「ここに犬の獣人の娘が最近入荷しただろう。」


「えぇ、丁度昨日、入荷しました。」


「その娘を解放してほしいと“お願い”にきた。」


俺はお願いを強調して言う。


「成程、ですができない相談ですな。」


「だろうな。そちらにはリスクしかないからな。だがそれを分かっての“お願い”だ。」


「そうですか、そうですね。ではどうしましょうか。」


「そうだな。条件次第でお前の願いを聞いてやってもいい。」


俺はその瞬間、極限まで集中力をあげ、男を観察する。


男の身体の細かな動きから、呼吸、発汗、首元に浮かぶほんの僅かな脈拍。


全ての知識と観察で相手の心理を探る。


(なるほど...)


「では代わりの娘を用意して下さいませんか?例えばお隣に座る奴隷など。」


ゲスい顔を浮かべながら男はキサラを要求してきた。


だがこいつは間違いなくたとえキサラを渡しても彼女を解放するつもりはないようだ。


「なるほど、等価交換と言う奴か。」


「お分かりいただ「だか断る。」―――は?今なんと?」


「断ると言ったんだ。」


「それでは犬の獣人の娘は渡せませんが?」


「そうだな。だがお前は三流だ。裏が見え見えだし、そもそも出入り口とその扉の先に明かに俺達を帰すつもりがない奴が居るみたいだが?」


「な!」


「何してやがる!おい!兄ちゃん!俺は何も知らないからな!」


「分かってるから少し黙っとけ。」


元々、筋肉ダルマとこのデブはただの囮だとは理解していた。


キサラに確認を取ったのは入り口付近で俺たちに見つからないように隠れていた3人の人間だ。


恐らくあのを拉致した奴隷狩りだろう。


単純にキサラは目麗しい美少女だ。


悪徳奴隷商と手を組んでいてキサラを見た目の前の悪徳奴隷商が自分の物にしたいと思ったとかそんなところだろう。


美少女奴隷の時点で膜なしなのは確実だからそこまで高値で売れないとの判断と好みだったからだろう。


事実、観察してる間。

もうすぐ自分の物になると思っていたのか興奮しており心拍数が少しずつ上がっていっていたしな。


全く、どいつもこいつも本当に虫唾が走る!


「俺達がスラムに入ってくるところらへんから見張ってたのは知ってるし3人なのも分かってる。さっさと出てこい。」


そう言うと扉から1人、俺達が入ってきた入り口から1人、そしてソファに隠れていた1人。

計3人が目の前にムカつく笑いを出しながら出てきた。


「ケヒヒ、お前バカか?多勢に無勢と分からないのか?」


「クッヒッヒ。そうだと思うぜ?」


「カハ!良いじゃねぇか。いいカモが来たぜ。」


メンドクサイから入ってきた順に雑魚1、雑魚2、雑魚3にしよう。


「お前ら分かってるな。」


「ケヒヒ。分かってるよ。男は殺して、女は無傷だろ?」


「いや、女は少し傷がついても構わん。その代り確実に捕まえて俺の前に出せ。」


「ケヒヒ!了解。」


男と雑魚1が無駄な会話をしてる。


俺はその間にインパクトショットを準備する。


「クッヒッヒ、大人しくしてろよ?」


「あ?それはお前らだよ。インパクトショット!」


俺は固まってる4人にまとめて威力を半分に抑えたインパクトショットで後ろの壁に叩きつけめり込ませる。


「「「「ガハッ!!!」」」」


殺さない程度に調整したのが功を制したのか奴隷商の男以外の雑魚123は一撃で意識を狩り取れた。


「俺は壁に埋まった奴隷商の男をめり込んだ壁から引きはがして地面に落とすっと。ほれ、意識はあるだろ?」


「て、てめぇ。何もんだ!」


「は?命だけは取らないでやろうと思ってるのに復讐されるの分かってる相手に名前教える奴が居ると思うか?」


「て、テメェ。ふざけるんじゃねぇぞ!」


「はいはい。それにしても良かったわ。もう少し強くて厄介な奴や魔物が出てくると思ってルーティーンまでして集中力あげたのに無駄だったわ。」


「るーてぃーん?」


「お前には関係ないからっと。あったあった。」


俺は男と会話している間に男のポケットから鍵を取り出す。


「じゃぁこれは貰っていくわ。命だけは助けてやるよ。」


まぁそのまま放置して用事が済んだらそこらにいるスラムの女に飢えた男に鍵を渡すからその後の命は保証しかねるが。


俺は雑魚1が入ってきた扉に入ると地下に続く階段があったのでキサラとともに降りていく。


降りると少し広めの牢獄と言った方が正しいような場所に降り立つ。


通路を歩いて1つ1つ鉄柵でできた牢獄の中を覗いていく。


すると5つめの中に目的の犬の獣人の娘が居た。


最後まで読んでいただきありがとうございました。


活動報告の方にも新年のあいさつを書かせてもらいますのでよければ挨拶のお返事ください(切実)


では定例文を失礼しまして、いつもブクマしてみてくださってる方、新規にブクマして下さった方ありがとうございます。

今年もがんばっていきたいのでよろしくお願いします。


いつもレベルが上がらない文法力なので目を薄く開いて生温かい目で見てくださると丁度良いと思います。


それではまた次話もよろしくお願いします。

次は来週の土曜日の16日ぐらいの更新予定です。

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