不甲斐ないオレ
…白雪さんは、今どこに住んでいるんだろ
う。
そして、もしもお腹の赤ちゃんがパパの子
だったらどうするつもりなんだろう…。
そもそもがそのパパって、独身なのだろう
か…?
そうじゃなかったら、白雪さんはやっぱり
一人で子供を育てていくのかな…。
あー…、それにしてもなんでこんな事にな
ってしまったのだろう。
白雪さんは、なんでパパとなんて…。
そんなにお金が必要だった⁉︎
まさか、彼氏に貢ぎたい一心でとか⁉︎
そもそも、彼氏って…
もしかしたら、白雪さんのお腹の子自分の
子だと思ってるのかな。
パパがいる事を知らない可能性もあるな。
…
あー…、なんでオレはこんなに次々と白雪
さんの秘密を知ってしまうのだろう。
そして白雪さんは、なぜそんなにお金が必
要だったのだろう…。
休み時間、思わぬ事を聞いてしまったがた
めにオレはとにかく脳内パニックだった。
パニック状態のオレ…
そこに白雪さんが戻ってきて、ため息をつ
いた。
「はぁー…」
と。
「どうしたの?」
とオレが聞くと白雪さんは、
「やっぱりお金って大事だよねー」
と言いながら机に顔を伏せた。
…お金。
白雪さんは、やっぱりお金に困っているん
だろうか。
さっきは、電話でお金はまだ大丈夫って言
ってたけど…
でも、お金って大事だよねって今言ったよ
ね。
…
オレが貸してあげることもできるけど…
でも、そんな一時的に貸しても解決しない
んだよな。
とりあえず家に帰った方が安心だと思うん
だけどな。
「お金?」
「そう。お金。よし!頑張ってもっと働かな
きゃ」
と言う白雪さん。
え…
もっと働くの⁉︎
コンビニで?
それとも…
‼︎
「白雪さん」
「うん?」
「オレ、お金貸そうか⁉︎」
と思い切って聞いてみた。
すると、
「あー、大丈夫!でもありがとう。心配して
くれて」
と言いながらニッコリした白雪さん。
…
仕事増やしたら白雪さん…
倒れちゃうんじゃないの⁉︎
と不安になるオレだったが、白雪さんは発
言通りバイトを増やしていた。
そんなある日、偶然コンビニの入り口で白
雪さんと河野さんの彼氏にばったりとあっ
た。
オレはお店に入るところだったけど、彼氏
は、お店から出るところだった。
…
続く。




