思考停止
あー、お腹いっぱいだ。
それにしても白雪さんよく噛んでゆっくり
食べてるなー。
オレはつくづく感心した。
なぜならオレもダイエットするまで、とに
かく食べ物を食べるというよりは、飲み込
んでいたからだ。
だから、きちんとモグモグ食べる人はホン
トにすごい。
今でも油断すると早食いになってしまう。
…
ゆっくり食べたつもりだったけど、白雪さ
んに比べたら全然早いかもしれないな。
それにしてもハムスターみたいだな…白雪
さん。
…やっぱりかわいい。
あぁ、かわいい…
…
で、オレ…
脳にたっぷり栄養をあげすぎたかもしれな
い。
…思考停止寸前だ。
何話すとか考えなきゃいけないのに、かわ
いいしか出てこない…。
ど、どうしよう。
午後から白雪さんと何を話せばいいんだ。
頑張れ‼︎
オレ‼︎
うーんとー…
………
彼氏出来たならオレもうしつこくしないか
ら安心して…なんていう?
そんなことわざわざいう必要ないよなー。
あー…
目すら最近合わせてくれないのにオレは白
雪さんとどうすりゃあいいのさーー。
と思っていたら先輩がこっそり、
「ちゃんと仲直りしなよ」
ってささやいた。
えっ?
もしかして先輩は、オレたちが付き合って
ると思っているんじゃ…。
…たしかに避けられる前は、一緒に帰った
りしてたよな。
先輩の怪しい笑みは、仲直り大作戦だった
のか⁉︎
…先輩。
オレたち付き合ってないっすよ。
それどころか白雪さん彼氏いますから…
と心でささやき返した。
心でささやいても仕方ない…か。
「あー、ありがとうございます」
と一応お礼を述べた。
ま、でも
たしかにずっと避けられていたからちょう
どよかったかもしれない。
きちんと話した方がいいよな。
白雪さんもオレを避けてるのめんどくさい
だろうからな。
「さて、お腹もいっぱいになったし行きます
か」
「うん!行こう、行こう」
と先輩と林さんは、ニコニコで行ってしま
った。
…
「じゃあ、オレたちも行きますか」
「うん。そうだね」
ホッ。
わたし帰るとか言われなくてよかった。
続く。




