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すれ違いからの…

「あのー、赤ちゃんなら…その…おかげさま

 で毎日うまれています」

 と少し恥ずかしそうな白雪さん。

 

「え?毎日…⁈」

「う、うん」

「それはー…、えと…」

「毎日スッキリです‼︎」

 とお腹をポンと叩く白雪さん。

 

 えっ⁉︎

 それってーーーーー⁉︎

 

 どういうことー‼︎

 

「お腹スッキリ…?」

「うん。おかげでダイエット大成功したよ」

 とニッコリする白雪さん。

 

「え、待って‼︎じゃあ赤ちゃん産んでないん

 だ?妊娠してないんだ?」

「うん」

「ならさ、婦人科いたよね?おにいさんと数

 年前」

「あー、多分それおかあさんの病状ききにい

 ったときかも」

 

 ⁉︎

「パパは?お金テーブル置いとくとかさ」

「え?病院のお使い用の支払いのやつ?」

「支払い…、あとさおろすとか」

「あー、それも退院のときの支払いだよ。結

 構大きい金額だからあの時白代くんがいて

 くれたから助かったよー。一人で大金おろ

 すのって怖いからさ」

「え…」

「それにしてもママさ、外国で最終手術成功

 してほんとよかったー。向こうにもコイン

 ランドリーあってね。よくパパとママの入

 院タオルとか洗ってるあいだに、ヘルシー

 食食べ歩いたの。なんか、懐かしいな」

 なんて言い出したよ。

 

「え、そ…そうなんだねー」

「どうしたの?白代くん」

「あ、いや…なんか混乱中」

「え?どの辺が?」

 

 …

 

 どの辺もこの辺も…

 全てが混乱中。

 

 じゃあ、オレは何年もダイエットを妊娠と

 勘違いしてたのか⁉︎

 

 たしかに…お腹さすってたのってなかなか

 出なくて苦しかったってことか。

 

 

 オレバカじゃね⁉︎

 

 よくこんなバカなオレに白雪さん付き合っ

 ててくれたなー。

 

 白雪さんには、ずっとオレが勘違いしてい

 たことを全て話した。

 

 それに、白雪さんと子供のためにお金を貯

 めていたことも。

 

 そしたら、

「白代くんのことどんどん好きになるいっぽ

 うだな…。ごめんね。しつこくて…何度も

 諦めなきゃって思ってもでも…」

 と言い出しましたよ⁉︎

 

 前にちらっとそんな話聞いたけど、まだこ

 んなオレを好きでいてくれていたのか?

 

 幼稚園の頃も好きでいてくれたんだよな。

 たしか。

 

 オレじゃありえないって思ってたけど、ま

 さかどんどん好きになってくれてるってさ、

 マジ最高じゃん‼︎

 

 彼氏もパパもいないんだぜ⁉︎

 

 

「白雪さん」

「はい…」

「オレも好き」

「えっ?」

「オレも白雪さんが大好きだよ」

「それは…友達としてでしょ。あ、ボランテ

 ィア精神まだ抜けてない?」

「ううん。だれにでも優しくて明るくて、た

 まにおっちょこちょいで転んじゃう白雪さ

 んが好きなんだ」

 と伝えて白雪さんを抱きしめた。

「うん。嬉しい、わたしも大好き」

 と白雪さんも言ってくれた。

 

 あ〜、久しぶりの白雪さんのぬくもり〜。

 

 オレは今ゆるキャラとしてじゃなくて彼氏

 として白雪さんを抱きしめている。

 

 幸せっす〜♡

 

 てか、まさか赤ちゃんご対面と思ってきた

 のがいきなり白雪さんの彼氏になってるん

 だもんな。

 びっくりだ。

 

 

 ほんとは、ずっとこうしていたいけどそれ

 は無理だからちゃっかり次のハグ予約して

 みた。

 

「来週デートしない?」

 と。

 すると白雪さん、

「うん‼︎遊園地行きたい‼︎」

 とニコニコでこたえてくれた。

 

 続く。

 

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