あらわれかた
ピンポンを鳴らして数秒の間に色々考える
オレをよそに、
「はーい」
と元気よくお返事返ししてくれたのは、白
雪さんかとおもいきや…
この声って…
「えっ?この声…河野さん⁈」
「あったりー、今開けるからお待ち〜」
と明るく返事をされた。
なぜ河野さん⁉︎
あ、彼氏の家だからよく遊びにくるのかな
?
にしても、白雪さん宅引っ越してきたばっ
かりなのに、その彼氏のお宅にお邪魔して
るって…
なんかすごいな…
てか、そしたらオレもそうか。
次に誰かきたらそう思われるのか…
しかも、オレなんて河野さんみたいに彼氏
の家とかじゃなく友達ポジションでの参戦
だもんな…
てか、参戦ってなんだよ⁈
ひとりぶつぶつ呟く。
河野さんのいきなりの登場にビックリだっ
たけど、オレはこの後とてもビックリな衝
撃をうける。
まさか…
まさかそんな…
という状態に陥るのである。
ガチャっとドアが開いた。
「ようこそ〜」
お出迎えしてくれたのはやっぱり河野さん
だった。
なぜ河野さん?
おかあさんとか白雪さんは?
と思っていると、リビングの真ん中のソフ
ァに座るおかあさん。
⁉︎
おかあさん、なんか以前お会いしたときよ
りも顔色がイキイキとしているな。
「あら、白代くん。お久しぶりね。ごめんな
さいね、お出迎えできなくて」
「あ、お久しぶりです。お出迎えなんて、そ
んな大丈夫です」
「でも、おかげさまでやっと歩けるようにな
ってきたわ」
⁇
歩けなかったの⁉︎
いまいち話がわからなかったけど、
「あぁ、そうなんですね」
と答えてみた。
すると台所から紅茶を白雪さんが運んでき
てくれた。
紅茶…
どんな登場するかと思ったら、紅茶を持っ
ての登場だった。
なんだかホッとした。
パパと登場じゃなくてとにかくホッ。
で、子どもたちはどこなんだろう。
白雪さんが前と後ろに抱っことおんぶして
いなくてそれもなんとなくホッ。
いきなりわんぱくかあさんになっていなく
てよかったー。
髪もボサボサじゃないし、肌艶もいい白雪
さん。
服装も乱れていない。
ふたごを産んだとは思えないプロポーショ
ン。
育児でぼろぼろになっている感じはなさそ
うだ。
ま、毎日かわいいかわいいって言っていた
だけあり、白雪さんはイキイキと以前と変
わらない様子だった。
すっかり安心しきっていると…
⁉︎
えっ⁉︎
お、おとうさん…
おとうさんがいきなり台所からエプロンを
して現れた…
てか、おにいさんもエプロン姿って…
続く。




