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目覚めて始まる異世界生活〜チートが無くても頑張って生きてみる件〜  作者: どこでもいる小市民
第五章〜組織の三代最高幹部編〜
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夜中の会話、リズナベルフィッシュ

投稿するのを忘れてました!すみません。

総合評価が150pt超えました。ありがとうございます!

リュビル村に到着した。馬の扱いは慣れないのか、チワとルナとマージュが少し危なかったので、ゆっくりしていたら遅くなってしまった。


「も〜!クラディスはともかく、アレクとトキヤはなんでそんなに乗るの上手いの〜?」


マージュがそう言ってくる。


「俺はハクちゃんが優しく乗せてくれるからだけど……アレクはなんで?」


「俺はスキル『乗馬』があるからな。てかマージュ、仲間のスキルぐらい覚えておけよ」


「教えてよ!」


マージュがアレクをポカポカ殴る。痛くはなさそうだ。されるのはごめんだがな。


「遅いぞトキヤ。発案者が最後に到着とは……かっこいいじゃないか」


そんな事を言われた。声の主が誰かを確かめるべく、そちらの方向を見る。そこにはアランがいた。


「アラン!お前も来てたのか?」


「当たり前だ。お前が良い格好をするのを、俺が見過ごせるか」


アランは後ろを向きそう言う。


「なんて言っておるが、本当は実際はトキヤが心配でついて来たんだぞ。こいつ」


「ちょっ!ガルーダさん、それは言わない約束……違うぞトキヤ!……ニヤニヤするな!」


後ろからガルーダさんが現れ、アランの頭をポンと叩きながらそう言う。アランが俺に対して怒ってくる。別にニヤニヤなんて……してたわ。


「そんな事よりもーー」

「そんな事⁉︎」


「そんな事よりもアランの言った通りなら、ガルーダさんの他の、グラシアさん、アクシオスさんも来ているみたいですね」


「その通りだ。挨拶でもしてきたらどうだ?」


「はい、では失礼します。アレクたちもまたな」


「待ってくれ。俺たちも行こう。会うのも初めてだけど、共に戦う人たちなんだしな」


そう言って、アレクは俺たちについてくるらしい。俺達とアレク達はアクシオスさん、グラシアさんの待つ、宿へと向かった。


「久しぶりだなトキヤ君」


アクシオスさんが会うなりそう言ってきた。


「え?昨日、俺の手料理を食べーー」

「何のことかな?」

「いえ、何でもありません」


なんて会話が少しだけあった。


「トキヤさんは昨日ぶりですね〜。そちらの方々が

トキヤさんの冒険者仲間ですか〜?私は魔法騎士団第三部隊隊長をしている、グラシア・ファイツです。宜しくお願いします〜」


グラシアさんがアレク達を見て、そう挨拶をした。


「どうもご丁寧に。じゃあこっちも俺から、アレクだ。こっちの魔法使いがマージュで、一番奥にいるのがクラディス。一応Aランクだから、足を引っ張るようなことはしないぜ?」


アレクがみんなを紹介していった。そして、アレクは誰に対してもあんな口調なんだと再確認できた。


「ふむ、これがトキヤ君の交友関係か。なかなか良いじゃないか。冒険者である事を考慮して……73点」


アクシオスさん、一体何の採点をしてるんですか?とは聞けないな。


「おっと、すまないな。私1人だけ自己紹介をしていなかった。魔法騎士団団長であり第一部隊隊長でもあるアクシオス・ティンゼルだ。トキヤ君のパーティメンバーのルナの父親に当たる。よろしくしてほしい」


アクシオスさんはそう言って右手を差し出す。


「こちらこそ」


アレクはアクシオスさんの手を握り返す。


「あぁ、うちの世界一可愛いルナに手を出そうものなら、灰すら残さず消し去るからな」


アクシオスさんの脅しに、アレクも若干引きつっている。そして、その発言に異を唱える人が2人いた。


「お父さん世界一は言い過ぎよ!」

「待て、世界一可愛いのはエリーただ1人だ」


褒められたルナ自身と、クラディスだった。


「ほう?うちのルナが可愛くないと?」


「そうはいってない。うちのエリーよりは劣ると言ったまでだ」


「そうか。ちょっとこっちの部屋に来なさい。うちのルナの可愛さを3時間ほど語ってあげよう」


「その部屋に行くのは賛成だ。だが、エリーの可愛さを4時間ほど語りますよ」


「いやいや、では私が5時間ほどーー」

「いやいや、俺が6時間ほどーー」


「「…………」」


「「ちょっと語ってくるわ」」


そう言って、クラディスとアクシオスさんは1つの部屋へと入っていった。


「……何だったんでしょう〜?」


グラシアさんが全員の思いを代弁したのだった。


***


「それでグラシアさん。これって、公務ではないですよね?」


「そうですよ。有給をとって来ているのです。ですので、一応お給料は貰えるので、問題はないのです。今の所はですが」


「では、有給がなくなったときはどうするんですか?」


「さ〜、私は分からないです。ですが団長が『恐らく、トキヤ君の予想は当たっているだろう。時期も近いはずだ』と、仰っておりましたよ?だから、心配する必要はあまりなさそうなのです〜」


へぇ、何でそう思ったのかは分からないが、アクシオスさんが言うならそうなのだろう。……トキヤ君だから、なんて理由では決してないはずだ。そして、有給制度ってこっちにもあったんだな。


さて、夕ご飯は宿の飯を食べた。俺たちがお湯を作り出し、それで体を拭く。だが警戒は怠らない。白殺虎が現れたのは、三度とも例外なく、時間は夜だったからだ。


全員が完全武装とまではいかないが、武器を手元に置いて寝ると決めた。部屋は一番大きい部屋を二部屋取った。当然、男性と女性で分けてある。昨日?一体なんの方でしょう?


いつ、白殺虎が現れても良いように、男性陣が交代で見張りをするように決めた。アクシオスさん、アラン、俺、アレク、ガルーダさん、クラディスの順番だ。


アクシオスさんとクラディスは、ご飯も食べずに5時間ほど部屋で話し合っていた。そして部屋から出て来た時には、お互い肩を組みあって笑顔になっていた。似た者同士、息があったのだろう。


「なぁなぁトキヤ、お前って結局誰が一番タイプなんだ?」


ベッドで寝ていたら、アレクがそんな事を聞いて来た。


「タイプ?……何のことだ?」


「とぼけるなって〜、3人の中で誰が一番好みなんだ?やっぱり一番スタイルの良いハズクさんか?」


……あぁ、そういうことか。


「いや、別にそういう感情はないな」


そう言えばハズクは俺に告白してたよな?あれから何も進展してないな。俺から進展させようという気がないのもだけど。


「嘘つくなって〜」


アレクはそう言ってくる。なんか若干うざいな。


「待てトキヤ、ハズクさんは待て」


アランが急に会話に入ってきた。アランはハズクのことが好きだからな。確かに止めるのも納得がいく。


「だから、好きとかそういう感情はないって。3人とも、大切な仲間なんだから」


俺の言葉を聞き、2人ともそれが本気で言っているのだと感じたのだろう。『な〜んだ、つまんね〜』なんて言われた。


「そう言うアレクはどうなんだ?マージュとは良い関係なんじゃないのか?」


「それこそないない。あいつとは昔っから一緒に居たけど、もう兄弟みたいなものだからな。今更そんな気にはなれねぇよ。第1、あんなガサツな女、俺の趣味に合わねぇよ。トキヤの仲間の3人の方がよっぽど良いに決まっーー」


バーン!


扉が勢いよく開けられた。マージュだ。アレクを睨んでいる。アレクは子犬のように怯えている。まぁ、タイミング的に目的はアレクだろうしな。


「ア〜レ〜ク〜?私のこと、何だって〜?」


とても優しい顔と声でマージュはそう言う。だが、その顔と声には一切、本当の笑顔などはなかった。


「トキヤーーー!アラーーーン!助けてくれーーー!」


そう助けを求めながら、アレクはマージュに引きずられていった。当然誰も助けはしない。


「……寝るか」


「そうだな」


そう言って、俺たちは眠りについた。そう言えば、何故マージュは俺たちの会話が分かったのだろう。……チワだな。おそらく『超聴覚』で聞き耳でも立てていて、その内容をマージュに伝えたのだろう。


自分は寝ずに俺の周囲の警戒をしてくれていたのか。優しいな。などと、トキヤは盛大な勘違いをしていた。


チワはただ、アレクの『好きなタイプ』が聞こえた瞬間に、自身の持てる最大の集中力を発揮して、その会話をみんなに伝えていただけだった。そして結局、その夜に白殺虎が現れるようなことはなかった。


次の日


「なぁ、どうせ来たのなら、観光ぐらいしようぜ?」


「観光って……小さい村だしあんまりないぞ?」


アレクの提案に、俺はそう言う。


「そうか……特産品とかないのか?」


「そうだな。ここら辺は……確かリズナベルフィッシュが美味しかったと思うぞ?」


リズナベルフィッシュ。淡水魚で、この国ではこの辺りのみに生息しているらしい。白身で淡白な味が売りらしい。


「じゃあどっかの店に食べに行こうぜ」


「ちょっと待ってよアレク。今回の仕事、無報酬なんだか、あんまりお金使いたくないのよ。我慢して」


マージュがアレクにそう言う。


「そう言うことなら、俺が奢るよ。それにどうせなら、自分たちで捕まえた方が時間も潰れるし良いんじゃないか?」


「お!そうだな。俺とトキヤ花も確定で、他には誰が行きたい?」


「私はパス。ちょっとそこら辺で魔法の試し撃ちでもしてくるわ」


マージュがそう言って、杖を持って部屋を出ようとする。おそらく、いつ白殺虎が現れても良いように、最後の調整でもするつもりか何かだろう。


「おいおい、魔法使いなんだし、1人は危険だろ?」


「なら、一応俺が付いて行こう。ついでに俺もちょっと試したいことがあるんでな」


アレクがマージュを心配すると、クラディスが手を上げてそう言ってきた。


「そう、クラディスありがとう。行きましょう」


そう言って、2人は出て行った。


「で、ハズクさんたちは?」


アレクはチワ、ルナ、ハズクに尋ねる。


「ハズクはご主人様について行こうと。食べる担当ですが……冗談ですよ」


お前の場合は冗談に聞こえない。


「私もついて行きます」


「じゃあ私も行くわ」


こうして、俺たちはリズナベルフィッシュを釣りに行った。

面白かったら感想、誤字脱字報告、ブクマ、ptお願いします。

あと、私のもう1つの連載作品の

『普通を求めて転生したら、剣の勇者の息子で杖の勇者になっちゃった〜剣技と魔法で最強〜』

も、是非読んで見てください。

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