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目覚めて始まる異世界生活〜チートが無くても頑張って生きてみる件〜  作者: どこでもいる小市民
第五章〜組織の三代最高幹部編〜
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ベーコンと粉チーズの卵パスタ

スマホ直りました。今回から水曜日、土曜日更新に変更です。ちなみにタイトルはあんなのですが、料理小説ではございません。

「ところでだ、移動手段はどうするつもりだ?クエストじゃないなら、馬車は無理だぞ?」


クラディスに一番悩んでいた所を突かれた。


「……いや〜、どうしよう?」


「はぁ……だったら俺の金で人数分、馬でも借りるか。七頭だな?」


「ありがとうクラディス。でも、五頭で良い。俺とルナはハクニーに乗る」


これで二頭分のお金が浮く。


「そうか。ハクニーを飼っていたんだったな。明日には手配しておくようにする。うちの優秀な馬だからな。あまり死なせたくはないのだが、この際だし仕方がない」


「クラディスさん、ありがとうございますね」


チワはそう言って、頭を下げた。それにつられてルナとハズクも頭を下げる。そして俺も下げる。


「やめてくれ。俺はそんなつもりでしたんじゃない」


クラディスは照れ臭そうにそう言って顔を逸らす。


「それじゃあトキヤ、また明日だな」


アレクがそう言う。そういえば、アレク達は話し合いをしていたんだったな。


「あぁ、本当に3人とも、ありがとう。いい仲間を持ったよ」


「ふふっ、こちらこそよ。また明日」


俺の言葉に対して、マージュがそう返す。その言葉を最後に、俺たちはアレク達と別れた。


「ご主人様、それで次はどうするんですか?」


「……俺はちょっとギルマスに会って来るよ。3人はニーナちゃんを迎えに行って欲しいんだ。今日は早めに寝ようと思うし。ご飯は今日は俺が作るよ。悪いけ

ど、帰って来るまで待っていてくれ」


「トキヤ様のご飯⁉︎」

「ご主人様のご飯⁉︎」

「トキヤのご飯⁉︎……私も行っていい?」


なんだ?みんなが驚く。偶に食べているだろう。ルナに至ってはこっちに来てまで食べようとしている。


「じゃ、そう言うことだから頼む」


「はい!」

「分かったわ」

「了解です」


そう言って、俺は3人と別れた。さて、ハヤトに会うか。あいつには言っておかないとな。もしかしたら、これが最後かもしれないんだ。死んだらどうしようとかはあるけど、あいつなら大丈夫だろう。


受付嬢に、ギルマスと面会したいことを伝える。当然、トキヤの名前を出した。だが、ギルマスは現在居ないらしい。仕事で出張中だそうだ。


仕方がないので、俺は言葉の内容をボカしながら、もしかしたら死ぬかも、と言う内容だけを伝える手紙を書き、ギルマスに渡すように伝えた。


さて、時間が余った。……ハクちゃんに会いに行くか。明日いきなり行ったらちょっと怒られそうだし。

俺はそう考えて、ハクちゃんに会いに行った。


ハクちゃんは半年前よりも、さらに大きくなっている。と言っても、少しだけだが。乗れる人数が増えたわけでも無いし、食べる量が少し多くなった分、むしろ損かもしれない。


だが、絶対にハクちゃんの前でそんなことを言ってはいけない。殺されるぞ。しかも、手加減をしているのか、痛いが死なないレベルに調節をしてある。


「ははっ、よしよし……また大きくなったか?」


俺はハクちゃんを撫でながら、呟く。だって初めて会った時、頭の高さは1.5mだったが、今では俺の身長を超え、2mはあるだろう。


ブルルルル!


何故か怒られた。大きいと言ったことがダメだったのだろうか?確かにハクちゃんはメスだけど、言ってることが分かるなんてすごいな。


「ハクちゃん、明日、リュビル村に行くんだ。そこで白殺虎を……殺す、つもりだ。……もしかしたら、俺も死ぬかもしれない。当然仲間も、ハクちゃんも。でも……付いてくてくれるか?」


俺はハクちゃんに尋ねる。これで付いて来ないなんて言われたらどうしようと考えていた。今からクラディスには頼みづらいな、と。でも、その心配は杞憂だったな。


ハクちゃんは俺に身を寄せて、体を擦り付けて来る。まぁ、良くはないが悪くもない。俺はそれが付いて来ると言う答えだと受け取った。


「ありがとう」


俺がそう言うと、ハクちゃんは反対側を向いた。……なんだ?照れてるのか?……はっ、面白い(ハクニー)だ。……言ってみたかった(心の中だけど)、最後かもだし。


「じゃあまた明日なハクちゃん」


プルル!


そう言って、俺はハクちゃんと別れた。さて、宿に帰るか。時間的にもニーナちゃんを迎えに行って帰ってる時間だし。俺はそう考えて宿に向かった。もちろん、食材は買っておく。


「トキヤお兄ちゃんおかえり〜!」


「ただいまニーナちゃん。みんなもただいま……ちょっと待ってくれ。なんでアクシオスさんも居るんだ?」


そこにはアクシオスさんがいた。暇なのか?そんな訳ないと思うけど。この人は重要な会議や取引先との挨拶よりも、娘の授業参観に駆けつけるような人だな。絶対に。


「ルナから話は聞いた。トキヤ君の手料理が食べれるとね。婿候補の料理となれば、大事な会議だろうと欠席するに決まってるさ」


「決まってませんよ⁉︎会議は出てください。それに、ルナから他の話も聞きましたか?」


「それは無論だ。だが、会議よりもトキヤ君の手料理の方が大事なんだが?」


「会議の方が重要です……テーマぐらい教えてくれます?」


喋る訳ないか。重要って言ってるし。


「最近出現する魔物の対策だな」


「めちゃくちゃ重要じゃないですか!」


何してんだこの人?手料理食べようとしているが答えなのは分かってるけど。


「じゃあ、俺の手料理を食べたら帰ってくれますか?」


「無論だ」


「じゃあ速攻で作ります。アクシオスさんだけの、超時短料理です。五分ください」


俺はそう言って、急いで調理室まで降りて行く。さて、作るのは……パスタだな。鍋に水魔法で水を出来るだけ暖かい温度の水を入れる。そして、火魔法で熱湯にする。


ただ、今回は並行作業もしたいので、少しだけ温度を落とす。さらに言えば、並行作業中は火の勢いも落とす。パスタを軽くひねってバラバラになるようにして、パスタを鍋に入れた。


それを待っている間に、フライパンでオリーブオイルとベーコンを炒める。脂身が白くなるまでだ。さらに、それを待っている間に、固まったチーズを細かくする。粉チーズがベストなんだが、今回はこれで代わりとする。


パスタが茹で上がったので、それを取り上げしばらく放置だ。ルナは猫舌だ。アクシオスさんもそうかもしれないし、一応冷ましておく。


細かくしたチーズをボールに入れ、真ん中で仕切りのようにする。そのボールの仕切りの右側に、オリーブオイルで炒めたベーコンを投入。


そして反対側に卵を投入。仕切りをしておいたのは、白身になるのを防ぐためだ。ベーコンが当たったら、白身ができるからな。


そして、水気を切っておいたパスタをボールに覆いかぶさるようにする。卵も白身になるほどの熱さではない。そして、それをかき混ぜる。


今回は牛乳や生クリームなどは入れず、卵の味を最大限楽しめるようにしてある。……これで卵アレルギーだったら、笑えなさそうだけどな。


ちなみにうちのメンバーにはアレルギーなんかはない。てかアレルギー自体認知されてない。だが、確かに存在はするらしい。さて、パスタを皿に盛り付け、フォークを用意して駆け上がる。


「お待たせしました。ベーコンと粉チーズの卵パスタです」


「早いな!味は大丈夫か?」


そう聞きつつも、アクシオスさんはパスタを見て納得する。


「保証しますよ」


「では頂こう!」


バクッ!


「…………美味い!仕事柄、貴族主催のパーティなんかにはよく出るが、これほど美味い品は初めてだ!完璧に合格だ!」


合格って何が?そう考えた。そして、当然美味しいのには味も当然、俺の腕も当然だが、一番はスキル『料理長』のお陰だろう。『料理人』から進化したこのスキルのお陰で、クラディスやエリーからも合格を貰うほどだ。


アクシオスさんは俺が作ったパスタを2分で食べ終わった。職業柄、早食いの習慣があるのだろう。


「たいへん美味しかったぞトキヤ君。是非とも、君にルナを任せたい。すでに子育ての練習もしているようだしな」


アクシオスさんはニーナちゃんを見てそう言う。子育ての練習では無いんだがな。それに、明日は俺1人に任されても困る。


「はぁ?まぁ、任せてください。ですが、アクシオスさんもルナを守ってください?」


「当然だ。ではさらばだ。ルナ、頑張りたまえ」


そう言って、アクシオスさんは去っていった。分かってくれたようで良かった良かった。


「トキヤ、お父さんがごめんね」


「知ってるから気にするな。それよりも、お前たちのお腹を空かせている方が問題だ。本当にすまないが、結構時間をかけると思う。どうしてもお腹が空いたなら、これを食べてくれ」


俺はそう言って、白パンを3つ渡す。そう、最近変えたことがある。パンだ。硬い黒パンから、柔らかい白パンに変えたのだ。さて、改めて料理を作るか。作り方は省く。


1時間後、俺は次々と作った料理を持って上がる。まずはチーズオムレツだ。ふわふわの卵の中にとろ〜りチーズを包み込んである。チーズが固まるといけないので先に出す。


次はポテトサラダとプチトマトを、レタスの上に乗せてサラダにする。


次がステーキだ。結構高い牛肉を使ってある。ナイフを入れると、ほとんど力を入れずに切れる。脂身が程よく乗っている。


ソースは玉ねぎ、醤油みたいなもの、お酢みたいなもの、砂糖とハチミツだ。みたいなものシリーズは、俺が似たようなものを組み合わせて作った。本物には劣るけど、普通に食べれるレベルだ。


そして白パンだ。一応、パラパの実から作った自家製ジャムも用意してある。


後はシチューも作りたかったんだけど、時間的に無理だ。お肉が柔らかくなるまで煮込みたかったからな。……まぁ、これは帰った時に作るか。そうした方が、なんかやり残した方がやる気も出るし。……フラグっぽい?


「ふわぁ〜〜!トキヤトキヤ、これ全部1人で作ったんだよね?やっぱり料理専門にした方がいいんじゃない?」


「いい香りです〜。見た目も良いですし、これならどこに出しても恥ずかしくありませんね。……例えば私……とか?(小声)」


「ご主人様、早く頂きましょう。よだれが口から溢れそうです」


若干最後が危ない発言をしていたので、俺たちは早々にご飯を食べ出した。


「美味しいです。いつも最高ですけど、今日はいつもより最高です!」


「おいしい……。これをまた食べるために、ハズクは生きるのですね」


「本当にいつも食べている3人が羨ましいわ。私も毎日食べていたい。……べ、別に深い意味とかは無いんだからね!」


なんて3人は口にしていた。そして、あっという間に全品食べ終わってしまった。後半はハズク1人がだが。そして、ルナを家に送ろうとする。だが


「あ、トキヤ言い忘れてたわ。今日は私も泊まるから。明日迎えに来る時間の短縮よ。少しでも長く寝て、体力を温存しておきたいもの」


「ニーナちゃんは?」


「途中まで一緒の道じゃない。そこからは1人で行くわ。少しくらいそうしないと、いつまで経っても1人で外を歩けなくなっちゃうじゃない」


「……そうだな。子供には旅をさせよ、とか言うしな」


さて、女4対男1の、はたから見たらハーレム状態の部屋が形成された。もともと3対1だったので、あたり代わり映えはしないが。


そして夜になった。

面白かったら感想、誤字脱字報告、ブクマ、ptお願いします。

あと、私のもう1つの連載作品の

『普通を求めて転生したら、剣の勇者の息子で杖の勇者になっちゃった〜剣技と魔法で最強〜』

も、是非読んで見てください。

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