表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
目覚めて始まる異世界生活〜チートが無くても頑張って生きてみる件〜  作者: どこでもいる小市民
第三章〜白殺虎との遭遇編〜
48/158

ハズクの欠点

たくさんの誤字脱字報告ありがとうございます。一応投稿する前に2回ほど読み直してはいるんですが……すいません。

そうだ、思い出した。こいつは確か……チワを買って一週間ぐらいした頃だったかに急に現れて『そこの亜人奴隷と金目のものを置いていけば命は助けてやる』なんてほざいていたから、2人、と言うかほとんどチワ1人にボコボコにされていたな。


あの時の奴か。正直印象が薄すぎて、顔や声を聞いても思い出せなかったぞ。それはちょっとかわいそうだな。まぁ、2度目は許すなんて事はしないが。


「ぐっひっひ〜〜、さぁ、こいつの命が惜しければ金目のものを置いていけ!早くしろ!」


今度はチワが要求の内に入ってない。自分じゃ返り討ちになると踏んだのだろうか?前はチワの事を……性奴隷だとでも思っていたのか?だとしたら、より酷い目に合わせてやるか。


さて、どうするか?…………………………そうだ。


「……おい!どうした!こいつの顔に傷が付いても良いのか⁉︎」


男はそう言って、ハズクの顔にナイフを近づける。おいおいどうしたんだハズク?お前ならそいつなんて瞬殺だろ?何が理由があるのか?


「あぁ、そうか。それがどうした?」

「と、トキヤ!あんた何言ってるのよ!」


「2人とも、少しの間路地から出ておいてくれないか?」


「ちょっ!なん」

「分かりましたトキヤ様、さぁ行きますよルナさん」


そういって2人は出ていった。

俺はさっき、チワを買った時の、奴隷商人やハイドに対しての態度をとった。俺のその態度に男が……いや、男とルナが驚いた顔をして、声を荒げた。チワはいつも通りの顔だ。


「なっ!それがどうしただと!良いのかよそれで。言っとくが俺は本当にやるからな。後悔しても知らねぇーぞ!」


「はぁ……『我が火よ、球となりて、目の前の男を焼き尽くせ、《火球》!』」


ため息を吐き、《火球》の詠唱をする。そして、右手に《火球》が出る。


「なっ!お前魔法なんて使えたのかよ!てか正気かよ!お前ら、こいつと仲間なんじゃなかったのかよ!」


そう言えば魔法を使える事をこいつは知らなかったな。見せてないし。


「ちなみに水属性も使えるぞ」

『水よ、縄となりて、目の前の男を拘束せよ《水拘束》』


そう言うと、左手には《水拘束》が現れる。そして、《火球》を男に向ける。


「1つ言っておくが、その亜人は昨日知り合ったばかりで、死のうとどうでも良いからな。別にそいつを盾にしようがお前も死にはしないが、怪我はするだろうな。どうする?今ならまだ許すが?」


こう言えばこいつは、保身のために逃げるだろう。ハズクを人質に取り、チワの身柄を求めない理由もそれで納得がいく。


「…………」


「そうか、じゃあ死」

「ま、まて!」

「……なんだ?」


「な、仲間は見逃す。だから許してくれ……」


「嫌だね、他にも金輪際近づかず、金目の置いていけば許すよ」


「なっ!そ、それは」

「じゃあやっぱり……死ぬか?」

「くっ、クソがーー!」


男はナイフを遠くに放り投げ捨てる。そしてハズクを離し、ポケットから銅貨を数枚床に置く。

おいおいそんだけかよ?いや、無いから俺たちの事を襲ったんだろうが……。


そんな事を考えていたうちに、男はパンツ一丁になって居た。その事を確認した後、《水拘束》を収める。


「ふむ、隠した武器などは無いか。ハズク、こっちに来い」

「は…い」


そう言ってハズクはこちらに来る。何故かゆっくりと歩き、俺にもたれ掛かる。変な誤解をされる可能性があるが別に良いか、大したことでもない。それに『ご主人様』と呼ばなかったことは評価するか。俺たちの関係が割れたら、向こうに有利になるからな。


「銅貨をこっちに投げろ。そうすれば逃がしてやる」


そう言うと、すぐに床に銅貨が数枚転がる。そして、男はナイフを置いて『おぼえてろよーー!』と言って、逃げていった。吹き出すのを我慢したぞ。




「さて、ハズク、ハズクならあんな男程度、一瞬で無力化出来たはずだけど……何が理由でもあるのか?」


「……すいませんご主人様。……よく分かりませんが力が上手く入らなくて……朝は確かに少し体がだるい事はよくありますが……ここまで酷いのは初めてですので……すいません、迷惑をお掛けして」


そう言ってハズクは謝ってくる。力が出ない?……あっ、ハズクは確かフクロウがモデルだったよな?フクロウは夜行性だから太陽に弱いのか?大誤算だ!こいつもよく分かっていないということは、金髪女の組織は自分の特性すら理解させずに、使っていたと言う事か。使い捨ての特徴がここでも出てくるな。


「気にするな。多分だけど日光に当たったのが問題だな。でも、今まで自分の体の特性に気づかないってどう言う事だ?」


「今まで朝起きてご飯を食べて、30人ぐらいに1人の割合で暗殺技術を教えてもらって、ご飯を食べて、寝るの繰り返しでしたので……その、日光と言うのはご存知でしたが、実際に当たった事はほとんど無いので……その、外に出るときも昨日が3回目でしたので」


3回!たった3回だけ⁉︎昨日が3回目、その前の任務が2回目かな?最初の一回は……見学かな?てか、ほとんど学校じゃねーか。


「まぁとりあえず、宿に戻ろうか。チワとルナも待たせてるし……ハクちゃんにハズクを紹介しないとな」


「ハクちゃん?と言う人に会うのですね?」


ハズクが聞いてくる。


「違う違う、ハクちゃんは俺が一応管理?しているハクニーのメスの名前だよ」


「ハクニーと、言いますと……すごく高いですね。盗まれたりとかしないように、チワさんの奴隷紋と同じように、魔物紋をちゃんと刻んでますか?」


まものもん?何それ?


「ちょっ!何それ!急いで魔物紋?を刻むぞ!やり方はどうすれば良いんだ?」


ハズクに聞く。


「確か……奴隷紋を扱っている場所で、出来ると聞いた事が……」


つまり奴隷商人の所か……チワとルナにはついて来てほしく無いな。けど、ハクニーは珍しいから、さっきみたいなのが襲ってくる可能性も無くは無いだろう。入り口で待ってもらうか?と言うか、さっきからハズクが俺にもたれ掛かるような感じから離れない。腕に胸が当たっているので、悪い気はしないが。


「どうした?怖かったのか?それとも気分でも悪いのか?」


俺はハズクに聞く。


「……両方ですね。思った通りに体が動かない時に、命を狙われたので」


「そうか、悪かったな。怖い思いをさせてしまった。それに気分が悪いのにちゃんと歩けるか?」


「少しふらつきますが」


ダメじゃねーか。


「なら、背負うぞ」そう言って、おんぶをしようとするので、しゃがみ込む。


それに促されて、俺に背負われるハズク。やばい、これは胸が当たって……。気にするな俺、ハズクがしんどい時にこんなことを考えて良いはずが無いだろう。


「2人とも、待たれたな。ハズクを一回宿に戻らせたいんだが……どうした2人とも、その顔は?」


2人とも、こちらを見て笑顔になったと思ったら、急に不機嫌になったぞ。


「なんでもありませんよ、トキヤ様」


チワがさっき見せた笑顔でそう言うが、なんだろうか……怖い。そして、ルナも怖い。待たせすぎたかな。


「それよりも、ハズクさんを背負ってるのは何で?」


ルナがハズクを背負ってる理由を聞いてくるので、説明する。すると、ルナが


「あー、私も足が疲れたー、何処かの誰かのせいで。誰かおぶってくれる人は居ないかなー(棒)」


「悪かったって!でも、今はハズクが最優先だから我慢してくれ」


「……分かったわ」


下を向き、悲しそうな顔で頷くルナ。……ルナには本当に悪いことをしたな。約束時間に遅れて、約束を破って、本当に俺は最低だな。今度何か……お金が溜まったらプレゼントしよう。もちろん他の2人にもだが。物で釣るのは良く無いだろうが無いよりマシだ。


こうして、俺たちは宿に戻った。

面白かったら誤字脱字報告、ブクマ、ptお願いします。

あと、私のもう1つの連載作品

『普通を求めて転生したら勇者の息子だった件』

も、是非読んで見てください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ