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目覚めて始まる異世界生活〜チートが無くても頑張って生きてみる件〜  作者: どこでもいる小市民
第三章〜白殺虎との遭遇編〜
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謎?の男の正体

誤字脱字報告お願いします。

pt、感想もできれば……。

「悪いルナ!遅れて本当にごめん!」


そう言って俺は魔道具屋の入り口に立っていたルナに出会ってそうそう頭を下げる。だが、1つだけおかしいところがある。ルナが怒らずに笑っている。もう本当に今まで見た中で可愛い笑顔で……ルナの笑顔ってあまり見たことが無いような……。


「トキヤ」

「はい!」


「……理由……」


「理由?……あぁ、遅れた理由を教えろって事か?」


そう聞くとルナは頷く。


「それはだな……チワも一緒じゃ無いと話しにくい内容なんだが……あれ?チワやハズクたちは?」


そういえば2人の姿はどこにも居ない。店の中か?いや、おそらく違うだろう。2人は俺よりも先にこの店に向かって宿を出た。それに2人は亜人だ。俺みたいな普通の人間よりも早く着くはずなのに、何故なんだ?


「チワさんにハズクさん?今日はまだ会ってないわよ。と言うか2人はどうしたの?」


「2人とも俺より先に出たはずだ!てっきり既にこっちに着いていると思っていたんだけど……」


「ちょっ!それって不味いわよ!2人は亜人でしょ?なら、運悪く悪い人に捕まった可能性もあるんじゃ無いの⁉︎」


「なっ!」


ルナにそう言われるまで気づかなかった!そういえば2人とは常に一緒に行動をしていた。しかし今は1人だ。チワはここ、王都では無い村で過ごしたって聞いたし、ハズクもそんな常識を組織から教えられていない可能性も高い!幾ら亜人でも2人とも女の子だぞ!それを俺は1人で放り出したも同然なんじゃ⁉︎


「ちょっと!ボケっとする暇あるなら今すぐ探すわよ!多分裏路地のどこかじゃ無いかしら?」


「悪いそうだな。なら宿の場所を教えるから2人が通る可能性のある場所を1つずつ見ていくしか方法が無いから、二手に別れて探すぞ」


「それには賛成よ。でも待って!いい方法があるから」


「何だ?出来るだけ早くしてくれ」


「分かってるからそう焦らせないで!ウチの商品を使うことになるから後でお代は頂くわよ」


「昨日金借りたばっかで無いの知ってるだろ!……それもクエストとかで返すから頼む!」


「了解」


そう行ってルナは店に戻って行った。それから30秒ほどでまた戻って来た。変な……犬?を手に持って。


「ルナそれは何?」


「これは私が作った固有魔法を組み込んだ魔道具の内の1つ。『人探(サーチング)(ドッグ)』よ!直径5キロメートルまでならチワさんたちが見つけられるわ」


「5キロメートルってすご!」


意味的にはサーチは探す……とかだったっけ?てかルナよ。お前そんな、魔道具を作る才能まで、『天は二物を与えず』なんて言葉は嘘だ。てかもうそれ自体が売れんじゃね?商品化決定!……いや、防犯面で危険だから作ったルナの個人使用止まりだな。爺さんもそれを見越して売り出さないのだろう。


「だからチワさんかハズクさんの……匂いとか付いたもの、何か持ってないかしら?」


匂いで探せるのか?要するにチワの私物とかを必要とする……宿に置きっぱなしじゃ無いか!いや、1つだけあった。肩に掛けていたカバンの中からヘアブラシをだす。


「これ、チワがいつも使っているものなんだが……使えるか?」


「もちろん使えるわよ……でも何でトキヤがそれを持ってるの?」


「そ、それは……いつも俺がチワの髪を()かしてるからだよ」


「何その羨ま、じゃなくて何でチワさんが自分でやってないの?」


ルナはそんなどうでもいい事を聞いてくるので


「そんな事よりもそれ早く使ってくれよ!」


と言ったら『誤魔化さないで!』と言われたが一体何を誤魔化すんだ?ルナはよく分からない事を言うようになったな。


「じゃあやるわよ」


そう言ってヘアブラシを人探し犬の鼻に嗅がせる。すると、俺たちが泊まっていた宿の方に向かって吠える。


「向こうらしいわよ」


「やっぱ、通り越していたのか。でもどこでだ?」


「それよりもほら早く!」


ルナがそう言いダッシュで人探し犬が鳴いた方向に向かって走る。


「分かった」


そう返して2人は宿の方面へと向かう。もちろんヘアブラシはちゃんと返してもらって。



そして宿を目指し走って3分後


「ちょ、ちょっと待ってトキヤ〜〜。置いてかないでよー!」


ルナのスタミナが切れた。あんだけ自信満々に走っていて、俺より体力が無い事に驚きだよ。いや、それが普通なんだろうけどさ。まだ12歳の女の子で、魔法使いだから長距離がメインで体力が少ないのは当たり前か……。それよりも、ハズクと多分だがチワも『超嗅覚』のおかげで一緒にいるだろう。その2人が戻れない原因を、俺は解決できるのか?


そんな事を考えながら走りながら時々、人探し犬にヘアブラシの匂いを嗅がして……チワが知ったら死ぬほど怒りそうだな。嗅がして探している。


それを先ほどと合わせて3回繰り返し、今から4回目を行おうとしたその時に路地にチワらしき人物を見かけたのでそこに向かう。


「あっ!ちょっと!」


ルナがそんな事を言うが俺の頭には入らなかった。


「チワ!」


「トキヤ様!助けてください」


何が起こっている⁉︎実際に戦った事は無いが、俺よりも強いと思われるチワが俺に助けを求める事。


「それでチワ!どうしたんだ!」


俺がチワに状況を説明させようとした所で


「やっと来たか!この前の落とし前!今こそつけさせてもらうぞ!」


聞き慣れない声が、路地の奥から聞こえた。落とし前?何のことだ?そう思って路地奥を見る。


「ハズク」


「ご、ご主人様……すいません」


ハズク男にホールドされて顔にナイフが向けられていた。知らない男の顔を見るがもちろん知らない。


「誰だお前?」


「誰だ?だと〜!」


向こうの男がキレてきた。何なんだ?一体?


「トキヤ様、この前、私たちに絡んできて私がボコボコにしてしまった人です」


「ボコボコにした男?……………………………あっ」


思い出した。こいつはあの時の……。


面白かったら、誤字脱字報告、ブクマ、ptお願いします。

あと、私のもう1つの連載作品

『普通を求めて転生したら勇者の息子だった件』

も是非読んでください。

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