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目覚めて始まる異世界生活〜チートが無くても頑張って生きてみる件〜  作者: どこでもいる小市民
第三章〜白殺虎との遭遇編〜
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ハクちゃんの嫉妬

「ハズク、気分は大丈夫か?」


「ええ、ご主人様のおかげで今は」


現在俺たちは宿に戻り、ハズクをベッドに寝かしたところだった。場所的にはルナの家の方が近かったが、これ以上迷惑をかけるわけにはいかないため、宿にしたのだ。


「俺たちはこれからギルドに行ってきて、ルナの冒険者登録と、パーティ登録をしに行くから、その間待っておいて欲しいんだ。ハズクは今日はもう休んでくれ。いきなりだから体の方も疲れていると思うし。それでハズクは、出来るなら夜に登録しに行こうと思うが良いか?」


「はい……迷惑を掛けてしまい、申し訳ございません」


ハズクは反省した声で謝ってくる。


「さっきも言ったが気にするな。むしろ大事に至らなくて良かったよ。ハズクに関する重要な情報も分かったことだし」


考えてみれば当然か。チワも元の鼻と耳が良いから、スキルまで取っているしな。モデルの情報は大体向こうと一緒という事も、今日の結果から判明した事だし。


「それに2人とも、路地の時は信じてくれてありがとう」


「当たり前じゃ無いですか、トキヤ様」

「トキヤのことは信じてなかったけど、チワさんが信じていたから……だからチワさんを信じたのであって、トキヤを信じたわけじゃ無いからね!勘違いしないでね!」


と、ルナが言う。それって間接的にだが、俺を信じてくれているっていっているのも変わらなくないか?

と言うか、面と向かって『信じてない』と言われるとショックだな。


「ところでトキヤ、この後はギルド?それともハズクさんをハクちゃんに会わせるの?」


俺の心の傷なんてお構いなくルナが聞いてくる。


「う〜ん……ハズクってフードとか被れば大丈夫なの?それなら、明日にでもハクちゃんに会わせるつもりなんだけど」


「いいえ、恐らくですが日光を遮る特別なマントがあるらしいのですが……そのような効果を必要とするのは、主に亜人だけなのでこの国、バロン王国で買うとなると……ルーラシア帝国の1.5倍から2倍の値段が掛かる可能性があるんです」


そんなに掛かるのか?


「それでも、ルーラシア帝国に往復で行って来るよりは総額は安いだろ?」


「多分こちらで買う方が安くはなりますね。ですがーー」


「それじゃあこっちで買うか。だだ、最優先はルナのお爺さんから、借りたお金を返さないといけないからね。それを返したらになるけど……それまで我慢できるか?」


「はい!」


「良し!これでとりあえずの方針は決まったな。まとめると、ルナの冒険者登録とパーティ登録をして、クエストを受ける。そしてクエスト場所によっては、ハクちゃんに会いに行く。これは元々ハズクを会わせる時にも会いに行く予定だがな。それに魔物紋も刻まないとな。お金を稼いで、借金返済とハズク用の特殊マントを買うのも。そして……二ヶ月以内にDランクへのランクアップだな。とりあえずはこれで良いだろ、3人とも」


「もちろんですトキヤ様」

「まぁ、良いんじゃないの」

「ご主人様の言う通りに、ハズクは役に立てませんが精一杯応援してますので」


3人ともこの意見に賛成してくれる。


「それじゃあまずはギルドだけど、その前に……ハクちゃんと会わせてくれ。預け金も払ってないんだ。あそこは3日までならつけてくれるらしいから、良かったけど……怒ったハクちゃんはめちゃくちゃ怖いだろうからな」


「良いですよ」

「良いわよ別に。トキヤがハクちゃんにどんな風にさせるのか楽しみだわ」

「冗談でも怖いこと言うなよルナ!」


2人とも賛成をしたが、ルナが変なことを言い出した。そんな雑談を交えて、ハクちゃんの待つところに行った。


結論から言えば怒られなかった。いや、怒ってはいたが、それよりも心配したように俺にすり寄ってくれたので、めちゃくちゃ可愛かった。だがその後、めちゃくちゃ蹴られた。


「こ、これが昨日の分と、今日の分です」


そう言って俺はハクちゃんを預かってくれている料金分を支払う。


「毎度、ちなみに3日を過ぎたら売り払うことになるから気をつけてね」

「絶対3日は過ぎません」


「それにあのハクニーは大切にしなよ。主人が一日会いに来ないだけであんなに寂しがるハクニーは本当に珍しいんだから」


「そうなんですか?」


「そうだよ。私も驚いてるよ。初めてだったよ、あんなに主人に懐いているハクニーは」


「そうですか、ありがとうございました」



そんな会話をしたので、最後にハクちゃんを撫で回して俺たちは次にギルドへと向かった。そしてその隣にある、安いのが売りの飯屋で飯を食うことになった。


お金が無いので一番安い定食だ。……俺ここで、これ以外の料理食ったことあったっけ?


さて……これって俺のおごりだよな?俺の分とチワの分とハズクの分と……ルナの分も。一応聞いておこう。


「ルナ……これ俺の奢り?」


「え?そうなんでしょ?だってお爺ちゃんが『トキヤに奢ってもらえ、パーティのリーダーなんだから、それくらい当然だ』って」


あの爺さんなんて事を言ってるんだ!


「はぁ……おっちゃん、一番安い定食4つ」

注文をする。


「あいよ」


「それじゃあ料理が来るまでの間で話をしたいんだ。話ってのは稼いだお金の分配方法だけど」


「私とハズクさんは要りませんので」

「はい、宿代、食事代、衣服など、武器の買い替えや鍛冶など、ご主人様が全て出してくれているので」


「そうか、ありがとう2人とも」


「それじゃあルナ。半々で良いよな?」


「ダメに決まってるでしょ!7:3か8:2に決まってるじゃない!トキヤは自分の他にチワさんとハズクさん、2人分もお金がかかるのよ。それに私は今はお金に困ってないし、9:1でも良いぐらいよ」


「それはダメだ……7:3にしようか」

「ええ……それなら」


お金の分配額はそう決まった。そして今の会話からもう一度話直さなければならないことがあることが分かった。


「やっぱり飯代は別々にしようよ」

「嫌よ!トキヤに奢られることに意味があるんだから!」


ルナはそう言って断固として拒否をする。……俺に奢らせることに意味があるってなんか酷くね?


そんな会話をしているうちに料理が出てきたので4人は料理を食べる。内容は前と同じなので省略。


そして俺たちはギルドの中へと入って行った。

面白かったら誤字脱字報告、ブクマ、ptお願いします。

あと、私のもう1つの連載作品の

『普通を求めて転生したら勇者の息子だった件』

も、是非読んで見てください。

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