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よめと防御と異世界と  作者: 黛 輝琉
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Level.14「キュルキュルキュルーン」

俺達は受付のお姉さんに指示された『ヤウカユミ森』に来ていた。

それにしても『ヤウカユミ』って言いづらいな。

「スライムって多分物理攻撃効かないし、まず俺攻撃手段がないから、俺が引き付けてお前が魔法で倒す感じになるかな」

「まぁ、そうなるよね」

まぁスライムなんてゲームでもチュートリアルで倒されるようなモブだから大丈夫だろう。


しばらく森の中を歩いていると2匹のスライムが出てきた。

「お、やっと出てきたか……」

んン…

ンンン!?

「デッケェ!?」

そのスライムは異様にデカかった。

スライムって膝下くらいなんじゃねぇの!?


そのスライムはワゴン車くらいあった。

スライムの片方が俺達に気づいた。

「キュルキュルキュルーン」


なんだその鳴き声。

「ユメ!来るぞ!」


スライムの片方は猛スピードでこっちに向かってきた。

咄嗟に楯を構えたがそれでもスライムの大きな体躯から生み出される衝撃はバカデカかった。


「ウグァッ!」

イッテェ!

楯を構えたにも関わらず吹き飛びそうになった。


「ユメ、魔法だ!」

「うん!『シーダ』…!」

ユメは初級炎魔法の名前を叫んだ。


するとスライムは大きな炎に包まれた。

多分これ普通の初級炎魔法の威力じゃねぇな。

「キュ、キュルーン」


炎に包まれたスライムは、呻き声を上げながら燃え尽きた。

スライムから地面に移った炎がもう1匹に燃え移りそのスライムも燃え尽きていった。


スライムの居た場所にはこんもりと青色のボールのような物があった。

これが多分『スライムゼリー』なんだろうけど…


「量がおかしくないか。これ」

そのボールはパッと数えることが出来ないほどの量があった。

「ひとーつ、ふたーつ、みぃーつ…」


ユメがスライムゼリーの前にしゃがみ込み一つずつ数えていた。

多分所持品欄に入れたら一瞬で分かるんだろうけど、しゃがみこんで数えるユメが可愛いから言わないでおこう。

ユメが腕1杯にスライムゼリーを抱えながら笑顔で歩いてきた。


「全部で39個あったよ!」

明らかにスライム二体から出る量じゃないと思うが、確かユメは幸運値が高かった。

だからだろう。


「1950(ルーン)か。30分でこれは割といい方なんだろうが体張ってる分順当な感じがするな」

「とりあえずこれだけあれクエストを発注した人しばらくは困らないと思うから帰ろうよ」

俺達はそのまま帰路についた。

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