Level.15「恍惚」
受付のお姉さんは少し引いていた。
「あの短時間で何体スライムを倒したんですか?」
「二体です」
少しの間、沈黙が訪れた。
「普通、スライム一体から落ちるスライムゼリーの数は3~5個、幸運値がかなり高い70~90の方でも10~13個程度ですよ?」
やはりユメはかなり幸運値が高いようだ。
「…それではこれが買取り金額の1950Rになります。」
お姉さんがステータスを操作すると、俺のステータスが所持品の欄が開かれた状態で現れ、975Rが所持金額に追加された。
これ自動でパーティーメンバーの人数分分割されるのか。便利だな。
「お疲れ様でした。またのお越しをお待ちしております」
「「ありがとうございました」」
「そう言えばこっち来てからまだ何も食べてないよ?」
「確かにそうだったな。こっちに来てからだいぶ色々あったから忘れてた。今は…11時か。少し早いが隣で昼食にするか」
俺達はギルドに併設されている酒場で朝昼兼用の食事を摂ることにした。
空いているテーブルに腰掛けメニューを手に取る。
「キアツカサーモンのムニエル定食、リタワ海老の天ぷらそば、ダオ牛の牛すじコロッケ、色々あって悩んじゃう」
メニューには様々な料理が書いてある。
どれも美味しそうだ。
「俺は七種の夏野菜の天丼にするよ」
「私はファイヤホークの唐揚げ定食」
店員さんを呼び、注文を済ませた。
さほど時間が経たたずに出てきた。
「美味しそー」
「「いただきまーす」」
ユメが凄い勢いで唐揚げを口に放り込んで恍惚の表情をしている。
口に含み過ぎて頬がパンパンになっている。
「ほいひー♡」
…可愛い。
それを見ながら俺も天丼を口に運んだ。
「茄子ウッマ!」
美味すぎる!
この天丼めっちゃうめぇ。
衣はサクサクで野菜も甘い。
今まで食べた天丼の中で1番美味い。
2人とも凄い勢いで箸を進めていると横から少し高めな優しい青年の声に話し掛けられた。
「食事中失礼。君たちがあのパーティーメンバー募集の貼り紙をした2人かな?」




