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番外編 キリュウが恋人⑮キリュウとフローナ



仲間とはぐれ、鏡の迷路に迷い込んだ二人。

フローナはぶつかりそうになりながら歩いているがキリュウは迷うことなく歩いていく。


さすがキリュウ君だな・・・。


フローナはキリュウの後ろをトコトコついて行く。


その時、ピキッと何かに亀裂が入る音が聞こえた。


「!!ちびすけ!!」


「え?」


ガシャーン!!!!


突如鏡が割れ、

キリュウはフローナを咄嗟に抱き寄せた。


収まった後、体をすぐに離した。

キリュウの頬に破片が掠めたような後と、

腕や足にも似たような傷がいくつかあり血が滲んでいた。


「キリュウ君、血!!」


「これくらいすぐに治る。ちびすけは怪我してねーな?」


「う、うん。」


「ならいい。」


「ありがとう。助けてくれて。」


「ああ。」


鏡が割れる直前、亀裂が入る音と数人の人間の匂いがした。

となるとこれは十中八九人間の仕業。

狙いはちびすけか。おおかた、ちびすけの中に眠ってるテレーゼの力が目当てだろう。


「ちびすけ。」


「ん?」


「俺から離れるなよ?」


「ドキッ、う、うん・・・。」


「破片、危ないからここを出るまでは俺が担いでいく。」


「えっ、悪いよそんな・・・てゆーか、キリュウ君の方が靴薄いじゃない。危ないよ。」


「半妖の体はそんな柔にできてねーよ。

傷ももう治ってるしな。」


「あ、本当だ!早〜い!」


「とにかく。」


キリュウはひょいっとフローナをお姫様抱っこすると走り出した。

フローナは振り落とされないようにしっかりとキリュウにしがみついた。


担ぐとか言いながらお姫様抱っこなんだ。


その間もパラパラと小さな破片が上から落ちてくる。

おんぶではフローナが怪我をするかもと考えたのだ。

しかし、そんなキリュウの思いをよそに・・・。

 

あ、てゆーかいい匂いが・・・。これはまたヤバいかも・・・。


鏡の迷路を出た後。


「スンッ、なんか血の匂い・・・ってまた鼻血かよ!!」


キリュウはスッと地面にフローナを下ろすとハンカチを出した。

フローナが受け取り、鼻を押さえた。


「ありがと・・・ごめん、キリュウ君の色香が・・・。」


「気が抜けんじゃねーか・・・

ちびすけのその運んでる途中で鼻血出す癖なんとかならねぇのかよ・・・。」


「ごめーん。」


その後すぐにシェル達と無事合流できた。





 

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