番外編 ねぇ、レンさんって・・・。
※こんな展開もあったりなかったり。
日が落ちてきた海岸で、
海辺の柵越しに仲間がはしゃぐのを見守る二つの影があった。
レンはコーヒーを、フローナはココアを紙コップで飲んでいた。
旅を始めてから少し後の出来事だ。
フローナ「ねぇ、レンさん。」
レン「何でしょう?」
「他の人は勘違いしてるみたいですけど、レンさんが好きなのって私じゃなくてシェルですよね?」
「ゲホゲホッ!何故そうなるんです・・・。」
レンは飲んでいたコーヒーを吹き出し、乱れたメガネを整える。
「だって、この前シェルがキッチンのテーブルに突っ伏して寝てた時、頭撫でようとしてましたよね。毛布までかけて。」
「!!・・・いえ、あれは、あまりに髪がボサボサだったので整えようとしただけです。」
「本当かなぁ。それに、いつもシェルのことを話す時のレンさんの目優しいですよ?」
「気のせいです。第一、おかしいでしょう。
男が男を好きなんて。しかも、あんなデッカい相手。半妖だし。」
「やっぱり好きなんじゃないですか。」
「好きじゃありません。」
「もー、レンさんてば素直じゃないですね〜。」
と、その時。
浜辺の方からメリサの声が聞こえた。
「レン君ー!隊長が小腹が空いたって騒いでるよー!」
「はぁ、やれやれ。今行きますよ。
鉄板も貸してもらえるようですし焼きそばでも作りますか。」
「あ、いいですね焼きそば。」
「では、行きましょうか。」
レンが歩き始め、その後ろをフローナが行く。
「あ、レンさん。私男同士の恋愛肯定派です。」
「フローナさん、小説のネタにしようとしてません?」
「ちぇ、バレちゃった。」
「あれだけ盛大にメモしてたら分かりますよ・・・。
でも、なんとなくあの人の気持ち分かりました。」
「気持ちですか?」
「あなたは、本当に仲間を否定しない人なんだと思って。」
「えー?当たり前じゃないですか。大事な居場所なんですから。」
「居場所、か。」
「居場所がどうかしたんですか?」
いつだったか。
"俺がお前の居場所になる"
あの人にそう言われたんだった。
風がレンの髪を撫でる。
「俺も結構気に入ってるのかもしれませんね。
その言葉。」




