番外編 告白
キャンピングカー。
小さな医務室。
喉に違和感があるというフローナの状態を診るべくメリサが診察中だ。
フローナがあーっと口を開ける。
メリサ「んー、ちょっと喉赤くなってるね。
風邪薬飲んどこうか。」
フローナ「ありがとうございます。
メリサさんの薬、胃に負担がかからないので助かります。」
メリサ「だろう?研究したからねぇ。
それよかフローナちゃん。」
フローナ「?」
メリサ「フローナちゃんは、どういう人がタイプなんだい?」
フローナ「え!?」
メリサ「参考までに聞きたくてね。」
なんの参考だろう・・・。
フローナ「えーと、明るくて頼りになって真っ直ぐな人ですかね?」
メリサ「おやおやー?それは隊長のことかな〜?」
メリサが口元を手で押さえ、ニヤニヤしながら聞いてくる。
フローナは顔を真っ赤にして下を向いた。
扉の向こうでシェルがしゃがみ込み、ポソりと呟く。
シェル「マジか。」
数日後の夜。
たどり着いた街で花火が上がるという噂を聞いた5人は海へと出た。
ドーン!!!
フローナ「わー!!綺麗〜!」
シェルはフローナに近付くと話しかけた。
シェル「フローナ、あのさ。」
フローナ「んー?」
満面の笑みでこちらを見てくるフローナにシェルは一瞬ドキリとする。
メリサ&レン「「!」」
すかさず何かを察した二人はコキアを連れて屋台へ向かった。
コキアは頭にハテナを浮かべたまま黙って二人についていく。
シェル「俺さ、好きだよ、フローナのこと。」
フローナ「え・・・ほんとに?・・・。」
シェル「うん。」
フローナ「本当に、本当?」
シェルが頷く。
フローナ「へへ、私も好きだよ。シェルのこと。」
シェル「やった!」
シェルが小さくガッツポーズをする。
大きな体なのにまるで子どものような無邪気な笑顔をするシェルから目が離せなくなる。
フローナ「シェル」
シェル「んー?」
フローナが手招きし、
シェルが耳をフローナに近付けた。
ちゅっ。
頬に確かな感触が残る。
シェル「!!」
フローナ「ふふ。」
シェル「やったな。」
シェルがぎゅっと抱き締めると、
フローナが足をジタバタさせて笑った。
フローナ「キャハハ!」
シェル「こらこら、暴れないのー。」
そう言って後ろ向きにフローナをホールドして花火を見上げる。
頬にキスをしようとして辞める。
今、シェルの心臓の鼓動はフローナよりも早い。
まだダメだ。
しばらくして二人はメリサ、レン、コキアと合流する。
そして、一部始終をチラ見していたレンはこそっとシェルに話しかけた。
レン「まだまだですね?隊長。」
シェル「うるせっ。」




