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番外編 器のデカい男



〜人物紹介〜


■ シェル・ビスケット

14歳/男性

金髪センターパート/金色の瞳/198cm

半妖(虎族と人間のハーフ)。尖った耳が特徴。

両耳に紫の揺れるピアス。

背中には“自分よりデカい剣”。

とにかく明るくて元気。仲間を笑わせる天才。

真っ直ぐな性格。

パワータイプ。

睡眠時間は2〜3時間。就寝時間はまちまち。

夜中の間はキャンピングカーの上で見張りをしている。


■ レン・クリファード

15歳/男性

黒髪センターパート/黒い瞳/187cm

真面目で常識的。剣士。

破天荒なシェルのストッパー役。

よくシェルに怒っている。

でも本当は人一倍仲間思いで、誰よりシェルを信頼している。

就寝時間23:00。起床時間6:00。


■ メリサ・ガーナ

20歳/男性

銀髪ショート/紫色の瞳/173cm

医者であり、狙撃の腕も超一流のスナイパー。

可愛いものが好きで女性の服装を着ている。

明るくてノリが良く、保護者ような存在。

怪我をしたら治してくれる。

就寝時間24:00。起床時間7:00。


■ コキア・ハーシュ

13歳/男性

銀髪の癖毛/灰色の瞳/168cm

運転係兼、剣士。

痛みも恐怖も感じず、感情がない。

言葉は少ない。

誰より静かで、誰より不思議な少年。

桃が大好き。戦友からは桃ちゃんと呼ばれていた。

就寝時間5:00。起床時間16:00。


■ フローナ・アイリッシュ

19歳/女性

茶髪ショート/茶色の瞳/153cm

格闘家。勘が鋭く、気づけばみんなの世話を焼いている。

優しいが短気で、怒らせると怖い。

でも心根は誰より優しく、仲間のことが大好き。

就寝時間24:00。起床時間9:30。


 

 





街を歩いていると突如20代後半の男が絡んできた。

フローナやメリサを品定めするような視線を向けている。


メリサは女装をしているが心は男だ。


「二人とも可愛いね!うわー、でもこっちの子胸小さいね!女としての魅力無いじゃん!」


しかし、すぐさまフローナセコム達が出動する。


シェル「あんた、小さい男だな。」(198cm)


シェルは一歩前に出ると腰に手を当て、

すかさず威嚇体勢に入る。


「な!!俺はこれでも170だぞ!」(162cm)


コキア「それ嘘ですね、僕より小さいので。」


メリサ「なんだい、小さい上に嘘付きかい。」


「うるせー!だいたい、背ばっか高くてアレはどうせ小さいんだろ!」


シェル「話ズラすなよ。俺が小さいって言ったのは器の話。勝手に勘違いして怒ってんなよな。」


メリサ「てゆーか、隊長は背も高いけど、器も大きいよめちゃくちゃ。僕らでも感心しちゃうくらい。ついでにアレも。ね、フローナちゃん。」


レンがメガネをスッと整え。


レン「メリサさん、それセクハ・・・。」


フローナ「えっと・・・優しいです。」


フローナが照れたように笑う。


レン、メリサ、シェル「「んん!!!」」


コキア「?」


レン「隊長、目の前に銭湯ありますよ。行きます?」


シェル「お、いいね!疲れを癒しに行こう!!」


レン「あんた疲れないでしょ。」


「はん!どれほどのモンか試してやる!

俺はな、平均よりデカいんだ!」


何故かズカズカと同じ道を歩き出す男。

誰も誘っていないのだが。


メリサ「辞めといた方がいいさね。」


「へん!うるせーってんだよ!」


30分後。


「ま、負けた・・・コカコーラ二本分あった・・・。」 


メリサ「だから言ったじゃないか。バカだね。」


「というか、あんた女だったんだな・・・てっきり男とばかり・・・。」


その時、急ぎ足で歩いていた主婦が男に気が付かず突き飛ばしてしまった。


「ふんぎゃっ!」


男は道に尻餅をつく。


「ちょっと!アンタ邪魔だよ!!」


その騒ぎに便乗してそそくさといなくなる一同。男の虚しい声は風によってかき消された。


「ぐぇー・・・。」





それから。


メリサ「なんか、何もかも小さい男だったね。」


レン「ええ、あえて何がとは言いませが。」


コキア「僕より小さかった。」


メリサ「サラッと言うわねサラッとこの子は笑」


後ろを歩いていたフローナは立ち止まり、

シェルに小声で声を掛ける。


フローナ「シェル。」


シェル「んー?」


シェルは足を止め、組んでいた腕を外すと少し屈みフローナの方へ体を傾けた。


人間の何倍も耳が良いシェルは、そんな事をしなくても聞こえる。


しかし、背丈に差のあるフローナとメリサとコキアに対してはいつもそうしている。

レンだけは唯一背が近いので普通に話していた。


フローナ「あの、ごめんね。胸なくて・・・。」


シェル「やっぱ気にしてたのか。」


フローナ「うん。」


シェル「俺さ、フローナは今のままが良いと思うよ。

性格も、その・・・体も。」


シェルは照れたように人差し指で頬をかく。


フローナ「シェル・・・ありがと。私、ネガティブになった時、いつもシェルに掬い上げられてるね。」


シェル「言ったろ?100万回病んでも100万回笑わせるって。」


そう言ってシェルははにかむ。

そして右手を差し出し、フローナがその手を取る。


フローナ「うん!」


メリサ「ほらほら、二人とも、イチャついてないでキャンピングカーに行くよー。」


レン「置いて行きますよー。」


コキア「よー。」


少し離れた先から聞こえる。

三人の声にシェルとフローナは引っ張られるように歩き出した。






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