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この町のネコ、やっぱりおかしい  作者: 大西さん
そして発見された記録たち
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車中泊ブログ「軽バンひとり旅」

投稿者:@van_life_solo(本名:井上健二)

投稿日:2024年3月19日


どうも、軽バン野郎です。 今回は...なんて説明したらいいんだろう。 めちゃくちゃ奇妙な体験したので、記録として残しておきます。


17:30 キャンプ場到着


いつものように適当にGoogleマップ見ながら車中泊できそうな場所探してました。 そしたら「祢古町オートキャンプ場」ってのを発見。 レビューなし、でも無料って書いてある。


ラッキー!と思って向かったんですが... ナビが途中で「ルートがありません」。 でも道は続いてるし、看板も出てたので進みました。


到着したら、意外とちゃんとしたキャンプ場。 でも誰もいない。管理棟も無人。 看板に「ご自由にお使いください」って書いてあったので、 まあいいかと。


18:00 異変その1「奇妙な設備」


車を停めて周り見たら、妙な違和感。


トイレ:異常にきれい(でも古い)


炊事場:蛇口の形が...猫?


自販機:10台(全部違うメーカーなのに同じ商品)


自販機、全部猫のイラスト付き。 「またたびコーラ」「猫じゃらしサイダー」とか。 ネタかと思って買ってみたら、普通のコーラでした。 でも釣り銭が...肉球の形したコイン? 記念品かな。


18:30 異変その2「視線」


車内で夕飯の準備してたら、なんか見られてる感じ。 カーテン少し開けて外見たら...


猫。 数えきれない。 でも普通の猫と違う。全員整列して座ってる。 車を囲むように。


写真撮ろうとしたら、一斉に顔そむけた。 カメラ嫌い?いや、タイミングが完璧すぎる。


19:00 異変その3「トイレの謎」


トイレ行きました。 きれいなトイレで安心...と思ったら。


個室の壁に落書きが。 新しいのから古いのまで。


「名前を忘れた」(2024年) 「もうすぐ完成」(2019年) 「みんな待ってる」(2003年) 「ここから始まる」(1985年) 「猫神様ありがとう」(判読不能)


最後のは相当古い。 でも、なぜか全部同じ筆跡に見える。


19:30 異変その4「音」


車に戻って動画見てたら、外から音が。 最初は猫の鳴き声。普通の。


でも、だんだん変化してきた。 「にゃあ」が、リズムを持ち始めた。


歌?


子守唄みたいな、でも歌詞は 「にゃあ にゃあ にゃあ」 だけ。


でも、なぜか意味が伝わってくる。


「おいで」 「こっちへ」 「楽になる」


録音しようとしたら、ピタッと止まった。


20:00 異変その5「合唱」


歌が再開した。 今度は多重唱。 ハーモニーが、人間のコーラスみたい。


高い声、低い声、中間の声。 全部「にゃあ」なのに、美しい。 ヤバい、聞き惚れそう。


いや、ダメだ。 イヤホンして音楽かける。 外の音をシャットアウト。


21:00 異変その6「影」


音楽聴きながらスマホいじってたら、 車の窓に影。


最初は四つ足の影。猫のシルエット。 でも、見てるうちに変化した。


立ち上がった。 二本足で歩き始めた。 そして、窓に手をついた。


人間の手。 でも、肉球がある。


カーテン完全に閉めた。 もう外は見ない。


22:00 異変その7「子守唄」


イヤホンしてても聞こえてくる。 さっきより優しい歌声。


本物の子守唄みたい。 眠くなる。 でも寝たらダメな気がする。


「ねむれ ねむれ にゃあの子よ」 「あすは たのしい にゃあの日だ」


歌詞が日本語に聞こえ始めた。 ヤバい。脳が翻訳してる。


23:00 異変その8「夢?現実?」


ウトウトしてたら、窓をコンコン。


「あそぼ」


子供の声。 いや、子供のような何か。


「そとは たのしいよ」 「みんな うたってる」 「あなたも なかまに なろう」


カーテンの隙間から、小さな手が。 子供の手。 でも、毛が生えてる。


布団かぶって、朝まで耐える。


深夜(時計見てない)


歌が変わった。 もっと古い歌。 呪文みたい。


「なまえを わすれて」 「かたちを わすれて」「にんげん わすれて」 「ほんとうの すがたへ」


繰り返し、繰り返し。 脳に染み込んでくる。


トイレ行きたい。 でも無理。 外出たら、歌に飲まれる。


3:00(たぶん)


急に静かになった。 歌が止んだ。


でも、気配は濃くなった。 車の周り、びっしり何かがいる。


息を殺して、待ってる。 私が動くのを。 外に出るのを。


聞こえる。 数百の呼吸音。 「にゃあ にゃあ」という寝息。


4:30 脱出準備


もう限界。 エンジンかけて、一気に脱出する。


鍵を回す手が震える。 エンジンかかれ。頼む。


5:00 脱出


エンジンがかかった瞬間、 外が爆発したみたいに騒がしくなった。


悲鳴? いや、悲しい歌。


「いかないで」 「まだ はやい」 「また まって」


アクセル踏んだ。 何かを踏んだ感触。 でも止まらない。


バックミラーに映った。 追いかけてくる群れ。 二本足と四つ足が混在。


でも、町の境界で止まった。 そして、最後の合唱。


「また きてね」 「つぎは いっしょに」 「うたおうね」


美しくて、恐ろしい歌声だった。


6:00 安全地帯


コンビニ駐車場で一息。 手が止まらなくて震えてる。


車をチェックしたら、 ボンネットに無数の足跡。 人間と猫のが混じってる。


そして、ワイパーに挟まってた楽譜。 手書きの楽譜。


タイトルは「にゃあの歌」 音符の代わりに、肉球マーク。


燃やそうと思ったけど、 なぜか捨てられない。 時々、眺めてしまう。


車中泊評価


祢古町オートキャンプ場 評価:★☆☆☆☆(星1つ)


良い点:


無料


設備はきれい


夜景(見たくないけど)


悪い点:


一晩中歌われる


車から出られない


トラウマ必至


二度と行きたくない(行きたくなる)

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