第六章 二節 嫉妬②
自分やら家族が体調崩してたので中々更新できずすいません。ぼちぼち更新していきます
「わー!すげー!」
「おい!ガウェイン離れるなよ!」
「わかってるよ!」
「ほんとか?」
ロット王の長男アグラヴェイン、次男ガウェインを連れて城下の祭りに参加していた。
祭りにふさわしくさまざまな催しが各地で展開されている。
城下には商人達が商売をしており普段から賑わっているが祭りの時はブリテンに友好な異国の地の商人も参加してよく、物珍しい商品が並んでいたこともありいつも以上に賑わっていた。
モルガンはガウェイン達と訓練の過程で褒美を約束させられ、そのためにこの祭りにきていた。
ガウェインは目新しいものがたくさんあるせいかいつも以上にはしゃいでいた。
一方のアグラヴェインはいつもどおりで、モルガンは少し気に掛かった。
「アグラヴェイン、楽しくないのですか?」
「モルガン…いや、そんなことはないです」
「そうですか?楽しんでる風にはみえませんが…」
「…………」
アグラヴェインは口をつぐむ。何かあるなとモルガンは察しアグラヴェインに話しかける。
「アグラヴェイン…あなたはまだ子供です。早く大人にならなくていい、純粋に楽しめばいいのです。大人になれば次第にできなくなることが増えます。だから子供の間にやりたいことをやっておいたほうがいいですよ」
「モルガン…」
アグラヴェインは拳を強く握る。そしてモルガンにこう返事をした。
「最近、母様の体調が悪そうなんだ…父上は心配ないっていうけど…それなのに僕が楽しんでいいのかな?って…」
母であるモルゴスは現在第四子を妊娠中だが、まだ安定期でないため一部の者しか事実をしらない。
だから子供達からみれば、体調が悪く寝込んでいる風にしか見えなくてアグラヴェインと同じ考えになるだろう。
モルガンは優しいアグラヴェインの頭を撫でて話かけた。
「アグラヴェイン、大丈夫。あなた達の母は今は少しだけ体調がよくないだけ。次第によくなるわ。私が保証する」
「本当?」
「ええ、だから今日はモルゴスのことは気にせず楽しみなさい。あなた達が楽しくないと、モルゴスも悲しむわ」
「………わかったよ。せっかく来たし、父上からお小遣いも貰ったし…」
「そうね、ロット王がくれたお金でモルゴスにお土産でも買うといいわ。足りないなら私がだすから」
「ありがとう…モルガン」
アグラヴェインはモルガンにお礼を言った。その健気な姿に愛おしさを感じたモルガンはアグラヴェインを優しく抱きしめた。それをみたガウェインが騒ぎたてる。
「あー!ずるい!僕も!」
「ガウェイン、こちらへ」
そう言うとガウェインの口は三日月の弧をえがく。そしてモルガンに猛スピードでかけより抱きしめる。
「モルガンはいい匂いだ……安心する」
「ふふっ、何を言ってるの?さぁ、時間がなくなるかは早くまわりましょう」
「おー!」
二人をなだめ、モルガンは二人と手を繋ぎながら歩きだす。その光景をとある少年が遠くから見ていた。モルガンが稽古をつけているその少年は自分の気持ちを呟いていた。
「モルガン…モルガンは俺以外にも弟子がいたのか……?俺は……特別ではなかったのか?」
少年は初めて感じるこの感情の正体に気づくのはもう少し後のことになる。




