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新たなる伝説  作者: アルトリア・ペンドラゴン
第1章 転生編
12/14

覚醒

 ソフィア(妹)が生まれてから更に半年が過ぎた。



 まさか俺に念願の妹ができるとは.....


 もう少し大きくなれば、お風呂で夢の背中洗いっこなんてこともできるのだろうか.....ヌフフ。


 うん楽しみだ、楽しみで仕方ないぜ!!


 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



 そしてこの半年の間も特訓を続けていたのだが一つわかったことがある。


 それは俺に魔術と練法の才能は無いということだ。


 普通の人なら1ヶ月も経たない内に魔力操作や命気操作を扱えるようになるらしいが俺は1年続けてうんともすんとも言わない。


 うん、やっぱり俺才能ねーわ。


 今後も暇つぶし程度にはやろうとは思うがこの特訓はそろそろ打ち切りたいと思う。


 一応、魔力感知と命気感知の俺の有効範囲は100メートルくらいまで広がった。


 あくまで感知以外なんもできないのだが.....



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



 そして今日の俺は資料探しをしている。


 他の特訓法や全く別の力とかがないかを確認するためだ。


 この全く別の力というのは、魔力や命気があるのだから他に何か別の力があるのではないかと思ったからだ。


 そうやって書斎を漁っていたのだが、ふと部屋の隅っこにある本棚が目に付いた。


 そういえば、前にあのあたりを軽く目を通した時に、魔術と練法に関係ない本ばっか置いてあった覚えがある。



 (久しぶりにちゃんと読んでみるか。)



 そう思いその本棚からから適当な本を何冊から抜き取った。


 では早速一冊読んでみよう。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



 「超常の存在(恩恵者編)」


 

 今までのシリーズでは魔族や龍種について紹介してきたと思うが今回は恩恵者について紹介していきたいと思う。


 まず、恩恵者は他の超常の存在とは違い、同じ人間から生まれてくる。


 記録によれば過去に4回ほど恩恵者がいた時代があったということだ。

 

 恩恵者は前の恩恵者が亡くなってからおよそ500年後に再び新しく生まれてくるらしい。



 そしてこの恩恵者は現在のどの種族よりも強く、最強種と言われている。


 今までに他の魔族や龍種が存在する中で、恩恵者が最強と言われる所以は2つある。



 一つは神気による圧倒的な身体能力だ。


 まず、先に言っておくが恩恵者に命気は存在しない。


 そしてその命気に変わって体を循環しているのが神気だ。


 神気は神から与えられる力であり、恩恵者はそれを糧に生きている。


 そしてその神気の出力は、命気のざっと100倍以上あるといわれる。


 この神気が循環しているためか、通常の状態でも常人の10倍以上の身体能力を誇り、神気による身体強化を使った場合は常人の1,000倍にも届くと言われている。


 このクラスになると常人には視認すらできないだろう。


 これが理由の1つである



 2つ目の理由が恩恵者がそれぞれに持つ固有能力だ。


 

 まず先に知っていてほしいのが恩恵者に神気を与えている神々はこの世界の神ではない。


 どこか別の世界からやってきた異界の神々であるらしい。


 そしてこの異界の神々にはそれぞれに特徴がある。



 例えば、天空神や地母神・冥府神というようにそれぞれが治めている場所が別々であり、それによって持っている力も様々だ。



 恩恵者たちはこの異界の神々の中から1人1人別々の神の神気が与えられている。


 そして恩恵者は自分に神気を与えている神の能力を使用することが出来る。



 例えば、天空神であれば天候や風・雷を自由自在に操ることが出来る。


 地母神であれば岩や土・地震といった大地の力を扱うことが出来る。


 

 この能力は神の一部とはいえその力を再現しているためどれもが凶悪の威力を誇っている。


 これが2つ目の理由だ。



 だがこの恩恵者にもデメリットは存在する。


 

 1つは恩恵者には魔力が使えないということ。


 なぜ使えないのかの理由はまだわかっていない。



 2つ目はこの恩恵者の固有能力を使いこなすにはその神の伝承や神話を知っていなければならないということだ。


 もし、自分の神が天空神であった場合でも違う側面から見ると太陽神であったりもする。


 よって、自分は太陽神としての力も使えるはずなのだが、この伝承や知識を知らない場合は永遠にその力を扱えるようにはならない。


 また、太陽神であると知っていたとしても知識が曖昧な場合は曖昧な力しか引き出すことが出来ず、威力もあまり出ない。


 そのためか、恩恵者は12歳の誕生日を迎えると伝承や神話を探しに各国を回る旅に出るらしい。


 これが2つ目のデメリットだ。



 また、恩恵者は生まれたばかりの時は神気自体が封印されているため、普通の人間の幼児とあまり変わらない。


 これは幼児の肉体が神気の出力に耐えられないからと言われている。


 この封印が解放されるのは8歳の誕生日を迎えた時で教会の最高司祭によって行われる。


 その封印解放の呪文も公開されているので少しご紹介しよう。


 

 「我に加護を与えし、神々よ。汝の枷を解き放つ。今ここに御身の名を告げる。

  シール・リリース **** 」


 

 この最後の空白の文字だがここにはその神の真名が入るようだ。


 恩恵者の神の名は最高司祭の儀式によってしかわからないため、恩恵者自身も8歳の誕生日を迎えるまでは自分の神の名は知らないらしい。


 今まで記録された神々だけでも数百、数千にも及び、いまだに恩恵者が現れるたびに新しい神々の恩恵者が現れ、増え続けているため特定は難しいとされている。


 

 ここからは今まで過去に記録されてきた恩恵者をご紹介しよう.....



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



 ふむ、なるほど。


 そんな存在もいたのか。


 そいえば、こないだソフィアが生まれた時もアランが恩恵者がどうのこうのと言って騒いでたな。


 しかし、恩恵者か.....


 状況的に俺も恩恵者の可能性が高そうだな。


 魔術は使えないし、命気も体を循環していない。


 だが、恩恵者ならば魔術は使えなくて当然だし、神気も封印されているため循環していないのも納得できる。


 確かその封印解放の呪文をこの本に載ってたっけ。


 まあ、自分の神の名なんてわかんねーし、途中まで呟いても大丈夫だろ。



 「我に加護を与えし、神々よ。」



 ドクン

 


 「汝の枷を解き放つ。」



 ドクン、ドクン



 「今ここに御身の名を告げる。」



 ドクント、ドクン、ドクン



 「シール・リリース」



 そんな馬鹿な。


 俺はこの続きを知っている。


 自分の神の真名が何なのかを俺は知っている。


 しかし、その名は決してこの世界では聞いてはいけないはずの名だ。


 嘘だろ。


 ありえない。


 だが俺は知っている。


 その名は.....





 「冥府神ハデス」




 

 そして、力が溢れた。


 ようやく主人公の覚醒です。


 文章の進みが遅くて申し訳ないです。



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