ウェンティさん
魔物化したウェンティさんを神聖魔法の火で焼いている間私とチャルメル達がちょいと一服していると
「ギィエエエ!」
「「「ウェンティ様!」」」
チラッ チラッ チラッ
ん〜ウェンティさんを心配しているション達から少し視線を感じる、どうやら私達が何かを食べている事が気になるみたい、気になるのならション達も食べれば良いのだけど今はそれどころじゃないよね
「うぅ、はっ!ここは!?」
「「「ウェンティ様!」」」
「ション、マイ、ケール!あんた達がアタイを助けてくれたのか?」
「いえ、我々はウェンティ様をお助け出来ず同じく魔物化されてしまったのですが、シルメルの塔に召喚されたミサト様に助けて頂きました」
「んん?状況がよくわからないねぇ、ってこれはなんなのさ!動けねぇ!ううう……うおおおおっ!」
メキメキメキッ!
ウェンティさんの唸り声と共に精霊樹の幹が捻れに沿って縦割りになったと思ったら赤いオーラを纏ったウェンティさんが飛び出てきた
「流石ウェンティ様!」
「お力も健在ですね!」
「ウェンティ様ばんざ〜い」
一人で出て来たウェンティさんを賞賛するション達
「もしかしてあんたがアタイ達を助けてくれたのかい?」
辺りを見渡したウェンティさんが私の前に飛んできて尋ねてきた、本当は朱雀達がやってくれたんだけど、一応私が主人だから式神の手柄は私の手柄とも言えるので
「はい、そうですよウェンティさん初めまして私はシルメルの塔に召喚された揖保川命叡と言います、こっちにいるのが私の式神の四神獣達です、あとこっちの妖精はチャルメルとベル、カー、ティンそれとこちらがムスヒ様です」
「そうかい、アタイは火の精霊樹の苗木成長を創造神様より仰せ使ったウェンティだよ、私達を助けてくれて本当にありがとよ、助けてくれたアンタに何かをしてあげたいんだけど、今のアタイには何も無いからね……困ったな〜」
ウェンティさんの話し方を聞くと何となくガサツで姉御肌って感じがする
『何も案ずるな、お主には後で働いて貰う故ミサトの塔攻略に付きながら精気を取り戻し本調子にするのじゃ』
私達の会話にムスヒ様が割って入ってきた
「突然なんでいアンタは?」
燻かげにムスヒ様を見るウェンティさん
「こちらは天界にいる神獣カムミ鳥のムスヒ様、創造神様より私の手助けをする為に来たらしいの」
「天界の神獣!?そんなお方が手助けを?」
『うむ、それだけ創造神様はこちらのミサトを期待しておるのじゃ、じゃから良きにはからえ』
「はっ、ははー、アタイに出来ることならばなんなりと言いつけて下さい」
胸に手を当てて深く頭を下げるウェンティさん、ガサツだと思っていたけど意外と礼儀作法は出来るみたい
『うむ、まずは体を本調子に戻すのじゃ、精気たっぷりの食べ物ならミサトがいっぱい持っておるから貰うと良い』
「はい!分かりました!」
どうやらウェンティさんに甘い物をいっぱいあげる必要があるみたい
「あのあの、私達も頂いても宜しいですか!?」
「私達も本調子ではありません!」
「先程からミサト様達が美味しそうなのを食べてて羨ましかったです!」
ション、マイ、ケール達が懇願して来た、やっぱり火炙りされているウェンティさんを見ながら気になってたんだね
「皆で食べれば良いよ、それじゃあ青龍、みんなが座れるテーブルを作って」
「はい、お任せを」
青龍はすぐに蔓を伸ばし絡ませて円形型蔓のテーブルを作ってくれる
「みんなここに座ってね、今からミキの実を切り分けるから」
ミキの実は大きいから妖精の4人が増えたとしても何も問題無い
「「「「は〜い!」」」」
とても元気な返事が帰ってくる、保育園幼稚園の先生になった気分




