ウェンティ様捜索
「ウェンティ様ー!何処ですかー!」
「ウェンティ様ー!聞こえますかー!」
「ウェンティ様ー!出て来て下さーい!」
ション達を伴って朱雀が言っていた精霊樹らしきものがあったであろう場所に来て現在捜索中、ション達は見えないウェンティさんを呼び掛けている、倒れている木々が散乱していてどれが件の精霊樹なのかが分からない、朱雀に特徴を聞いたら
「見た目は幹が雑巾を絞った様な変な捻れ方をしていて大きさは此処ら辺にある木と変らない感じだったよ」
此処ら辺の木々は3メートル程の高さがある
「幹に特徴があるんだね、何でそれが精霊樹と思ったの?」
変わった見た目だけで精霊樹と決め付ける訳にはいかないからね
「そこら中にいるモンスターを倒す時はアイテムを手に入れる為に神聖魔法の火で倒さず普通の火で倒してたんだよ、そしたら妖精型モンスターがいたから倒そうと思ったら側にいた木型モンスターが邪魔してきてさ、いつも通り火魔法で倒したんだけど、そいつだけ何も落とさず変わった形の木になったんだよ、まぁそれは良いかと妖精型モンスターの方を倒そうとしたら周辺の木々を次々とモンスター化するものだからそれを手当たり次第倒して行ったんだけど、しばらく倒して行く内にアイテムをいっぱい得られたけど酷い森林伐採になってるなと思ったから神聖魔法の火で倒すよう変更したんだよ、そうしたら木は元通りになったんだ、本来なら神聖魔法の火じゃないと木に元に戻らないはずなのに最初に倒した木型モンスターだけは元の木に戻ったんだ、おかしいでしょ?」
「成る程……それは怪しいね、ところでションそのウェンティさんは精霊樹のところにいるのは間違いないの?」
「はい間違いありません、悪魔が襲ってきた時真っ先に精霊樹を魔物化にされたところでウェンティ様がその魔物に捕まり取り込まれてしまったのです、そのウェンティ様をお助けしようと私達は試みましたが返り討ちにあい結局私達も魔物化されたのです、ですから私達が覚えている限りでウェンティ様は魔物化された精霊樹の中にいるぐらいしか思い付きません」
「成る程じゃあまずはこの中から精霊樹と思われる倒木探しからだね、特徴を聞く限り分かりやすそうだけどこんなにいっぱいあると面倒だな……勿体ないし只の倒木はアイテムボックスに入れていこう、でもすぐに使える様にしたいから青龍は倒木の湿気除去を白虎は枝切りを、玄武と朱雀は青龍達が作業をやりやすい様に手伝い、あとチャルメル達は朱雀が倒した木型モンスターが落としているアイテムを私の元へ集めてね、みんなお願いね」
得られる物は余すこと無く取っておこう
「「「「はい」」」」
四神獣達はそれぞれすぐに動いてくれる
「任せなさい、ションあんた達も一緒にやるわよ」
「お任せください!」
「分かりました!」
「仰せのままに!」
チャルメルに指示されたション達は異世界版敬礼で返事をしてアイテム回収を始めだした
目測100本は下らない倒木をアイテムボックスへ次々と入れていき、途中で朱雀が102階層で倒して取ったドロップアイテムを運んできたのでそれも入れたりする事30分
「あっこれじゃない?」
雑巾絞りをした様な捻れた特徴の幹を発見
「「「ウェンティ様ー!」」」
ション達が駆け寄って幹を揺すると
「ゔゔゔぅ……」
「こちらから声が聞こえます!」
ションが指差した所は幹が地面と接している所だったので幹をひっくり返してみると大きな洞から声が聞こえていたので中を覗いてみる
「ゔゔゔ」
洞の中で木の幹に体が埋まって頭だけ出している状態の魔物化している妖精がいた、どうやら弱っているようで私を睨んでいるけど力があまり無い感じがする
「ション、これがそのウェンティ様?」
「んん〜何となく面影があるような……二人共どう思う?」
悩んだションはマイ、ケールに見えるようにして尋ねる
「多分これはウェンティ様ですよ!囚われた時こんな感じだったと思います」
「私もそう思います!」
「まぁ、この階層のモンスターを全て倒さないと駄目だから取り敢えず朱雀、神聖魔法の火でやっちゃって」
「うん分かった」
ボフッ!
「ギィエエエ!」
朱雀の白い火で悶え苦しむ妖精型モンスター
「「「ウェンティ様!」」」
ウェンティさんと思われるモンスターを火炙りにしているので何も知らない3人としては気が気じゃないのだろう3人は心配そうにウェンティさんを見ている、すぐに魔物化が解けるだろうから休憩も兼ねて待つことにしよう、今日はお昼前に甘い物は食べたけどちゃんとした昼食を食べてないし何か軽く食べておこう、そういう訳で小さなパンと鰹節の様に削った干し肉を一緒に食べて小腹を満たしていると
「あー!ミサト何を食べてんのよ!」
目敏いチャルメルが気付いて詰め寄って来た
「小腹が空いたからちょっとね」
ション達が真剣にウェンティさんを見守っている中で食べてたので私としてもちょっとバツが悪い
「も〜う私もいっぱい動いたんだから何かを食べさせてよね!」
地団駄を踏むチャルメル
「分かった、じゃあいつものミキの実を切り分けるね」
なんだ、別に空気を読めとかじゃなくて催促だったんだね、それならチャルメルにも出してあげよう




