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✒ 舞い散る桜に想いを馳せて 2


──*──*──*── 東京都米●市米●町米●横丁


──*──*──*── 犯罪天国都市・米●町


──*──*──*── 駅前・北口


マオ

「 ──見ろよ、セロ!

  桜が咲いてるぞ。

  未(ま)だ肌(はだ)寒(ざむ)いってのに──。

  綺麗だよなぁ(////)」


セロフィート

「 3月の下旬ですし、開(かい)花(か)してもお(・)か(・)し(・)く(・)な(・)い(・)でしょう 」


マオ

「 そんな見も蓋も無い返し、欲しくない!

  ん~~……左側の桜は満開なのに右側の桜は未(ま)だ全然みたいだな。

  桜の種類が違うのか?? 」


セロフィート

「 陽当たり具合や風の強弱で多少はズレるのかも知れませんね。

  マオ、見てください。

  左側には桜の樹(き)が4本、植えられています 」


マオ

「 うん。

  見たら分かるよ 」


セロフィート

「 咲き具合や花(はな)弁(びら)の色(いろ)合(あ)いも違うでしょう 」


マオ

「 確(たし)かに!

  高さも違うな!

  真(ま)ん中(なか)の桜は色(いろ)が濃いけど1番低(ひ)くくて──、手(て)前(まえ)の桜は1番高(たか)くて満開だけど色(いろ)が1番淡(あわ)いよな。

  奥の桜は真(ま)ん中(なか)の桜より高くて色(いろ)は真(ま)ん中(なか)の桜よりも薄(うす)いけど、手(て)前(まえ)の桜よりも濃い目だ。

  更に奥に咲いてる桜は前(まえ)の桜と高さは同じだけど、真(ま)ん中(なか)の桜よりも高いよな。

  色(いろ)は手(て)前(まえ)の薄い桜よりも薄く感じるよ。

  1度に4種類の桜を見れるなんてラッキーだよな♪ 」


セロフィート

「 そうですね。

  ところがです。

  4本の内(うち)、2本は桜の樹(き)ではありません。

  何(なん)の樹(き)か分かります? 」


マオ

「 はぁ?

  桜の樹(き)じゃないって?

  色(いろ)は違うけど、綺麗に咲かせてるじゃないか 」


セロフィート

「 マオ、答えてください 」


マオ

「 いきなりクイズを出(だ)すの止めてくれよぉ。

  4本共(とも)桜で良(よ)くないか?

  引っ掛け問題じゃないのかよ。

  オレが答えたら、『 実(じつ)は4本共(とも)桜でした♥️ 』とか言う気だろぉ~~ 」


セロフィート

「 心(しん)外(がい)です。

  そんな事は言いません 」


マオ

「 本(ほん)当(とう)かよ…… 」


セロフィート

「 マオだけのセロフィートを信じてください 」


マオ

「 もう!

  お決まりの台詞(せりふ)を言いやがってぇ(////)」


 オレは確(しっか)りと両目を凝(こ)らして桜の花を観察する。


 微妙に花(はな)弁(びら)の形が違う様(よう)に見えるけど、そんなのは種類が違えば花(はな)弁(びら)の形くらい違うのは当たり前(まえ)だと思うんだよな。


マオ

「 降参!

  教えてくれよ、セロ 」


セロフィート

「 マオ……君(きみ)は降参するのが早過ぎます。

  もっと考え込んで悩んでください 」


マオ

「 分からなくて苦(く)悶(もん)してるオレを見たいって? 」


セロフィート

「 そんな事は無いです 」


マオ

「 キリッとした顔で言うなんて、明らかに怪しいだろが!! 」


セロフィート

「 最近、平和な日常が続いている所為で、追い詰められてピンチなマオが不(ふ)足(そく)してます。

  ワタシの為に協力してください♪ 」


マオ

「 断固、拒否するぅ~~。

  良(い)いから教えてくれよ!

  奮発してサクランボのパイも作るからさぁ 」


セロフィート

「 約束ですよ 」


マオ

「 任せろって!

  オレはセロと違って嘘は吐(つ)かないからさ 」


セロフィート

「 ワタシを引き合いに出(だ)すのは止(や)めてください。

  心が傷付きます 」


マオ

「 傷付く心なんて持ってないだろ!

  『 心が~~ 』って言うの禁止するからな! 」


セロフィート

「 酷(ひど)いです 」


マオ

「 酷(ひど)いのはセロだからな! 」


セロフィート

「 答えを知りたくないです? 」


マオ

「 知りたいに決まってるだろ! 」


セロフィート

「 1番奥(おく)で1番薄(うす)い色(いろ)の花を咲かせているのは梅の花です 」


マオ

「 梅の花ぁ? 」


セロフィート

「 1番濃(こ)い色(いろ)の花を咲かせているのは桃の花です 」


マオ

「 桃の花ぁ?? 」


セロフィート

「 この駅前では桜(おう)花(か)だけでなく、梅(ばい)花(か),桃(とう)花(か)も見られます。

  今(こ)年(とし)は梅(ばい)花(か),桃(とう)花(か),桜(おう)花(か)を同(どう)時(じ)に見られてラッキーですよ、マオ。

  梅(ばい)花(か)は近(ちか)々(じか)散ってしまいます 」


マオ

「 あんなに綺麗に咲いてるのに散っちゃうのかよ?

  なんか勿体無いな…… 」


セロフィート

「 今夜はマオの為に梅(ばい)花(か)を使った料理を作りましょう 」


マオ

「 えっ?

  セロが作ってくれるのか? 」


セロフィート

「 勿論です。

  桃(とう)花(か)が散る時期には桃(とう)花(か)を使った料理を作りましょう 」


マオ

「 セロが優しい!! 」


セロフィート

「 ワタシは何(い)時(つ)も優しいでしょう 」


 セロはオレの肩を抱(だ)いて来(く)れる。


 今(こん)夜(や)はオレがセロの為に作るんじゃなくて──、セロがオレの為に作ってくれるんだ(////)


 嬉しいっ!!


 今なら空(そら)だって飛べそうだ!!






 眩(まぶ)しい笑顔を向けてくれるワタシの愛(いと)しいマオ──。


 肩を押して走行する車の前(まえ)に突き出(だ)したら、マオはどんな顔をワタシに向けてくれるのでしょう。


 恐怖に歪(ゆが)んだ表情でしょうか──。


 驚いた表情でしょうか──。


 ワタシに対して “ 信じられない ” というショックと困惑を混ざり合わせた表情でしょうか──。


 きっと何(ど)れも違うでしょうね。 


 マオの事ですし、咄(とっ)嗟(さ)の出来事とはいえ、持ち前(まえ)の運動神経でバランスを安定させ、瞬(しゅん)時(じ)に体勢を整えてしまうでしょう。


 それくらい出来ず、おめおめと車とぶ(・)つ(・)か(・)り(・)轢(ひ)かれてしまうならば、鍛え直(なお)さなければなりません。


 辺(あた)りを照らす眩(まぶ)しい太陽の様(よう)に笑うマオの表情を一瞬にして曇らせる事もワタシには容易な事──。


 今、この小さな肩を道路側へ軽く押すだけで──。


セロフィート

「 ふふふ(////)」 


マオ

「 セロ?

  急にどうしたんだよ? 」


セロフィート

「 何(なん)でも(////)」


マオ

「 何(なん)でも無いのに笑うのかよ? 」


セロフィート

「 唯(ただ)の思い出(だ)し笑いです♪ 」


マオ

「 思い出(だ)し笑い?? 」


 マオはワタシの言葉を疑いもせず、キョトンとした表情を向けてくれます。


セロフィート

「 君(きみ)は何(い)時(つ)もワタシの世界を鮮やかに彩(いろど)ってくれますね 」 


マオ

「 はぁ?

  急に何(なん)だよ 」


セロフィート

「 【 ONI ─ 復活の零・流転へ ─ 】の次回作に友情出演してみます? 」


マオ

「 本(ほん)当(と)に何(なに)を言い出(だ)すんだよ!?

  主役のシュンシュンと共演なんてしたくなに決まってるだろ! 」


セロフィート

「 あの霄(しょう)囹(れい)さんは〈 器(うつわ)(キ)人(にん)(ニン)形(ぎょう)(カ) 〉ですから、共演はしません 」


マオ

「 そっか……。

  キノコンは出(で)るのか?

  一応、シュンシュンの式神って事で芸能界,TV(テレビ)業界,映画業界に知られてるだろ 」 


セロフィート

「 勿論、主役の式神として登場させます。

  キノコンは人(にん)気(き)が有りますから、確(しっか)り出番も有ります 」


マオ

「 キノコンでファンを釣って映画に貢いでもらう訳だな 」


セロフィート

「 その通(とお)りです♪

  【 ONI ─ 復活の零・流転へ 1 ─ 】では関連グッズの種類は少なくしていました 」


マオ

「 そう言えば──、パンフレット,シュンシュンの新曲,クリアファイルくらいしか無かったよな 」


セロフィート

「 主人公達は未(ま)だ幼いですからね。

  【 ONI ─ 復活の零・流転へ 2 ─ 】では12歳に成長した主人公が登場します。

  クリアファイルの絵(イラスト)と写真も12歳に変わります。

  新たにキノコングッズも発売します 」


マオ

「 キノコングッズの方(ほう)が人(にん)気(き)が出(で)て売れそうだな~~。

  ──ところでさ、オレの役はど(・)ん(・)な(・)のになるんだ?

  オレ、役者じゃないから演技なんて出来ないけど? 」


セロフィート

「 難(むずか)しい役ではないですよ。

  マオは普段通(どお)りで良(よ)いです 」


マオ

「 普段通(どお)りって? 」


セロフィート

「 【 ONI ─ 復活の零・流転へ ─ 】シリーズの舞台は平安時代です。

  マオは少年退魔師の役です。

  15歳となった主人公が1人で受ける事になった依頼先(さき)で出逢う少年退魔師として登場します。

  依頼を解決させた後(あと)、主人公と別れる事になります。

  【 ONI ─ 復活の零・流転へ 3 ─ 】では六角堂に突入し、ボスとの戦いが始まります。

  戦闘の途中で参加し、主人公達と共(とも)に戦います。

  見(み)事(ごと)にボスを倒せた後(あと)、六角堂が爆発してしまいます。

  六角堂の跡地で目を覚ました主人公は、助(すけ)っ人(と)に現れたマオと共(とも)に姿が見えない5人を探します。

  その最(さい)中(ちゅう)に主人公と同年の青年の実姉を介抱している主人公の兄(あに)貴(き)的存在の青年と再会します。

  青年と言葉を交わし、姿の見えない5人の行方を探す旅に出(で)る事を伝えます 」


マオ

「 【 ONI ─ 復活の零・流転へ 2 ─ 】に友情出演して、【 ONI ─ 復活の零・流転へ 3 ─ 】の後半で助(すけ)っ人(と)として再登場したオレが、【 ONI ─ 復活の零・流転へ 4 ─ 】からはメインキャラクターに昇格!? 」


セロフィート

「 【 ONI ─ 復活の零・流転へ 3 ─ 】のエンドロールの後(あと)には、六角堂の跡地で目を覚ました5人のその後(ご)が観る事が出来ます 」


マオ

「 そうなんだな~~。

  【 ONI ─ 復活の零・流転へ 4 ─ 】には5人は登場するのか? 」


セロフィート

「 5人が登場するのは【 ONI ─ 復活の零・流転へ 5 ─ 】になります。

  【 ONI ─ 復活の零・流転へ 4 ─ 】では主人公とマオの5人を探す旅がメインとなります。

  旅の中での出逢い,人との繋がりが【 ONI ─ 復活の零・流転へ 5 ─ 】に登場する5人を助ける事になります 」


マオ

「 【 ONI ─ 復活の零・流転へ 4 ─ 】の存在は【 ONI ─ 復活の零・流転へ 3 ─ 】と【 ONI ─ 復活の零・流転へ 5 ─ 】を繋ぐ役割なんだな。

  オレは【 ONI ─ 復活の零・流転へ 3 ─ 】と【 ONI ─ 復活の零・流転へ 4 ─ 】にも出(で)ないといけないのか? 」


セロフィート

「 マオに瓜(うり)二(ふた)つの〈 器(うつわ)(キ)人(にん)(ニン)形(ぎょう)(カ) 〉を使いますから安心してください 」


マオ

「 そうなんだ。

  良(よ)かったぁ~~ 」


セロフィート

「 マオに役者デビューはさせません。

  安心してください 」


マオ

「 絶対だからな! 」


セロフィート

「 マオだけのセロフィートを信じてください 」


マオ

「 今回は信じるよ 」


 セロと話していると《 裏野ハイツ 》が見えて来(き)た。


 話しながら歩いてると時間は「 あっ! 」という間(ま)に過ぎちゃうよな~~。

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