⭕ 舞い散る桜に想いを馳せて 1
◎ 読者の皆さん、御早う御座います。
早くから覗きに来てくださり、有り難う御座います。
今更ですが、雪*苺が投稿しているファンタジー作品の内容は、“ デタラメ ” だと思って読んでください。
呉々も真に受けてしまう事のないように注意してください。
「 なろう 」の読者さんに “ 真に受けちゃう残念さん ” なんて居ないと思いますけど。
──*──*──*── 東京都米●市米●町米●横丁
──*──*──*── 犯罪天国都市・米●町
──*──*──*── 駅前
オレは今、愛しのセロと映画デートを済ませて《 裏野ハイツ 》に帰る道中だ。
綺麗なイルミネーションが飾られていた《 駅 》の北口を歩いている。
《 駅 》に入ったら、改札口を通らず、真っ直ぐに歩いて北口から出る。
右折して暫く歩き、信号を渡ると《 セロッタ商会 》が経営している《 映画館 》が見えて来る。
《 セロッタ商会 》が買い取った時の《 映画館 》は、老朽化していて何時崩れてもおかしくない危険な状態だった。
取り壊す話も出ていたらしいけど、住人達の思い出の詰まった歴史ある《 映画館 》でも有ったから、取り壊し反対運動が何度もされたらしくて残されていたらしい。
世代が代わると『 何時倒壊するのか分からない状態の《 映画館 》を残しておくのは危険が過ぎるんじゃないのか 』っていう真っ当な意見が出始めて、《 映画館 》を取り壊す話が再び浮上した訳だけど──。
世代が代わる前の様な反対運動は起きなかったんだけど、館内の状態を調べる為に《 映画館 》に入った解体業者が『 幽霊を目撃した 』って事で騒ぎになったらしい。
1人2人が “ 幽霊 ” を目撃した訳じゃなく、《 映画館 》の館内に入った人の殆んどが “ 幽霊 ” は目撃したらしいんだ。
そんな訳で幽霊騒動が勃発した事で《 映画館 》の取を壊ね話は又もや頓挫してしまい、《 映画館 》は廃館した状態で建ったまま残っていた。
《 映画館 》に強い想い入れの有る人達が取り壊しさせない為に “ 幽霊 ” のフリをして館内へ入った人を驚かせてるじゃないか──って声も上がっていたけど、オカルト番組が生放送で検証を行ったり、オカルト系ユーチューバーが検証と称して《 映画館 》に入って、『 本当に幽霊なのか? 』って事を生配信したりで真相の解明を始めると、どうやら『 人間の仕業ではないらしい 』事が発覚。
TVやネット配信が切っ掛けで、《 映画館 》の存在が一気に知れ渡り、全国民が認める《 心霊スポット 》への殿堂入りを果たした。
で──、《 心霊スポット 》の殿堂入りをして有名となった《 映画館 》は、多くのオカルトマニアや心霊マニア達の “ 聖地 ” とされて、“ 巡礼地 ” として長く愛される事になる訳だけど──、廃館した《 映画館 》に住み着いていたのは霊的存在ではなく、質の悪い怪異だった。
立ち入り禁止になっている《 映画館 》に夜な夜な無断で不法侵入した馬鹿野郎な犯罪者予備軍達が入ったきり出て来ない不可解な現象が起こり始めたんだけど──、怪異の姿が見えない人間には不法侵入者達が、《 映画館 》に住み着いている怪異に “ 喰われてしまった ” 事実を知る事は難しいだろう。
そんな《 映画館 》は去年の夏、悪戯好きの小学生達の手により、放火され燃え尽きてしまった。
敷地内には見るも無惨に焼け落ちた《 映画館 》が残された。
そんな時、残された《 映画館 》の土地を《 セロッタ商会 》が買い取って、新しい《 映画館 》を建てたって訳だ。
《 映画館 》に住み着いていた怪異が放火された時、どうなったのかは知らない。
《 セロッタ商会 》が土地を買い取ってしまったから、仮に怪異が火事から逃げていたとしても、怪異が戻って来る事はないだろう。
《 セロッタ商会 》は買い取った土地に遺骨が埋まっていないか調べた後、立派な《 映画館 》を建てた。
新たに生まれ変わった《 映画館 》には新感覚で映画体験の出来る最新式の館内も在る。
勿論、お高い金額だけど、なんと会員カードに現金チャージしてから “ セロカマネー ” でチケット代金を支払うと、P10倍── 100円に10P ──のセロカPが加点される事になっている。
然も、《 映画館 》限定サービスで、奇数日に会員カードへ1万円を現金チャージすると、50Pが加点される事になっている。
《 映画館 》限定サービスで、偶数の10日,20日,30日に会員カードへ1万円を現金チャージすると、100Pが加点される事にもなっている。
販売されている飲食物は、セロカPで買う事も出来るけど、 “ セロカマネー ” で支払うと5倍P── 100円に5P ──のセロカPが加点される事になっている。
貯めたセロカPは、キャッシュバックで現金に変える事が出来るし、現金チャージの代わりにPチャージも出来る。
景品と交換も出来るし、キャッシュバックして現金に変えなくてもP払いも出来る。
P払いをするとセロカPは付かないけど、セロカ君の絵が印字されたレシートが出て来る。
このセロカ君レシートに、100Pを消費する度にセロカ君が1つ印字される事になっていて、1.000円の代わりに1000Pで支払いを済ませると、10体のセロカ君がレシートに印字される仕組みだ。
100体のセロカ君を集めて、SCへ持って行くと、セロカ君印の高級ブランド米と交換してもらえる事になっている。
米俵を1俵だから運ぶのに大変だけど、高級米だからなのか──、セロカ君レシートと交換の景品だからなのか──、年配者には人気らしい。
そんな事は横に置いといて──、新しく生まれ変わった《 映画館 》では、会員カードを持っている会員には、セロカPを多目に貯める事が出来る絶好のスポットになっている。
セロカPを貯める為に映画を観るのは本末転倒だと思うけど、観たい映画を楽しみながらお小遣い感覚でセロカPを貯めるなら、持って来いかも知れない。
《 映画館 》なんだけど、《 ボーリング場 》《 カラオケボックス 》《 カフェ喫茶 》も在るから退屈はしないと思う。
過去には “ 曰く憑き ” だったけど、新しく生まれ変わった《 映画館 》へ、セロと一緒に出掛けていたんだ。
観た映画はシュンシュンが主役の陰陽師系の映画で、【 ONI ─ 復活の零・流転へ ─ 】ってタイトルだ。
某ゲームソフトのタイトルをパクったかの様なタイトルだけど、脚本もキノコン,監督もキノコン,キノコンによる完全監修の作品だから、仕方無いかも知れない。
キノコンは既に存在しているモノをパクって使うのが好きだからだ。
炎上すらも上手く利用してしまうキノコンだからなぁ──。
参考にしている作品は存在するらしく、堂々と宣伝にも悪用──もとい活用していたらしい。
著作権だけとか、コンプライアンスとか人間じゃないキノコンには関係無いからだ。
勿論、人間を止めてしまった異形のオレにも関係無い事だけど──。
今回、放映された劇場版【 ONI ─ 復活の零・流転へ 1 ─ 】は、シリーズらしくて現在も撮影は続いているらしい。
何作、続編を作るのやらだ。
キノコンの完全監修だから、全てが高クオリティで作品からも一切の妥協も見られない。
とはいえ、役者もシュンシュンも出演者は全員〈 器人形 〉なんだとか。
登場する怪異,異形はバイト代を出して、本物を出演させて撮影しているらしい。
入場口で渡される特殊なメガネを掛けてスクリーンを観ると怪異,異形が見える仕組みになっていて、メガネを掛けないでスクリーンを観ても怪異,異形の姿は見えない訳だ。
映画の前半は “ 隠忍 ” と呼ばれている半妖達の日常生活を観る事になる。
妖怪からも人間からも仲間として認めてもらず、仲間外れにされ、酷い迫害と差別を受けていた半妖達は、妖魔が住み着いている≪ 妖魔の森 ≫の奥に≪ 里 ≫を作り、結界を張り、隠れて忍ぶ様にひっそりと平穏に暮らしていた。
前半部分は子供達も安心して観れる様なほのぼのとした楽しいパートが続く。
中盤に入ると≪ 都 ≫から追われた陰陽師の夫婦が命辛々≪ 妖魔の森 ≫へ逃げ込み、閉鎖的な≪ 里 ≫の近くに立つ大樹の根元に辿り着く。
≪ 里 ≫で暮らしている隠忍達は、結界の近くに立つ大樹に凭れ掛かる様に気を失っていた陰陽師の夫婦を見付ける。
人間と仲良くしたいと思っている心優しい隠忍達は、傷だらけでボロボロな状態の2人を保護し、匿う事にした。
≪ 妖魔の森 ≫に住み着く妖怪は強敵だが、その妖怪達を倒しながら≪ 里 ≫が在る奥まで逃げ延びて来た陰陽師夫婦は、相当強いのだろう隠忍達は思う。
陰陽師の妻は身籠っており、≪ 里 ≫で出産をした後、声を上げて元気に泣く我が子を見詰めながら息を引き取った。
陰陽師の父親は恩人である隠忍達から助けてもらいながら、慣れない子育てに奮闘しながらも励む。
育パパの頑張りと元気に育つ息子の成長を見守りながら涙しつつ、物語は後半へ──。
赤子は6歳の子供に成長していて、父親から陰陽術を教わっていた。
この子供が後に主役として登場するシュンシュンの子供時代なんだろう。
子供にとって兄貴的存在の少年が1人,同年の少年が1人,お姉ちゃん的存在の少女が1人が子供の遊び相手として登場している。
ほのぼのパートで気が緩みきっている時に事件が起こる。
突如、大きな地震が起きた事で、≪ 里 ≫で大事にされていた祠が壊れてしまい、祠の中に祀っていた鏡が割れてしまった。
妖魔と人間から≪ 里 ≫を隠す為に張っていた大事な “ 結界鏡 ” が割れてしまった事で、≪ 里 ≫に妖魔が集まって来る。
子供の父親が別の鏡を “ 結界鏡 ” として使い、一時的な結界を張り、妖魔達を退かせる。
安堵したのも束の間──、≪ 里 ≫は妖魔狩りを生業としている人間達の集まり “ 五行軍 ” に見付かってしまう。
一時的な “ 結界鏡 ” で妖魔達を退ける事は出来ても、≪ 里 ≫の存在を隠す事は出来なかった。
そんな訳で、妖魔狩りを生業としている野蛮な人間達に見付かってしまった≪ 里 ≫は、悲劇に見舞われてしまう。
陰陽師,退魔師,武士…等々が集まって出来た “ 五行軍 ” による隠忍の大量虐殺シーン祭りが始まる。
後半の最後にエグい展開がブッ込まれ、赤裸々な残虐で非道なシーンが流れる中──、子供達だけは見逃してほしい一心で、恥もプライドも捨て去った親達は土下座をして “ 五行軍 ” に命乞いをするが、抵抗しない隠忍達は次々に惨殺されて逝く。
≪ 里 ≫が炎に包まれ燃え盛る中──、1人の陰陽師が12体の式神を召喚し “ 五行軍 ” を容赦無く蹴散らす。
子供の父親は、口から血を吐きながら、体を張り続けて式神に指示を出す。
子供達を≪ 里 ≫から逃がす為に1人で粘り続ける。
1人の男が生き残った子供4人を連れて≪ 里 ≫から去って行った事を “ 五行軍 ” は知らぬまま、妨害する式神使い──陰陽師を討ち取り、≪ 里 ≫を壊滅させた。
隠忍達の死骸は1ヵ所に集められ、祝盃を上げる “ 五行軍 ” に美味しく頂かれて終わった。
後味が胸糞悪過ぎる “ 五行軍 ” の祝盃シーン後、真っ黒な画面に切り替わり、エンドロールが流れる。
エンドロールで流れる曲は、キノコンが映画製作の参考にした作品の某ゲームソフトのOPに起用されていたOPだ。
その後には、「 陰陽師☆アイドル 」として活動しているシュンシュンの新曲が流れる。
この映画の為に作詞,作曲した主題歌らしい。
エンドロールが終わると “ 五行軍 ” に壊滅させられた≪ 里 ≫を遠い場所から眺める5人の後ろ姿だけが映る。
最後に『 劇場版【 ONI ─ 復活の零・流転へ 2 ─ 】 来年の夏、公開予定── 』という文字がデカデカと出て、映画は終わった。
最後まで観た観客は出口で引換券が渡される。
引換券のQRCをスマホで読み込むと、ゲームに参加が出来るらしい。
特設窓口へ引換券を持って行き、ダウンロードしたゲーム画面を見せると、劇場版公開記念品が貰えるサービスも実施された。
因みに映画を観たけど、エンドロール中に出て行った観客は引換券を貰えない。
あくまでも最後まで観賞した観客にだけ渡される限定の引換券だ。
引換券が貰えなかった観客は、もう1回観に来て、最後まで観ないと引換券を貰えない事になる訳だ。
何度も引換券を貰える観客も出て来る事にもなるだろうけど、《 セロッタ商会 》的には問題無いみたいだ。
どうせ劇場版公開記念品の元手は、タダだからな!
後半に盛り込まれた “ 見せ場 ” とも取れる大量虐殺シーン祭りだが、15禁にはならないらしい。
理由は “ 虐殺対象が人間じゃないから ” って事らしいけど、オレ的には『 12禁にして、中学生以下は見ちゃダぁメ♥️ 』にした方が良いと思った。
大量虐殺してるのは人間の方だし、登場した人間で死ぬのは精々2人だ。
子供を出産して息を引き取った母親と12体の式神を操って子供達が逃げる時間を稼いでくれた父親くらいか。
子供の父親は人間だから、“ 五行軍 ” に危害を加えて妨害はしても殺す事はしなさそうだ。
最後は “ 五行軍 ” に殺されちゃったけどなーーー。
そんなこんなで映画を見終わったセロとオレは館内に在る《 カフェ喫茶 》で、お茶をしてから《 映画館 》を出て、《 駅 》まで歩いて来たんだ。
◎ 訂正しました。
《 セロッタ商会 》が買い取った《 映画館 》は ─→ 《 セロッタ商会 》が買い取った時の《 映画館 》は、
今でも残されていた訳だ。─→ 今でも残されていたらしい。
仮に怪異が火事から逃げたとしても、─→ 仮に怪異が火事から逃げていたとしても、
高級米だからか、─→ 高級米だからなのか──、
景品だからなのか、─→ 景品だからなのか──、
異形のオレ達にも関係無い事だけど──。─→ 異形のオレにも関係無い事だけど──。
≪ 里 ≫で大事にされいた祠 ─→ ≪ 里 ≫で大事にされていた祠
◎ 変更しました。
おかしくない状態の危険な《 映画館 》だった。─→ おかしくない危険な状態だった。




