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☀「 セロ 」もしも、玄武,弓弦,霄囹が裏野ハイツで暮らしたら……。  作者: 雪*苺
三月上旬 【 観覧車でGoGoGo❗ 】
473/508

✒ 遊園地デート 5


──*──*──*── 異界・出入り口


 高速ババァが停(と)まる。


 高速ババァの背中から降(お)りると、セロが居(い)た。


 シュンシュンは式神(高速ババァ)を自分の≪ 異界 ≫へ帰した。


マオ

「 セロ!

  態(わざ)々(わざ)来(き)てくれたのか? 」


セロフィート

「 マオに必要とされれば来(こ)ない訳にはいかないでしょう♪ 」


霄囹

「 今(こん)回(かい)は何(なに)を企(たくら)んでやがるんだ? 」


セロフィート

「 随分な言われようですね。

  今(こん)回(かい)は、ワタシに頼ってくれたマオに免(めん)じて咎(とが)めはしません 」


マオ

「 セロぉ(////)」


 セロはオレの頭を撫でながら、失礼極(きわ)まりないシュンシュンを大(おお)目(め)に見てくれる。


セロフィート

「 優しいマオの想いを汲(く)む為に来(き)ました 」


マオ

「 オレの思い? 」


セロフィート

「 マオは子供達を家族に帰してあげたいのでしょう?

  無事に帰って来(き)た子供と再会させ、家族に安堵してほしいのでしょう? 」


マオ

「 あ…………うん(////)

  そうなんだ……。

  でも≪ 異界 ≫に入(はい)った人間は≪ 異界 ≫から出(で)たら化(ば)け物(もの)に姿を変えてしまうから──、殺(ころ)さないといけなくて…… 」


セロフィート

「 優しいマオが態(わざ)々(わざ)手を汚す必要はないです。

  古代(エンシェント)魔法(マジック)を使えば、化(ば)け物(もの)に変貌する時期を遅らせる事は出来ます 」


マオ

「 そうなのか?

  そんな事が出来るのか! 」


セロフィート

「 遅らせるだけですから、必ず化(ば)け物(もの)には変貌します。

  ですから──、変貌する前(まえ)に “ 人間のまま ” 人間として人生を終えさせる事になります 」


マオ

「 え? 」


セロフィート

「 事故死か病死か何(なん)でも良(よ)いです。

  本来ならば “ 人間として ” 人生を終える事の出来ない子供達が、“ 人間として ” 人生の幕を降(お)ろせるのです。

  十(じゅう)分(ぶん)過ぎる慈悲でしょう 」


マオ

「 あ…… 」


霄囹

「 成る程(ほど)、確(たし)かにな。

  その方法を使えば、警察に恩が売れる──。

  本来ならば、救出した子供達を≪ 異界 ≫から出(だ)した途端、子供達は化(ば)け物(もの)に変貌し、人間を襲い始めて《 遊園地(メリナザード) 》は地獄と化すだろう。

  そうなれば、警察に恩は売れなくなる。

  救出した子供達を家族の元(もと)へ帰せない訳だからな 」


マオ

「 化(ば)け物(もの)に変貌する時期を遅らせる事が出来れば、《 遊園地(メリナザード) 》は無事だし、遊びに来(き)ている人達も無事に自宅へ帰宅する事が出来る。

  何(なに)も起きないから警察からの要望も叶える事が出来るから、恩も売れる 」


霄囹

「 救出された日から数(すう)日(じつ)後(ご)に何(なん)等(ら)かの事情で子供達がバタバタと死んだとしてもだ、事件を解決に導いたら僕等(ら)には何(なん)等(ら)責任は無いし、子供達の死とも無関係を貫(つらぬ)ける。

  警察の捜査に貢献した功績が有るから疑われる可能性は0(ゼロ)ではなくとも低いと── 」


セロフィート

「 疑われない様(よう)にするなら、事故死と事件死で片付けた方(ほう)が良(よ)いでしょう。

  事件死の方(ほう)が米●町らしいですね 」


マオ

「 化(ば)け物(もの)に変貌する前(まえ)に態(わざ)々(わざ)、事件を起こして子供達を殺(ころ)すのか? 」


セロフィート

「 ふふふ…。

  事件を起こす為の大(たい)義(ぎ)名(めい)分(ぶん)が出来ましたね♥️

  これで堂(どう)々(どう)と大(おお)手(で)を振って事件を起こせますよ、マオ♪ 」


マオ

「 喜ぶな!

  発作が始まっちゃったのかよ? 」


セロフィート

「 “ 発作 ” とは心(しん)外(がい)です。

  人(セロ)形(フィート)に発作は起きません 」


マオ

「 何(なに)が事件を起こす為の “ 大(たい)義(ぎ)名(めい)分(ぶん) ” だよ!

  大(たい)義(ぎ)名(めい)分(ぶん)が無くても気分で事件を起こしてるだろが! 」


セロフィート

「 マオの為に御(お)膳(ぜん)立(だ)てをしただけです。

  喜んでください♪ 」


マオ

「 喜べるかよ!

  オレの心(しん)境(きょう)は複雑だよ…… 」


セロフィート

「 気に入(い)らなければ、子供達の遺体を家族と対面させれば良(よ)いです。

  [ 観覧車 ]から消えた我(わ)が子(こ)が冷たい遺体となって帰って来(き)たら、家族は大(おお)いに悲しむ事でしょう。

  『 あの日、《 遊園地 》へ行かなければ── 』『 あの日、[ 観覧車 ]に乗らなければ── 』その様(よう)に自分達を批(ひ)難(なん)し責める遺族も現れるでしょう。

  子供を亡くした事が原因で《 遊園地 》へ行けなくなる遺族,[ 観覧車 ]に乗れなくなる遺族も現れるでしょう 」


マオ

「 ………………それは…… 」


霄囹

「 でもまぁ、遺体が家族の元(もと)へ帰って来(こ)ない事件なんて幾(いく)らでも有るんだ。

  遺体が帰って来(く)るって事は “ 恵まれてる ” って事だ。

  贅沢や文句を言うのは御(お)門(かど)違(ちが)いだし、甚(はなは)だしい事だ。

  どっちでも良(い)いんじゃないか? 」


セロフィート

「 マオが決めてください♪ 」


マオ

「 楽しそうに言うなよぉ~~ 」


 結局、オレが選んだのは、生(い)きた状態で子供達を家族の元(もと)へ帰して、再会を喜んでもらう方(ほう)だった。


 選択肢なんて有って無い様(よう)なものじゃないか!!


 そんな訳で、セロが気を失っている子供達に古代(エンシェント)魔法(マジック)を掛けてくれた。


 蜘蛛の糸は〈 テ(原質)フ(の源(みなもと)) 〉で変換してくれたし、肉体(からだ)に出来た新しい傷に関しても、古代(エンシェント)魔法(マジック)で治癒してくれた。


 脱ぎ捨てられていた衣類も古代(エンシェント)魔法(マジック)で着せてくれて、直(す)ぐに子供達を警察へ引き渡す事が出来る状態にしてくれた。


セロフィート

「 救急車の手配もしときました。

  受け入(い)れ先(さき)の《 病院 》への根回しも済んでいます。

  此(こ)処(こ)から出(で)たら直(す)ぐ救急車へ乗せて《 病院 》へ救急搬送も出来ます 」


マオ

「 セロ、其(そ)処(こ)迄してくれてるのか?

  何(なん)で── 」


セロフィート

「 勿論、警察に恩を売る為に決まってます♪

  受け入(い)れを承諾してくれた搬送先(さき)の病院名(めい)と受け入(い)れ可能な子供の数(かず)を纏(まと)めた資料も警察に渡して有ります 」


マオ

「 セロ……(////)

  有(あ)り難(がと)な、セロ! 」


セロフィート

「 ふふふ…。

  愛(いと)しいマオの為です。

  派手な花火を打ち上(あ)げて楽しみましょう♪ 」


マオ

「 ……………………感動したオレの気持ちを返せぇ! 」


霄囹

「 やっぱりセロフィートだな 」


 シュンシュンは≪ 異界 ≫の出(で)入(い)り口(ぐち)を塞(ふさ)いでくれていた式神を自分の≪ 異界 ≫へ帰すと、牛(ご)頭(ず)鬼(き)の式神と馬(め)頭(ず)鬼(き)の式神に気を失っている子供達を運ばせた。


──*──*──*── メリナザード遊園地


──*──*──*── 観覧車


 ≪ 異界 ≫から救出した子供達は、予(あらかじ)め待機してくれていた救急隊員達に託(たく)される。


 子供達は用意されていた担架に乗せられて救急車へ運ばれて行く。


 阿(あ)吽(うん)の呼吸と言うんだろうか、現場では確(たし)かに不思議な一(いっ)体(たい)感(かん)が生(う)まれていた。


 救急車へ運ばれる子供達に無事を喜ぶ拍手が送られる。


 直(す)ぐに救急車へ乗せられた子供達は、其(それ)々(ぞれ)の受け入(い)れ先(さき)となっている《 病院 》へ救急搬送されて行った。


 最後の1人が担架に乗せられて救急車へ運ばれて行く。


 シュンシュンは手伝ってくれた牛(ご)頭(ず)鬼(き)の式神と馬(め)頭(ず)鬼(き)の式神に御礼も言わずに自分の≪ 異界 ≫へ帰してしまった。


 シュンシュンめぇ、ちゃんと御礼を言いたかったのに!!


 一(ひと)段(だん)落(らく)が付いた時(とき)、細(さい)透(とう)刑事,喬(たか)嵜(さき)刑事から声(こえ)を掛けられた。


 手に持っている資料は、子供達を受け入(う)れてくれた《 病院 》の名前が書かれている資料だろうか。


霄囹

「 子供達を連れ去っていた犯人──怪異は退治した。

  今(こん)後(ご)は[ 観覧車 ]に乗っても子供が忽(こつ)然(ぜん)と消える不可思議な事件は起きないぞ。

  子供達も無事に救出する事が出来たし、これで依頼は達成か? 」


細透刑事

「 はい!

  バッチリです! 」


喬嵜刑事

「 有(あ)り難(がと)う御座いました!

  まさか犯人が妖怪だったなんて── 」


霄囹

「 妖怪じゃなくて怪異な。

  報酬は《 陰陽師4(フォー)事務所 》の口(こう)座(ざ)に振り込んどけよ。

  5日(か)以内だからな!

  期(き)日(じつ)を過ぎり、報酬額をケチッたりしたら──、上層部の偉いさん達には恥(は)ずかしい思いをしてもらうからな!

  ちゃんと伝えとけよ 」


細透刑事

「 分かりました。

  確(たし)かに伝えておきます 」


喬嵜刑事

「 お蔭で1つの事件が解決しましたね!

  お疲れ様(さま)でした 」


霄囹

「 報酬額を弾(はず)むなら、また話ぐらいは聞いてやるよ。

  子供達を宜しく頼むぞ 」


細透刑事

「 任せてちょうだい。

  ご家族も喜ばれるわ!

  本(ほん)当(とう)に有(あ)り難(がと)う 」


 細(さい)透(とう)刑事,喬(たか)嵜(さき)刑事は、シュンシュンとオレに手を振って、仕事に戻って行った。


霄囹

「 依頼も解決したし、帰るか 」


マオ

「 そだな。

  ──セロが居(い)ない?

  態(わざ)々(わざ)手伝いに来(き)てくれたのに、1人で帰っちゃったのかよ? 」


霄囹

「 転移魔法を使って来(き)たんだろ。

  もう直(す)ぐ閉園時間になるしな 」


マオ

「 もうそんな時間なんだな…… 」


 シュンシュンとオレは《 遊園地(メリナザード) 》から出(で)ると、シュンシュンの転移陣を使って帰宅する事になった。

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