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☀「 セロ 」もしも、玄武,弓弦,霄囹が裏野ハイツで暮らしたら……。  作者: 雪*苺
三月上旬 【 観覧車でGoGoGo❗ 】
471/508

⭕ 遊園地デート 3


──*──*──*── 異界


 ≪ 異界 ≫には異臭が漂っていて酷(ひど)く臭い。


 とてもじゃないけど、人間には耐えられそうにない。


 シュンシュンは≪ 異界 ≫と≪ 現世 ≫が繋がる唯(ゆい)一(いつ)の出(で)入(い)り口(ぐち)に式神を召喚すると番(ばん)を任せる。


 めっちゃ殺(さっ)気(き)立(だ)っていて、半端なく恐(こわ)い式神だ。


 シュンシュンは移動する為に式神──高速ババァを召喚する。


 高速ババァは主人(あるじ)のシュンシュンに殺(さつ)意(い)を抱(いだ)いているのか、バリ10くらいヤバい状態だ。


マオ

「 …………今にもシュンシュンに襲い掛かりそうに見えるけど……大丈夫なのか? 」


霄囹

「 下(くだ)して使役した式神にビビるなよ。

  真(ま)名(な)は僕が奪ってるんだぞ。

  心で僕を拒(こば)んでいても、体は僕に絶対服従なんだ。

  心配するな 」


 高速ババァは姿をバイクに変(へん)化(げ)させる。


 シュンシュンはバイクと化した高速ババァの背中に乗る。


 シュンシュンに促(うなが)されて、オレも高速ババァの背中に乗った。


 2人乗りは兎も角、ノーヘルは恐い!!


マオ

「 シュンシュン、ヘルメットは? 」


霄囹

「 有る訳ないだろ。

  ≪ 異界 ≫でノーヘルしたって捕(つか)まらないから安心しろ 」


マオ

「 因(ちな)みにさ、シュンシュンはバイクの運転をした事あるのか? 」


霄囹

「 有る訳ないだろ。

  式神が勝手に走るんだから、任せときゃ良(い)いんだ。

  舌(した)を噛みたくなきゃ走ってる間(あいだ)は喋るなよ 」


マオ

「 分かったよ…… 」


霄囹

「 高速ババァ、あの依り代を追い掛けろ!! 」


 シュンシュンが命令するとバイクと化した高速ババァが走り出(だ)した。











 どのくらい走っているだろう。


 オレは落ちない様(よう)に懸命にシュンシュンにし(・)が(・)み(・)つ(・)い(・)て(・)いる。


 速過ぎて目も開(あ)けていられない。


 高速ババァはスピード狂なのか、かなりヤバい!!


 突然、キュルルルル──という音(おと)を鳴らして、高速ババァが止(と)まったみたいだ。


霄囹

「 マオ、着いたぞ。

  此(こ)処(こ)からは歩きだ 」


マオ

「 お…おぅ…… 」


 高速ババァの背中から降(お)りると、高速ババァはバイク化を解(と)く。


 その後(あと)は地面に寝転がると、尻(ケツ)を掻きながら鼻をほじり始めた。


マオ

「 きゅ…急にどうしちゃったんだ? 」


霄囹

「 戻って来(く)る迄、此(こ)処(こ)で待機させとくのさ。

  怪異が入(はい)って来(く)るのも阻(そ)止(し)しないとだろ 」


マオ

「 そっか──。

  高速ババァ、乗せてくれて有(あ)り難(がと)な。

  戻って来(く)る迄、見張りも頼むな 」


 オレが何(なに)気(げ)無く声(こえ)を掛けると高速ババァは、両目を輝かせながらオレを見詰めて来(く)る。


 な…何(なん)だろう……背中に悪(お)寒(かん)が走った様(よう)な気がした。


霄囹

「 マオ、甘やかすんじゃない!

  僕の式神だぞ 」


マオ

「 えぇ~~。

  乗せてくれた御礼を言っただけだろ 」


霄囹

「 先(さき)へ進むぞ 」


 目の前(まえ)には《 洞窟 》が在る。


 この中に入(はい)って先へ進むのか──。


──*──*──*── 洞窟


 《 洞窟 》の中へ入(はい)って、先へ進んで行く。


 《 洞窟 》の中には怪異が住み着いていて、シュンシュンと協力しながら怪異を倒して先へ進む。


マオ

「 多いなぁ~~。

  魔法(マジック)が効くから助かるよ。

  連れ去れた子供達は無事かな?

  ちゃんと連れて帰れるかな? 」


霄囹

「 ちゃんと教えたろ。

  ≪ 異界 ≫に入(はい)った人間は無事では済まないって。

  ≪ 異界 ≫から出(で)た瞬間に化(ば)け物(もの)に変貌して人間を襲うんだ。

  残念だが、刑事達の願いは叶わない 」


マオ

「 じゃあ、どうするんだよ 」


霄囹

「 遺(い)品(ひん)だけを持ち帰っても遺族は納得しないだろ。

  セロフィートに遺体の損傷を修復してもらうか、〈 テ(原質)フ(の源(みなもと)) 〉で遺体を構成してもらうかだな。

  その遺体を遺族に帰してやれば踏ん切(ぎ)りも付くだろう 」


マオ

「 …………………… 」


霄囹

「 浮かない顔するなよ。

  ≪ 異界 ≫と人間は相性が悪(わる)いんだ 」


マオ

「 セロに連絡しとくよ。

  協力してくれるか分からないけどな…… 」


 仮に連れ去られた子供達を助ける事が出来たとしても、子供達を≪ 異界 ≫から出(だ)してしまったら、化(ば)け物(もの)に姿を変えてしまう。


 子供達が化(ば)け物(もの)に変貌してしまう瞬間を見せてしまえば、人間に対してと(・)ん(・)で(・)も(・)な(・)い(・)トラウマを植え付けてしまう事になるだろう。


 《 洞窟 》を進んで行くと、ネバネバした粘着力(りょく)の有る白い糸が視界に入(はい)って来(き)た。


霄囹

「 マオ、糸を燃やせるか 」


マオ

「 やってみる! 」


 オレは炎(ファイア)魔法(マジック)を使い、ネバッこい白い糸を燃やしてみた。


 ところが、白い糸は燃えない。


マオ

「 駄目だ、全(ぜん)然(ぜん)燃えないな。

  奥に進む度(たび)に白い糸が増えてるし、どうしたら── 」


霄囹

「 凍らせた後(あと)に割れないか 」


マオ

「 そっか、やってみるよ! 」


 オレは氷(アイス)魔法(マジック)を使って白い糸を凍らせてみる。


 今(こん)度(ど)は白い糸を凍らせる事が出来た。


 パキパキに凍った糸を壊して先へ進み続けた。


──*──*──*── 洞窟・奥


 奥に到着すると随分と広い場所に出(で)た。


 其(そ)処(こ)は白い糸だらけで、連れ去られた子供達が全(でん)裸(ら)の状態で、白い糸にく(・)る(・)ま(・)れ(・)て(・)逆さまの状態で吊(つ)り下げられている。


 子供達が着ていた衣服は地面に落ちて散乱している。


マオ

「 凄い子供の数(かず)だな。

  こんなにも連れ去られていたんだ──。

  もしかして──、蜘蛛の怪異か? 」


霄囹

「 もしかしなくても蜘蛛の怪異だ。

  然(しか)も、1体じゃないぞ。

  山(やま)程(ほど)居(い)やがる 」


マオ

「 蜘蛛退治かよ…… 」


霄囹

「 此(こ)処(こ)では召喚の出来る式神が限定される。

  マオが頼りだぞ 」


マオ

「 セロが居(い)てくれたら、睡眠(スリープ)魔法(マジック)で眠らせて終わりなんだけどな 」


霄囹

「 睡眠魔法に依存し過ぎだろ。

  確(たし)かに眠ってる間(あいだ)に息の根を止(と)めて、トドメを刺すのは楽(らく)だ。

  出来るなら僕だって睡眠魔法に肖(あやか)りたいくらいだ 」


マオ

「 睡眠(スリープ)魔法(マジック)に頼れないのは残念だけど、最善を尽くして頑張るよ 」


 取り敢えず、オレは風(ウィンド)魔法(マジック)を使って糸を切る事にした。


 糸にグルグル巻きにされた状態の子供達を地面に落とすと、シュンシュンが召喚した式神が受け止(と)めてくれる。


 どうやら未(ま)だ息をしているから生(い)きてるみたいだ。


 出来る事なら生(い)きた状態で、家族の元(もと)に帰してあげたい。


 何(なに)か方法は無いんだろうか──。


 オレはセロにLINE(ライン)する事にした。


霄囹

「 マオ、コイツ等(ら)のボスを式神にするから、弱らせるんだ!

  雑魚は倒して良(い)いからな! 」 


マオ

「 また式神を増やすのか? 」


霄囹

「 あぁ──。

  ≪ 異界 ≫を開(あ)けるのに苦労したからな、コイツ等(ら)のボスは強いぞ!

  蜘蛛の怪異は未(ま)だ使役してないしな。

  この蜘蛛の糸、金(カネ)儲(もう)けに使えそうだ! 」


マオ

「 シュンシュン……。

  こんな時(とき)迄、儲ける事を考えてるんだな── 」


 呆(あき)れを通(とお)り越して感心しちゃうな。


 オレは魔(ま)具(ぐ)刀(とう)を構え直(なお)して、魔法(マジック)を纏(まと)わせる。


 ワラワラと現れた蜘蛛の怪異を蹴散らす為に魔(ま)具(ぐ)刀(とう)を振るう。

◎ 訂正しました。

  「 戻って来(く)る此(こ)処(こ)で待機させとくのさ。─→ 「 戻って来(く)る迄、此(こ)処(こ)で待機させとくのさ。

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