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☀「 セロ 」もしも、玄武,弓弦,霄囹が裏野ハイツで暮らしたら……。  作者: 雪*苺
三月上旬 【 観覧車でGoGoGo❗ 】
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⭕ 遊園地デート 2


細透刑事

「 お待たせしたわね。

  はい、イチゴ味(あじ)のポップコンよ 」


惷麗

「 ありがとぉ~~♥️ 」


喬嵜刑事

「 マオ君、ハチミツバター味(あじ)だよ 」


マオ

「 有(あ)り難(がと)う 」


 細(さい)透(とう)刑事,喬(たか)嵜(さき)刑事が椅子に腰を下(お)ろして座(すわ)った後(あと)、ポップコンを摘まみながらの話(はなし)が始まった。






 細(さい)透(とう)刑事,喬(たか)嵜(さき)刑事から聞いた話(はなし)は以下だ。


 どうやら事件は《 遊園地 》の園内に在る[ 観覧車 ]で起きているらしい。


 “ 遊園地 ” と言うのは《 遊園地(メリナザード) 》だけの事じゃなくて、他(ほか)の《 遊園地 》に在る[ 観覧車 ]でも起きているそうだ。


 どうやら、[ 観覧車 ]に乗った筈の子供が[ 観覧車 ]から降(お)りて来(こ)ないらしい。


 降(お)りて来(こ)ない原因は[ 観覧車 ]から出(で)ようとした子供の姿が忽(こつ)然(ぜん)と消えてしまうかららしい。


 《 遊園地(メリナザード) 》の[ 観覧車 ]でも総勢8名(めい)の子供が行方不明となっているそうだ。


 シュンシュンとオレへの依頼は、事件を解決へ向かわせる為に子供達が忽(こつ)然(ぜん)と消えた原因を探(さぐ)り、解明し、子供達を連れ戻す事らしい。


 そんな訳でシュンシュンとオレは私服で捜査に来(き)た細(さい)透(とう)刑事,喬(たか)嵜(さき)刑事と一緒に[ 観覧車 ]に乗るらしい。


 忽(こつ)然(ぜん)と消えてしまう対象の子供は何(な)故(ぜ)か未成年と決まっているらしい。


 「 らしい 」の嵐だけど、今迄の捜査で判明した事みたいだ。


 父親役の喬(たか)嵜(さき)刑事,母親役の細(さい)透(とう)刑事,娘(むすめ)役のシュンシュン,息子役のオレが4人で[ 観覧車 ]に乗ったからって、都合良(よ)く事件が起きてくれるとは思えないけど、シュンシュンは腐(くさ)っても陰陽師だ。


 彼(あち)此(こち)の《 遊園地 》で子供達が[ 観覧車 ]から消えてしまう原因を突き止(と)められるかも知れない。


惷麗

「 念の為[ 観覧車 ]の中には式(しき)隷(れい)を忍ばせている。

  式(しき)隷(れい)には特殊な御札を持たせている。

  子供が乗って来(き)たら背中に御札を貼るよう指示を出(だ)してある。

  ──今の所、妙な事は起きてないみたいだぞ 」


マオ

「 シュンシュン、手が早いな。

  うん??

  子供の背中に御札を貼らせる??

  シュンシュン!

  子供が被害に遭ってる事を知ってたのかよ!? 」


惷麗

「 マオ、僕はプロだ。

  警察の偉いさんの弱(よわ)味(み)を難(なん)なく握れる陰陽師だぞ。

  刑事達が捜査してる事件の内容を調べるなんて朝飯前(まえ)だ。

  陰陽師に隠し事(ごと)なんて出来ないのさ 」


マオ

「 だったら!

  オレにも教えてくれたら良(よ)かったろ? 」


惷麗

「 先(ま)ずは味方を騙さないとな。

  マオは嘘を付けないだろ。

  そんな奴にお(・)い(・)そ(・)れ(・)と教えられるかよ 」


マオ

「 酷(ひど)ぉ~~ 」


惷麗

「 酷(ひど)くない。

  兎に角だ、子供が消えても貼った御札を辿(たど)れば、子供達を見付けられる筈だ 」


マオ

「 折(せっ)角(かく)貼った御札を途中で剥(はが)がされる心配はないのか? 」


惷麗

「 特殊な御札って言ったろ。

  貼ると擬態するんだよ。

  だから剥(は)がされる心配は無いし、御札が勝手に剥(は)がれる心配も無いのさ 」


マオ

「 そっか。

  良(よ)かった 」


細透刑事

「 そろそろ[ 観覧車 ]に乗りましょう。

  15時以降に子供を乗せない様(よう)に箝(かん)口(こう)令(れい)を出(だ)しているの 」


喬嵜刑事

「 消えてしまう子供達は全員、15時以降[ 観覧車 ]に乗っていた事が判明しているんだ 」


マオ

「 15時以降の[ 観覧車 ]に子供達をな(・)る(・)べ(・)く(・)乗せない様(よう)に注意換気はしてるんだ 」


惷麗

「 全面的禁止には出来ないらしい。

  知ってか知らずか[ 観覧車 ]に並んでる子供は居(い)る。

  あの中の誰かが消えてくれる事を祈ろうじゃないか── 」


マオ

「 シュンシュン! 」


惷麗

「 僕達が消える事が理想的だが、そうなるとは限らないだろ。

  捜査には囮(おとり)が必要だ 」


マオ

「 刑事さんの前(まえ)で言うなよ…… 」


 そんな訳で、オレ達は椅子から腰を浮かせて立ち上(あ)がると、目的の[ 観覧車 ]へ移動した。


──*──*──*── 観覧車


マオ

「 デカぁ~~~~!

  セロと乗りたいな~~ 」


喬嵜刑事

「 1周するのに20分(ぷん)掛かるそうだよ 」


マオ

「 へぇ、20分(ぷん)も密室になるんだ 」


惷麗

「{ 子供も乗ってるな。

   よしよし }」


マオ

「{『 よしよし 』じゃないだろぉ…… }」


細透刑事

「 私達の番(ばん)よ。

  乗りましょう 」


惷麗

「 はぁ~~い♥️ 」


マオ

「 わーーーい 」


惷麗

「{ もっと嬉しそうには(・)し(・)ゃ(・)げ(・)よ }」


マオ

「{ えぇっ?

   ちゃんとは(・)し(・)ゃ(・)い(・)で(・)る(・)だろ~~ }」


 行列に並んでいたオレ達は、15時過ぎに[ 観覧車 ]に乗り込む事が出来た。


 係員(スタッフ)が扉を閉(し)めて、鍵を掛けたら密室の完成だ。


 オレ達は4人は暫(しばら)く景色を楽しむ。


 とは言え、虹も出(で)てなければ、雲海も見えない。


 富(ふ)士(じ)山(さん)も見えないし、海だって見えない。


 青(あお)空(ぞら)は綺麗だけど、見えるのは灰色の高いビルばかりで面(おも)白(しろ)味(み)が欠片も無い。


 退屈な時間が20分(ぷん)も続くなんてキツいな……。


 セロと一緒だったら、景色が残念でも楽しいのに──。


 [ 観覧車 ]ってのは、一緒に乗る相手次第で感想も変わるんだな……。


惷麗

「 [ 観覧車 ]に乗るなら夜景が綺麗な夜(や)間(かん)に限るな。

  昼(ひる)間(ま)の景色は退屈で詰まらないな 」


 シュンシュンは景色を眺めながら詰まらなそうに呟(つぶや)く。


 ポップコンを摘まんでは口(くち)に運ぶのは止(ま)めない。


マオ

「 富(ふ)士(じ)山(さん)とか海が見えてたら違ったんだけどな…… 」


惷麗

「 どうせなら百(ひゃ)鬼(き)夜(や)行(こう)が良(い)いな。

  ──夜(や)間(かん)に百(ひゃ)鬼(き)夜(や)行(こう)が見れる[ 観覧車 ]か……。

  良(い)いかも知れないな!

  夏の限定イベントの企画として──クックックッ…… 」


 どうやらシュンシュンは新しい金(カネ)儲(もう)けの企画を思い付いたらしい。


 悪(わる)い顔でニヤニヤしている。


 まぁ、シュンシュンが居(い)てくれるから退屈凌(しの)ぎにはなるかもな。


 因(ちな)みに細(さい)透(とう)刑事,喬(たか)嵜(さき)刑事は、お互いのポップコンを仲良く食べさせ合っている。


 仲良し夫婦の演技でもしてるのかな?


 オレもハチツチバター味(あじ)のポップコンを摘まんで口(くち)に入(い)れながら、20分(ぷん)経(た)つのを待つ事にした。


──*──*──*── 約20分後


 [ 観覧車 ]は元(もと)の場所に戻って来(き)た。


 シュンシュンとオレは至って普通に[ 観覧車 ]から降(お)りる事が出来てしまった。


 オレ達の前(まえ)に乗っていた子供達も[ 観覧車 ]から降(お)りていて無事だ。


マオ

「 これと言って何(なに)も起きなかったな。

  もう1回、乗るか? 」


惷麗

「 僕は乗りたくないねぇ 」


細透刑事

「 もう1度[ 観覧車 ]に乗るなら最後尾に並ぶ必要が有るわよ 」 


喬嵜刑事

「 僕は何(なん)回(かい)でも乗って良(い)いですよ 」


細透刑事

「 私もよ♥️ 」 


惷麗

「 捜査中(ちゅう)だろ。

  必要以上のイチャイチャは── 」


???

「 み…みはるぅ~~~~!!

  何(ど)処(こ)に行っちゃったの!?

  みはるぅ~~!

  出(で)て来(き)て、みはるぅ!! 」


マオ

「 シュンシュン、今のって! 」


惷麗

「 あぁ、子供が消えた!

  [ 観覧車 ]から降(お)り様(よう)とした瞬間にな!

  クックックッ──僕の目の前(まえ)で連れ去るとはねぇ! 」


マオ

「 連れ去る? 」


惷麗

「 今からは[ 観覧車 ]に乗車させるな!

  最後に乗った客(きゃく)が降(お)りたら捜査を開始する!

  関係者以外は立ち入(い)らせるな! 」


 シュンシュンの指示を聞いて、さっきまでイチャイチャしていた細(さい)透(とう)刑事,喬(たか)嵜(さき)刑事が真剣な顔付きに変わる。


 テキパキと係員(スタッフ)に的確な指示を出(だ)し、捜査中(ちゅう)の刑事仲間に連絡をしている。


 最後に[ 観覧車 ]に乗車した乗客が降(お)りて来(き)た事で[ 観覧車 ]は警察の手により立ち入(い)り禁止となった。


 シュンシュンは何(い)時(つ)の間(ま)にか陰陽師の格好に戻っていた。


 容姿も男に戻っている。


 早(はや)業(わざ)過ぎるだろ!!


霄囹

「 さてと、誘拐犯へカチコミに行くぞ、マオ! 」


マオ

「 カチコミって──。

  子供が何(ど)処(こ)に居(い)るのか分かるのか? 」


霄囹

「 あぁ──。

  ≪ 異界 ≫に連れ込まれたんだ 」 


マオ

「 ≪ 異界 ≫って事は、怪異の仕業って事かよ?! 」


霄囹

「 そう言う事だ。

  ≪ 異界 ≫では(・)ぐ(・)れ(・)る(・)と厄介だからな。

  これを手首に付けとけ。

  必ず僕等(ら)を引き合わせてくれる 」


マオ

「 有(あ)り難(がと)な、シュンシュン 」


 シュンシュンから手渡された紐を左手首に通(とお)す。


 シュンシュンは御札を持ってブツブツと唱えている。


 シュンシュンの前(まえ)でバチバチと音(おと)が鳴り、カラフルな光(ひかり)がチカチカとスパークしている。


霄囹

「 チッ!

  なんて頑(がん)丈(じょう)に封じてやがるんだ!

  こんなに開(あ)け難(にく)い≪ 異界 ≫は初めてだ── 」


マオ

「 シュンシュン、大丈夫なのか? 」


霄囹

「 マオ、共同作業だ!

  魔(ま)具(ぐ)刀(とう)を空間の穴へ入(い)れろ。

  込めた魔法を≪ 異界 ≫に放出しろ! 」


マオ

「 分かった! 」


 オレは魔法の(マジック)ポーチから魔(ま)具(ぐ)刀(とう)を取り出(だ)すと、魔法(マジック)を纏(まと)わせながら空間にポッカリと空(あ)いた穴に魔(ま)具(ぐ)刀(とう)の半分を入(い)れる。


 魔(ま)具(ぐ)刀(とう)に纏わせた大量の魔法(マジック)を発動させた。


 その反動なのか穴の周囲に亀裂が入(はい)る。


霄囹

「 良(よ)くやった、マオ!

  式神召喚っ!!

  結界を壊せぇ!! 」


 シュンシュンに召喚された細長い式神の体が膨張していく。


 まるで風船みたいだ。


 穴の周囲に出来た亀裂が広がり始める。


 ミチミチと音(おと)が鳴り始めると、結界がパリパリと解除されて行く。


 漸(ようや)く≪ 異界 ≫への入(い)り口(ぐち)が開(ひら)いた。


マオ

「 なんか……おどろおどろしい不(ぶ)気(き)味(み)な雰囲気だな…… 」


霄囹

「 子供達を助けに行くぞ 」


マオ

「 おぅ! 」


霄囹

「 この中には誰も入(い)れるな。

  入(はい)ったら最後、巣(す)食(く)ってる怪異に喰(く)われるからな 」


喬嵜刑事

「 この穴は…どうするんですか?

  このままにしておくんですか? 」


霄囹

「 式神を1体、壁として置いて行く。

  式神を押し退(の)けて入(はい)るんじゃないぞ。

  漸(ようや)く、出番だぞ、高速ババァ! 」


マオ

「 あのめ(・)ち(・)ゃ(・)ん(・)こ(・)足の速い式神を使うのか? 」


霄囹

「 そうだ。

  グズグズしてられないからな。

  行くぞ! 」


 シュンシュンとオレは≪ 異界 ≫へ入(はい)った。

◎ 訂正しました。

  ハチミチバター味(あじ)だよ 」─→ ハチミツバター味(あじ)だよ 」

  ハチミチバター味(あじ)のポップコン ─→ ハチミツバター味(あじ)のポップコン

  ターボババァ! 」─→ 高速ババァ! 」

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